学びの「個別最適化」は最適か?
コロナ禍で加速したGIGAスクールの隆盛によって、学びの「個別最適化」という言葉がどっと教育現場に押し寄せてきた。その言葉の出所を探ると、平成 30年の文部科学省が行った『Society 5.0 に向けた人材育成に係る大臣懇談会 新たな時代を豊かに生きる力の育成に関する省内タスクフォース』にある。その資料では、「公正に個別最適化された学び」を実現するために、ビッグデータやAIを活用し、一人ひとりの学びの興味やペースに合ったオーダーメイドな学びを提供する必要性が書かれている