EP23　平定

二学期のなかば。学校生活の方は学園祭、中間テストを終えて平定（中間テストの点数は勉強しなかったわりによかった）した。僕の相当なへりくだりの元なした謝罪のおかげ（詳しくはEP22）もあって仲間関係の方も平定を迎えた。

では、部活はどうか。秋の新人戦や駅伝において僕が思わぬ力走をしたことによりずる休みによって悪くなっていた部活での立ち回り、指導者Aとの関係も良くなったとまでは言わないが自分にとってデメリットがなくなるほどまでに達した。つまり、部活の方も平定を迎えたのだ・

勉強、部活、人間関係、すべてにおいて平定を迎えた状態。それが一年生の二学期の半ばであった。今思えば、この時期が高校生活のなかで良い意味で一番楽な時期であったのかなと思う。

この時期は、物事に対してやる気がないわけでも、精力的なわけでもなかった。きたものを自分の持ち合わせているものをつかってさばく。それが出来ていた。とにかく「平定」という言葉を使うのが一番適切だと思う。

寒い冬に突入する前の一抹のあたたかさというものは往々にして見られるということを僕は知らなかった。