「千と千尋の神隠し」の主題歌が、ニール・ヤングの「ハート・オブ・ゴールド」のアンサー・ソングになっているという話
見出し画像

「千と千尋の神隠し」の主題歌が、ニール・ヤングの「ハート・オブ・ゴールド」のアンサー・ソングになっているという話

そんな話をしているのは拙者(筆者)だけだと思うが、二つの歌の歌詞を比べてみてほしい。あ、最初に念のため書いておくと、2001年公開の「千と千尋の神隠し」の監督である宮崎駿氏や主題歌「いつも何度でも」の作者(作詞は覚和歌子氏、作曲と歌は木村弓氏)が、1972年リリースのニール・ヤング Neil Young のヒット曲「ハート・オブ・ゴールド」("Heart of Gold", 邦題は「孤独の旅路」)を意識したなどということはまずないと思うが(これはないでしょう、流石に)。

一部のフレーズだけでなく、歌全体の、些か大袈裟に聞こえる表現をすれば「思想」みたいなものに、二つの歌の「問答」関係が成り立つように思うのだが、一番ピンとくる箇所を取り上げるなら、ニール・ヤングの「ハート・オブ・ゴールド」が黄金の心、金色の心、綺麗な心、美しい心、拡げて言うなら理想を探し求めて放浪し、「ハリウッドにも行った、レッドウッドにも行った、黄金の心を求めて海も渡った」と歌ってから 30年近い歳月を経て発表された、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」、その主題歌である「いつも何度でも」は、こんな一節で終わっている。

「海の彼方にはもう探さない、輝くものはいつもここに わたしのなかに みつけられたから」

筆者が掛け値なし、文句なしの名作「千と千尋の神隠し」を観たのは、恥ずかしながら(あの映画を当時なぜ観てないのかはよく分からない、というか若い頃は映画好きだった自分が映画を観る心の余裕みたいなものを失いつつあった時なのかもしれないが)、公開から 15年後の 2016年。note 上の投稿で何度か書いたことがある、長年嵌まり込んでいた「人生のポケット」みたいなものから脱け出てから数ヶ月後のことだった。で、映画に感動し、主題歌も好きになり(CD まで買った)、映画の内容や主題歌の歌詞について思いを巡らせているうちに、ガキの頃から好きだったニール・ヤングの「ハート・オブ・ゴールド」の歌の意味を思い返すようになった。ついでに言うと、その後、2006年のデビュー・アルバム収録の "Put Your Records On" から好きなコリーヌ・ベイリー・レイ Corinne Bailey Rae が筆者が「千と千尋の神隠し」を観た年、2016年にリリースしたアルバムに収められていた "Stop Where You Are" が、「千と千尋の神隠し」「いつも何度でも」の「思想」に通じるものを歌っている歌だと言うことにも気づいた。もっと「ついでに」言うと、その勢いで、翌2017年4月にはコリーヌ・ベイリー・レイの来日公演を観に行った。もっともっと「ついでに」言うと(笑)、大満足したライヴを観た後にはコリーヌ・ベイリー・レイから上記の 2016年リリースのアルバムにサインしてもらい、そのうえ少しの間、コリーヌさんと話ができ、さらに「そのうえ」(笑)、コリーヌさんとのツーショット写真まで撮らせてもらってしまった。

前段落、最後の方で脱線しているけれど、今日の note 投稿 3本はそんな話。

(なお、本投稿のタイトル上の「千と千尋の神隠し」場面写真はスタジオジブリのサイトの提供によるもの https://www.ghibli.jp/info/013344/

ニール・ヤング「ハート・オブ・ゴールド」 〜 歌詞和訳

これは今日 1本目の投稿をご覧あれ。よろしくお願いします(笑)。

Neil Young’s "Heart of Gold" (1972) が、宮崎駿監督作品「千と千尋の神隠し」(2001年)と Corinne Bailey Rae's "Stop Where You Are" (2016) に通じている件

これは今日 2本目の投稿をご覧あれ。よろしくお願いします(爆)(自爆テロでなくて爆笑の爆、当たり前か)。

「千と千尋の神隠し」の主題歌 〜 「いつも何度でも」

以下、敬称略。この歌は作詞が覚和歌子、作曲と歌は木村弓なんだけれど、オリジナル以外にも、実にいろんな人たちがカヴァーしたヴァージョンがある。その幾つかをピックアップし、その上で(というか「その下に」!!)、歌詞を載せることにする(歌詞の la la lan lan la .. の繰り返しなどは基本的にオリジナルの方に合わせて掲載)。

