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97歳母と75歳娘 ひとり暮らしが一番幸せ/松原かね子・松原淳子

表紙では仲の良さそうなお洒落な親子が笑っている。

 
97歳と75歳の親子が43年ぶりに同居した上
“ひとり暮らしが一番幸せ”とお互いに感じた話らしい。

今では97歳の母親がまだ元気というのも
そう珍しくはないのかもしれない。

でもやはり
97歳で元気なのはすごいなぁと思う。

 
松原家は小さい頃から
個や自由を大切にする家らしい。

 
母親のかね子さんはお洒落が小さい頃から大好きだし
結婚してからもお友達とのお出掛けを楽しみにしている方らしい。

 
90代になってからも家事を楽しみ
お友達と電話したり、出掛けたりするという。

かなりのパワフルぶりだ。

 
一方娘の淳子さんも大学時代に海外旅行をしたり、会社を立ち上げたり、本を買いて出版したりとかなりのパワフルさだ。

 
似たもの親子といっていい。

 
諸事情により同居をすることになったが
お互いに自立した者同士の同居は
親子であっても気を遣い、大変なようだ。

生活リズムの違う人と暮らすのは気を遣うだろう。

 
私は姉と仲がよいが
姉が嫁いでから一緒に暮らしていないし
月に何回か遊びに来たり、たまに泊まりに来るだけでやはり疲れるし、気を遣うのだ。

 
最終的に同居を解消し
それぞれ別の場所で暮らしつつ
お互いにほどよい距離感で仲良く過ごしている松原親子。

 
人が人と一緒に心地良く過ごす為に必要なのは適度な距離感。

私も松原親子と同じようにそう感じる。

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