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Summer '83 (イタリア, ギリシャ) 〜 Summer '68 (ピンク・フロイド)

Summer '83 (イタリア, ギリシャ)

1983年4月26日に日本を出て, 7月から8月にかけてはイタリアとギリシャを旅。1983年7月31日, 38年前の今日は, エーゲ海の島, ギリシャ領サントリーニ島にいた。本 note タイトル上の写真, そして以下の note 1) タイトル上の写真はその日, サントリーニで撮った写真。

1) 地中海の舞踏 〜 サントリーニ島, 1983年7月28日から 8月1日(写真8枚)

2) ギリシャ, アテネ part γ' 〜 エロースが鎮座する国で「愛のコリーダ」観たり, アクロポリス・リカヴィトス等ぶらついたりの, 1983年7月下旬

3) ギリシャ, アテネ part β' 〜 1983年7月15-16日(写真14枚)

4) ギリシャ, アテネ part α' 〜 1983年7月11-14日(写真16枚)

5) イタリアからギリシャに渡った, 1983年7月10日 〜 同年4月26日に横浜港からのフェリーで日本を発って始めたユーラシア大陸「ほぼ」一周の旅, 出国前とソ連からイタリアまでの各国各都市の旅 note 振り返り(第3章以降)

6) 番外編:イタリアからギリシャに渡るフェリーのデッキで聴いていた曲で 〜 今の「凋落」日本が「飛ぶ鳥落とす勢い」に見えた頃の世界における立ち位置を, ダイアー・ストレイツ "Love Over Gold" (1982), ピンク・フロイド "The Final Cut" (1983) で振り返る

7) イタリア, ナポリ 〜 1983年7月8-9日(写真 5枚)

8) ポンペイの遺跡を歩いた, 1983年7月8日(写真11枚) 〜 "Echoes" Pink Floyd LIVE at ポンペイ, 1971年10月(歌詞和訳)

9) 番外編:フィレンツェ, ヴァチカンで想起するガリレオ・ガリレイ, ヨハネ・パウロ2世 〜 シネイド・オコナー, 結局「宗教」

10) イタリア, ローマ 1983年7月 part II および ヴァチカン市国(写真11枚)

11) イタリア, ローマ 1983年7月 part I (写真13枚)

12) イタリア, フィレンツェ 〜 1983年7月3日(写真6枚)

13) イタリア, ヴェネツィア 〜 1983年7月1日(写真7枚)

というわけで, ここまでは, 1983年7月から8月にかけてのイタリア(ヴァチカンも含むけど!)とギリシャの旅の振り返り。

Summer '68 (ピンク・フロイド)

Summer '68 は, ピンク・フロイドが 1970年にリリースした彼らの5枚目のアルバム "Atom Heart Mother"(邦題「原子心母」, 本 note 次章)に収められた曲。アルバム LPのA面は時間にして24分近い大作のタイトル・トラック(組曲)のみで, B面の2曲目が Summer '68 だった。

作詞作曲はキーボード・プレイヤーの Rick Wright (Richard Wright; July 28, 1943 – September 15, 2008), リック・ライト(リチャード・ライト)だった。フロイドの曲で彼の作は珍しい方だけど(この曲はピアノとハモンドオルガンの他, ヴォーカルもリック・ライト), 何となく当時のサイケな感じを漂わせつつ, 独特のドライヴ感があってポップな仕上がり。昔から気に入ってる。「昔から」というのは, 昨年「還暦」を迎えた自分が小学校終わり頃か中学生になった頃から(笑)。

アルバムがリリースされたのは 1970年10月だけど, この曲の録音は同年7月。季節はちょうど今頃, つまり夏。タイトルはその2年前の夏を指しているわけだけど, リック・ライトが 1968年に出遭ったグルーピーのことを歌っているらしい。

この頃 note で 1983年7月から8月にかけて旅していたイタリア(ヴァチカン市国も訪ねた, ローマ市内!)やギリシャのことを「思い出し記」していて, それで何気に Summer '83 という言葉が頭に浮かんで, そのうち ピンク・フロイドの懐かしい曲 Summer '68 が頭の中を流れてきた。ギリシャでエーゲ海の島サントリーニにいた時も, アテネにいた時も, イタリアでヴェネツィアやフィレンツェやローマやポンペイの遺跡やナポリを歩いていた時も, 彼方(あちら)からしたら「極東」の島国から来た「貧乏旅行」バックパッカーの周りにグルーピーなんか居なかったけれど。もっとも「極東」出身だろうがバリバリの「西洋」出身だろうが, 貧乏旅行の旅人の周囲にグルーピーなんか居ないけどね(普通は, 笑)。火山の噴火で消えてしまう前の, 栄華を誇った当時のポンペイにタイム・トラベルでもしたら, 古代都市ポンペイのグルーピーに出遭えただろうか(笑)。

ローマにいた時はヴァチカン市国にも行ったけど, ヴァチカンにグルーピーがいたら笑えるな。グルーピーは退廃的と見做す人はいるだろうけど, ヴァチカンの少なくとも一部は(「一部」と言っても絶対数からしたらかなりの人数だが), グルーピーよりももっともっと, 人類の歴史上もっともっと「非道徳的」で「人倫」に悖る(もとる!)ことをやってきた, 醜悪でしょうもないエライさん達だったりするよね。

話を Summer '68 に戻すと, 上に Summer '83 からの単純な連想を書いたけど, それはここ最近ふと思っただけのことで, 実際のところ, この曲をこれまで聴いてきて, いつも思い出してたのはストレートな発想からの「1968年夏」。つまり歌のタイトルそのまんな。'60年911生まれの自分が小学校2年生だった年の夏ということになってしまって, ますますグルーピー噺から遠くなるけど, まぁ聴き出した頃は歌詞の意味なんか考えてなかったからね。

要するに, 歌の雰囲気, 曲調だけでなく, タイトルも気に入ってる。聴く人それぞれの「1968年夏」ってものを想起させてくれる歌なのかもしれない。もっともそれは今やおっさん, あるいはジイさん年齢の層のリスナーの場合かな。'69年以降生まれの人にとってはどうだか分からない。自分が生まれる前の年の夏, 2年前の夏 .. 生まれた年より10年前の夏, 20年前の夏, 30年前の夏 ... それってどんな夏だったんだろうか, なんて想像したりするだろうか。それはそれで面白いと思うけれど。

Summer '68 〜 from Pink Floyd's 1970 album "Atom Heart Mother"

(以下のクリップは YouTube 上の年齢制限つき, YouTube で見る限り問題なし)

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。歌詞に関心のある方は, 公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.1 加筆/削除/編集)。

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原子心母 ー "Atom Heart Mother" by Pink Floyd, If 歌詞和訳付き


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