英訳詞の字幕が付いているものもある。筆者も過去に、何を張り切ったか(笑)、この歌の歌詞をがんばって英訳したことがあるのだが、綺麗に韻を踏めてない英語なので完成には程遠く、今日の投稿ではそれは控えることにする。Facebook では恥も外聞もなく何度も投稿しているけれど、近頃は控えてるし、note ではいつか改良してみる気が起きて何がしか出来た場合に投稿してみることにしようかと。

1) 作曲者であり、オリジナルの方の歌手でもある木村弓による歌。2つ目は映画のシーンを背景に歌うヴァージョン。


2) 次は、オリジナルと同じくらい好き、カヴァーでは断トツに好きな、ウクライナ出身、チェルノブイリ原発事故災害のサヴァイヴァーでもあり、ウクライナの民族楽器バンドゥーラ奏者で歌手のナターシャ・グジー Nataliya Gudziy が歌う、「いつも何度でも」。

3) 次は、アメリカ合州国の YouTuber 歌手 Erutan (Kate Covington) が歌う、驚きの一人ハーモニー・ヴァージョン。この人の凄さは、聴いて分かるけれど、以下のその下、この 3) の 2番目のヴィデオを観ると、その凄さが視覚的にも分かりやすい。

因みに "Spirited Away" は「千と千尋の神隠し」の英語圏におけるタイトル。


4) 無神論者だし当然ながらクリスチャンでもない筆者だが、これは勿論、素直に感動。素晴らしい。フランスのキリスト教会で歌われた、「いつも何度でも」。

"Le Voyage de Chihiro" は「千と千尋の神隠し」のフランス語タイトル。 

いつも何度でも (英語のタイトルは "Always With Me")

呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも心躍る 夢を見たい

かなしみは 数えきれないけれど
その向こうできっと あなたに会える

繰り返すあやまちの そのたび ひとは
ただ青い空の 青さを知る

果てしなく 道は続いて見えるけれど
この両手は 光を抱ける

さよならのときの 静かな胸
ゼロになるからだが 耳をすませる

生きている不思議 死んでいく不思議
花も風も街も みんなおなじ

*
la la lan lan la lan la-la-la-la
lan lan la lan la-la-la-la
lan lan la la lan la la
la lan la-la-la-la lan
o ho ho ho ho ho ho-ho-ho-ho
lun lun lu lu-lu-lu-lu-lu-lu
lu-lu-lu-lu lun lu lu lu lun
lu lu lu ..

呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも何度でも 夢を描こう

かなしみの数を 言い尽くすより
同じくちびるで そっとうたおう

閉じていく思い出の そのなかにいつも
忘れたくない ささやきを聞く

こなごなに砕かれた 鏡の上にも
新しい景色が 映される

はじまりの朝の 静かな窓
ゼロになるからだ 充たされてゆけ

海の彼方には もう探さない
輝くものは いつもここに
わたしのなかに みつけられたから

*(繰り返し)

「千と千尋の神隠し」及び・もしくは 主題歌「いつも何度でも」は中国の「桃源郷」思想に通じている話だったのではという件

この件、いつか書いてみたいけれど、書くには改めてちょっと勉強した方がよさそうなので、今日は深入りしない。

ただ、社会に積極的に関与して実際に理想社会を創ることができると信じる(しかし実際にはディストピアになるのが常だったりする)ような西洋式の「ユートピア」思想と違って、現実社会を変えようとする志向は希薄な「桃源郷」思想だが、しかし、後者は人間の精神にはより大きな力を与える(ものと思われる)。

本投稿の冒頭で取り上げた、「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」の歌詞、「海の彼方にはもう探さない、輝くものはいつもここに わたしのなかに みつけられたから」は中国の「桃源郷」思想に通ずるものであるといった趣旨のことを、中国文学の研究者である伊藤直哉という人が言っているらしく、筆者(本 note 投稿の筆者、つまり拙者)はその指摘を長年の「人生のポケット」期から脱出した 2016年に知って、そのことにいたく、つまり甚だしく共感を覚えたのである。というか、何かピンと来たのであった。

現代の中国(中華人民共和国)の社会体制は大嫌いだけれど、中国は流石は 4,000年の歴史(5,000年? 笑)、遡ると素晴らしい思想が色々生まれた時代があるようで(因みに「桃源郷」の話とはまた別だけど、昔々の時代、古代でありながら、既に「無神論者」的な発想をする思想家だって中国にはいた)。

というわけで、以下は、筆者が(しつこいけど、笑)長年の「人生のポケット」期から脱け出てから約半年後の 2016年7月23日に、妻のお陰で発見した隣り町にある「『桃源郷』のようなところ」で撮った写真。

