橋本大吾@りぷらす代表

「りぷらす」という非営利型一般社団法人の経営。理学療法士。両立支援コーディネーター… もっとみる

橋本大吾@りぷらす代表

「りぷらす」という非営利型一般社団法人の経営。理学療法士。両立支援コーディネーター。3.11後に石巻市に移住し起業。2022年に長野県御代田町に移住。ありたい暮らしをカタチにするために、福祉や医療のチカラを地域や社会にリデザイン。

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【個人情報の壁を考える】支援が必要な人を見つけた私たちはどのような対応の選択肢があるのだろうか?

私は普段は介護保険事業をしています。その中で、個人情報の取り扱いに関する署名をもらうので、その範囲内での第三者への情報提供について悩むことはほとんどありません。 しかし、保険事業外で出会う方で悩むことがあります。出会った方の生活がちょっと心配だな〜とか、2週間後どうなってしまうだろうというように、生活の不安や困窮が予見されるような方と出会うことがあります。その場合、どのように対応するのかを悩みます。 例えば 行政や、包括に情報提供した方が良いのか? 個人情報保護につい

    • 天疱瘡という難病の体験記_第6話 入院のまとめ

      ようやく退院が明日に決まり、この入院期間の体験をまとめています。この20日とても長く、色々な気づきがありました。 特に、入院期間中の心理的変化は大きかったです。 誰にも起きてほしくないですが、もしこれから何かを理由に入院するようなことがあれば、もしかしたらこれが参考になるかもしれません。 基礎情報 年齢:42歳 診断名:落葉状天疱瘡 検体採取日7/10 デスモグレイン1抗体:198 検体採取日7/10 デスモグレイン3抗体:3.0未満 症状 全身の紅斑、びらん(最も重度

      • 臨床と宗教〜死に臨む患者へのスピリチュアルケア〜

        死に向き合う医療者の苦悩や恐れに対する医療では解決できないヒトの根源に触れる1冊。 誰もが死を迎えることを考えると、全ての医療、福祉関係者にも大切な内容。 本書は主に、著者の孫大輔氏と5名の医師や宗教家との対談をベースに、各識者の専門性や実践、またその領域における歴史的な変遷と共に、孫氏の臨床上の経験や苦悩、教育や普及について幅広く纏められています。 特に、日本における宗教の立ち位置や人々の認識はとても重要で、歴史や現在地を知る上で非常に参考になります。 グリーフケア、

        • 天疱瘡という難病の体験記_第5話 焦燥感と罪悪感との2週間

          入院して丸2週間が経過し、今は3日目の金曜日(2023.8.4)の朝となりました。 入院してからの1週間と比べると、変わったことと変わらないこと双方あり、このタイミングで記録します。 ①病状について僕の病気である(落葉状)天疱瘡の主な症状は、水疱とびらんです。尋常型の場合は粘膜にも病変が出現し口腔の症状も伴うようです。 治療は主にプレドニン(ステロイド)の内服です。重症度的に0.5mg/kgというわけで、35mg/日の服用です。ちなみに、デスモグレイン198です。 入院

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          患者はこう考える〜入院や入院継続は医学的リスクだけで判断しない〜

          改めて、病気ではなく、「医療における入院」の基準や定義について調べてみたのですが、残念ながら見つけられません。では、何を根拠に「入院」を判断するのか。 一般的に医学的なリスクが高い場合に検討されるのではないでしょうか。例えば、命の危険があることや、後遺障害の可能性があること、治療に伴う重篤な副作用が伴うことなど。 そして、それを科学的根拠をもとに判断するのが、診療ガイドラインです。 このサイトをご覧頂くと、さまざまなガイドラインが検索できるので、皆さんや周りの方でご病気

          患者はこう考える〜入院や入院継続は医学的リスクだけで判断しない〜

          腸と脳〜体内の会話はいかにあなたの気分や選択や健康を左右するか〜

          本書を読んでの7つの気づきを。 ①人間の腸内には100超個を超える微生物がある。  人間の細胞は60超あり、私たちは微生物と共生している。 ②「脳ー腸ーマイクロバイオーター」相関  腸内微生物の多様性と脳、神経疾患の関連性がある ③新生児の腸内マイクロバイオーター  母親の膣内微生物と出産の関係  妊娠中及び授乳期間の母親の食事 ④内臓感覚 ストレスは、脳だけでなく、腸でも感じている。 腹が立つ、腹が痛い、腹が座るなど。 脳で言語化されるより早く反応するので、体の声を

          腸と脳〜体内の会話はいかにあなたの気分や選択や健康を左右するか〜

          天疱瘡という難病の体験記_第4話 体重低下に気づく

          2日連続で、眠れない。 そして、昨日より眠れずに、おそらく2時間くらいの睡眠でした。 原因はいくつか思い当たるので、ちょっと、生活を見直すことにしました。 そんな2023年7月24日(月)の始まり。 今日は、平日ということもあって賑やかでした。 1日のスケジュール運動強度と運動負荷を上げてみる以前に、noteで書いた生活不活発病の通り、いかにこれを予防するかが原因疾患の治療と並んで重要だと考えています。 と同時に、昨夜眠れない一つの原因が、活動量の低下でもあると思い、昨

          天疱瘡という難病の体験記_第4話 体重低下に気づく

          天疱瘡という難病の体験記_第3話 医療福祉の制度を知るならこの一冊

          良く眠れなかった、朝3時に目が覚める2023年7月23(日)の朝。 寝不足のためか、やや頭が重いです。 寝不足は、ステロイドの影響かもしれないし、単に運動不足の影響かもしれないと思い、今日は運動を意識して実施することに。 また、1日のスケジュールを立ててみたが、上手く進まず、まあ良しとする。 1日のスケジュール8:00  ご飯 8:50  階段昇降開始      3階(75段)×3セット       3階(75段)×5セット   安静時脈拍69→運動後138 9:3

