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米国のマンガ市場が急拡大している件
JETRO(日本貿易振興機構)が公開したレポートで、米国のマンガ市場が大きく伸びていることを知りました。
米国マンガ市場はYoY(前年度比)23.2%と高い成長率となっており、2030年には38.87億ドル(約6115億円)の市場規模となる見込みです。
私はマンガSaaS事業を展開するコミチのCEOを務めていますが、最近になり米国など世界での展開を考え始めたところです。米国のマンガ市場を調べて
任天堂とIPビジネス
IPビジネスに注目が集まっており、マンガSaaS事業を展開するコミチCEOとしても「IP(知的財産)」について考える機会が増えています。今回のnoteは、その原点をグローバル企業の「任天堂」に学びたいと思い、いろいろと調べました。
IPビジネスにとって大きなきっかけになりそうなのが、先日に政府が発表した「新たなクールジャパン(CJ)戦略」です。(太字は筆者、以下引用内は同)
「50兆円以上の経
なぜコンテンツは短くなるのか?──SNSが変える「ヒット作品の法則」
「ドカ食いダイスキ! もちづきさん」(ヤングアニマルZERO&Web)をご存じでしょうか。X(旧Twitter)で日本のトレンド1位になったマンガです。
コミチは白泉社「ヤングアニマルZERO&Web」運営のお手伝いをしていますが、「ドカ食いダイスキ! もちづきさん」のトレンド入りにはとても驚きました。何よりも、まだ第3話までしか配信されていません(2024年6月20日時点)。
なぜ話題になっ
マンガ雑誌の危機的状況に、コミチができること
コミックの市場規模は伸び続けています。電子コミックが伸びる一方で、マンガ雑誌(紙コミック誌)は急激に市場が縮小しています。
『週刊少年ジャンプ』が過去最高発行部数の653万部に到達したのは1995年のことでした。あれから30年弱、マンガ雑誌は85%減の売り上げに落ち込んでいます。
電子コミックのおかげで、売り上げ全体が伸びているのだから問題ない……とは限りません。マンガ雑誌の落ち込みは、マンガ
「マンガ単行本」がグッズ化する未来
コミックの市場規模は伸び続けています。特に、電子コミックの伸びはめざましいものがあります。
もともとマンガの単行本は巻数が多く、紙の本だとかさばり本棚がすぐに満杯になるので電子の利便性が高い、ということがあります。
一方で、紙の単行本(紙コミック)は減少を続けています。
特に厳しさを感じるのが、コミックス新刊の点数です。30年前(1993年)は年間で5千点ちょっとだったものが現在(2023年
なぜ今、ファンダムなのか?
「ファンダム(Fandom)」について書いてみたくなりました。
なぜ今、ファンダムが重要なのか?
考えるきっかけになったのは、日本のエンタメが最近、すごいことになっていることです。
日本のエンタメがすごいことになっているたとえるなら、米メジャーリーグで大活躍する、唯一無二「二刀流」という武器で、世界の舞台で勝負する大谷翔平選手。
映画では、「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の世界興
2024年、ウェブトゥーンの勝算
日本では2022-23年が「ウェブトゥーン元年」と言われます。
縦スクロールでオールカラーのスマートフォンに特化した「ウェブトゥーン(WEBTOON)」は、マンガ文化の歴史が長い日本人にとっても”見た目”に新しく、ビジネス系メディアなどを中心にたびたび特集されました。
「ピッコマ」「LINEマンガ」などマンガアプリが次々とウェブトゥーン作品を登場させ、「『俺だけレベルアップな件』(ピッコマ)が
今年読んで良かった本 2023
今年も残り数日となりましたので、そろそろ振り返りをしようと思います。
今年は、103冊の本を読みました。
その中で、届けたい人別におすすめの本をご紹介したいと思います。
漫画家さんにおすすめの本Dr.マシリト 最強漫画術
https://www.amazon.co.jp/dp/4087901319
→漫画家さんはどうやって稼ぐのか?マンガビジネスの歴史も含めてまとまっていてすごくわかりやすかった
ウェブトゥーン業界カオスマップ2022年7月更新版
はじめに こんにちは、コミチ代表のマンディ萬田です。
前回、かなりの反響を頂きましたウェブトゥーン業界カオスマップなのですが、7月版更新しました。
2021年版1月版ウェブトゥーン業界カオスマップ
2021年版3月版ウェブトゥーン業界カオスマップ
日本のウェブトゥーン業界が丸わかりなので、ぜひ読んでみてください。
ウェブトゥーン業界カオスマップこちらが「ウェブトゥーン業界カオスマップ2