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心が折れる職場/見波利幸

うーん…なるほど、と思うところもあったが…
そうかな?と思うところも多々。

時々、著者の自慢げなところがうーん……となり、産業カウンセラーで実績あってこんなんか、と。
私ならこの人に相談しないな。

特にこれ。

『その仕事への能力(才能)がないから上手くいかない⇄プレッシャーになったり、上司から責められる

心病み、カウンセリング受診

その仕事が苦手だと、上司に打ち明けよう(カウンセラー結論)』

いやいやいやいや!?
打ち明けて解決するくらいなら心病まないよ!?!?
打ち明けたら居場所なくなるように感じる人間関係だから背負っちゃってるわけよ?

仕事はやるか辞めるかじゃないの!?!?(友人と私の結論)
 
   
あと、ほとんどの人が泣かない企業はあぶないと書いてあったが
確かにそういう場合もあるが
意味なく突然涙がこぼれるのも危険信号だと私は思う。
泣けるうちは大丈夫、なんてことはない。

「仕事量を減らせば解決するわけではない」「90分のメンタルヘルス研修は不調者が増える」
「自分へのご褒美が一時しのぎ」なのは同感。
結局は環境変化がポイントなんだと思う。

 
散歩よりダンスがストレス解消におすすめ、は分かる。
思いっきり体動かすとスッキリするしね。

 
多分、この著者は心が思いっ切り折れたことがないのかと思う。
こんな職場は危ない、こんな人は危ない、という著者の統計と独断と偏見による本。

アドバイスは正しいかもしれないが
やや上から目線なところもあった。
寄り添いきれていない、と。

 
正直、「うつヌケ」と「死ぬくらいなら会社辞めればができない理由」の方が
“心が折れる職場”で働いている人におすすめ。

こちらの著者は心が折れた経験があり
寄り添って苦痛を分かってくれたり、今後への明るい先を期待させてくれる本だった。


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