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          天疱瘡という難病の体験記_第2話孤独と生活不活発病のリスク

          驚くほど、何もない夜でした。 不安だった、ステロイドの副作用による不眠は全くなく、ぐっすり寝られました。ただ、夜間トイレに起きると、一瞬ここはどこかと思い戸惑浮いました。なるほどと。 そのように入院2日目の7月22日の土曜日は始まり、朝5時に目が覚めました。というのもカーテンが無く日差しが眩しいので、それと共に起きる感じで、とても健康的です。 そこから、PCでnote作成し、滞ってたメール返信し、書籍を読みながら朝食まで過ごします。 それ以降は、検温、血圧測定、自由時間

          天疱瘡という難病の体験記_第2話孤独と生活不活発病のリスク

          天疱瘡という難病の体験記_第1話入院初日

          さて、ついに7/21に総合病院に入院となりました。 入院の告知日が7/18なので、とても慌ただしい! 実は、入院日の前日にパートナーと始めたConditioning Forという取り組みの企画を佐久に続いて小諸で実践していました。 8月以降も、さまざま施策を試していこうという矢先での入院でありとてももどかしく感じています。 もしよろしければ、こちらの取り組みのチェック頂ければ嬉しいです。 入院当日の流れと感じたことさて、入院当日についてです。 14:30 入院 14:

          天疱瘡という難病の体験記_第1話入院初日

          天疱瘡という難病の体験記_第0話入院まで

          これは、2023年7月18日に天疱瘡という国指定の難病との診断を受け、7/21に入院した私の体験を記録したものです。 私自身は、理学療法士という医療資格を有し、パートナーと3人の子供と長野県で暮らしています。 体験記を書こうと思った背景この数日で、さまざまな情報を調べました。医学的情報例えば天疱瘡の病状や治療ガイドラインはすぐ見つかります。 それに比べ、福祉制度は難解で様々な種類があるものの、情報はその所管官庁がバラバラに出しており、いつ、誰に、何を、どのように準備すれ

          天疱瘡という難病の体験記_第0話入院まで

          現代医療の限界は安心を担保できない診療システムでは無いだろうか~ステロイドをやめて気づいたこと〜

          昨年9月から続く、皮膚症状が改善しない。 そんな中、思い立って、ステロイド(製品名サレックス軟膏0.05%)をやめました。 皮膚症状の経過いつからか、皮膚科で初めてのステロイドを試そうと思い、処方され塗布することが始まりました。 その時の症状は、一時的に緩和したものの長期的に見てみると、一進一退であり、大きな改善も、大きな悪化も無くなりました。 とは言っても、症状が継続してあることには変わらず、湿疹が出来ては治っての繰り返しです。 そのような状況において、5月末にジビル

          現代医療の限界は安心を担保できない診療システムでは無いだろうか~ステロイドをやめて気づいたこと〜

          僕たちはどの程度リハビリテーションのことを知っているのだろう?

          リハビリテーションとは、"してもらう事"や"訓練をすること"を指すのではなく、reとhabilisに分かれ、〇〇に適する、〇〇に適した状態になることである。それはつまり、"自分らしく生きる権利の回復"であり、"全人間的復権である"。このようにリハビリテーションについて学んできた。 つまり、権利や尊厳の回復でもあり、ジャンヌダルクやガリレオ・ガリレイの復権裁判にまで遡ると。 去年までは、これを全く疑うこともなく、とても大事な考え方であり、いかにこの概念を伝えていくかが大事だ

          僕たちはどの程度リハビリテーションのことを知っているのだろう?

          自然と賢く暮らす長野でのゴミという資源との生活

          長野に移住して1年3ヶ月。 以前にも振り返った、ゴミ捨ての大変さ(とは言っても、1年も住むとだいぶ慣れたが)それによって自分の消費購買行動やゴミという資源に対する認識及び行動が変わったと感じるので振り返ってみる。 そして次に、本題である消費購買行動や、ゴミに対する認識と行動について コンビニなどで食べ物を購入する機会が減った以前であれば、コンビニで飲食物をよく購入していた。 今になって振り返ると、ゴミを捨てる場所がどこにでもあるからだったのだと思う。 関東や宮城ではゴミを

          自然と賢く暮らす長野でのゴミという資源との生活

          宮沢賢治のウェルビーイングはどうだったのだろうか?

          3/21にウェルビーイングの専門家である東京都市大学の坂倉杏介さんのお話を聞く機会に恵まれた。 坂倉さんの話はもちろんなのですが、その場がとても素晴らしかった。 ここ数年、さまざまなところで聞くウェルビーイング。 ・これは一体、健康や福祉とどういう関係があるのか? ・・日本とアメリカで違いがあるのか。 ・ウェルビーイングに影響する要因や構造は? など、いくつか抱いていた問いを少し理解することができた。 3/10に南相馬で参加した、武井浩三さんの東洋と西洋の考え方とも通じ

          宮沢賢治のウェルビーイングはどうだったのだろうか?

          12年目の東日本大震災を振り返る

          2023年3月8日に、リハ職の方と東日本大震災を振り返る機会をzoomで行います。 もし、興味ある方いらっしゃいましたら、橋本までご連絡ください。 概要は下記の通りです。 時間:21:00~22:30 定員:6名 現在の参加者:1名、荒木智子さん 方法:zoom 対象:PT、OT、ST(現役でなくても大丈夫です、また当時学生だった方でも大丈夫です) 進め方:対話

          12年目の東日本大震災を振り返る