もちろん、この章で言うところの「桃源郷」は、必ずしもこうして目に見えるもののことを言っているのではないけれど、しかし、ここを初めて訪れた時、ここは筆者にはまるで「桃源郷」のように映ったのだった。しかも、隣り町にあるにもかかわらず、今の我らが町に住み始めてから 20年も経ってから、「発見」した場所。

要するに、1996年春に今の町に住みついてから、2016年の夏に至るまで 20年余りの間、筆者は、こんな素晴らしいものを鑑賞できるところが、ごく身近にあることに気づかなったのだ(以降、毎年のように妻と共にここを再訪している)。

1) 巨大な蓮の花と、妻の手。

画像1

2) 巨大な蓮の花と葉と、筆者の手。

画像3

3) 蓮の花のカップル。右のちょっと形が崩れている方は、まぁ筆者みたいなものだろう(花に喩えるような存在ではないが、笑)。

画像3


というわけで、 「人生のポケットから出る方法はどこかにある」、それは実は他の何処にもない、「ここ」にあるのかもしれない

最初の章で「人生のポケット」に触れたので、そういうわけで、「人生のポケット」関連投稿、以前の note 投稿 6点へのリンク。

1)

2), 3) 次の2つは上にリンクを貼った投稿の関連投稿なので、ついでに。その 1つ目のタイトルでは無神論者の筆者が「神」「神」と連発しているけれど、まぁこれは引用なので。

4) 次のこれは、サイモンとガーファンクルの歌と筆者による和訳歌詞を掲載しつつ、「人生のポケット」に関わることを書いた投稿だったので。

5) これは、「人生のポケット」に嵌まり込む前の予兆みたいなものについて触れていた投稿。やはり、サイモンとガーファンクルの歌と筆者による和訳歌詞を掲載。

6) 「人生のポケット」的な過去の日記を複数載せた、なんだか全体的に「人生のポケット」回顧、懐かしや投稿。ビートルズの歌と筆者による和訳歌詞を掲載。

bonus track: 最後、明るく締めよう 〜 "Put Your Records On" by Corinne Bailey Rae

本投稿は今日 3本目の投稿。2本目の投稿もこれで締めていたんだけど(笑)。

"Stop Where You Are" ほどダイレクトでないにしろ、筆者は実はこの歌の歌詞も「千と千尋の神隠し」主題歌「いつも何度でも」に通じるところがあるのではないかと思っている、

Put Your Records On 〜 From Corinne Bailey Rae's 2006 self-titled debut album, released on February 24, 2006

Three little birds sat on my window.
And they told me I don't need to worry.
Summer came like cinnamon
So sweet,
Little girls double-dutch on the concrete.

Maybe sometimes we've got it wrong, but it's alright
The more things seem to change, the more they stay the same
Oh, don't you hesitate.

Girl, put your records on, tell me your favourite song
You go ahead, let your hair down
Sapphire and faded jeans, I hope you get your dreams,
Just go ahead, let your hair down.

You're gonna find yourself somewhere, somehow.

Blue as the sky, sunburnt and lonely,
Sipping tea in a bar by the roadside,
(just relax, just relax)
Don't you let those other boys fool you,
Got to love that afro hair do.

Maybe sometimes we feel afraid, but it's alright
The more you stay the same, the more they seem to change.
Don't you think it's strange?

Girl, put your records on, tell me your favourite song
You go ahead, let your hair down
Sapphire and faded jeans, I hope you get your dreams,
Just go ahead, let your hair down.

You're gonna find yourself somewhere, somehow.

'Twas more than I could take, pity for pity's sake
Some nights kept me awake, I thought that I was stronger
When you gonna realise, that you don't even have to try any longer?
Do what you want to.

Girl, put your records on, tell me your favourite song
You go ahead, let your hair down
Sapphire and faded jeans, I hope you get your dreams,
Just go ahead, let your hair down.

Girl, put your records on, tell me your favourite song
You go ahead, let your hair down
Sapphire and faded jeans, I hope you get your dreams,
Just go ahead, let your hair down.

Oh, you're gonna find yourself somewhere, somehow

この記事が参加している募集

この街がすき

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
ありがとうございます。
音楽をこよなく愛する1960年生まれ。誕生日はシリアの独裁者バッシャール・アサド (1965年) と同じ、チリの悲劇の日 (1973年)、アメリカ合州国の悲劇の日 (2001年)と同じ日の 911, まぁ当然ながら偶然。関心事項は中東などの国際政治、宗教など。自身は無神論者。