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コミュニティー(共同体)の起源とは_共感革命

組織や社会について「何が」、「なぜ」必要かを人類史から学ぶ1冊。

社会的所属を喪失していない人は、必ず何らかの共同体に属している。それは、例えば仕事やサークル、コミュニティーやボランティアなど。
それらの持続可能性を高めたり、例えば収益性を高めたりするのに、さまざまな組織開発や人材開発、組織づくりなどの手法が世の中には溢れている。

例えば、焚き火をすることや、会議をする際にチェックインをする、人材のラダーを作成し給与配分を決めるなど。これは、人類が共同体を始め、農耕社会に移行した際の変化を見ていくと大きな気づきがある。

改めて本書を読んで重要に思う3つの問い

①共感と言葉や社会との関係性は?
②狩猟採集社会から農耕社会に成り変わったことは?
③これからの共同体に必要な役割や機能は?

①共感は小さなコミュニティーでとても重要で感性のコミュニケーション。一方で、言葉はそのコミュニティーを超えて伝わる手段。いずれも、コミュニケーションの手段であり、それぞれのコミュニティーや場面に適したコミュニケーションが重要で、上手くいかない時はもう一方が不足しているかもしれない。特に、言葉の獲得以降、感じるよりも考える特性が高まってきているので、伝わらない時は考え過ぎていないかを振り返るのが大切。
医療現場ではもちろん、経営や組織づくりについても同じことが言えます。
”人間は言葉の獲得によって、感じる動物から考える動物に変わった。”

②農耕時代は、人が定住を始めた時期ととても近い。また、言葉が獲得された後でもあり、言葉をもとに農耕の技術が拡散、継承されていった。それによって、その土地の生産量が高まり、土地に価値が生まれ所有により格差が生まれていった。また、食糧が増えることで人口も増え、狩猟採集社会にはない役割も増えていった。

③徒歩圏内で育児や食、四季の彩りや祭事、家族の成長や変化を、楽しみ、喜び、時には悲しみを分かち合い、支え合うような共同体的暮らしが求められると思います。
また、仕事とするとオンライン化が進み、本書にあるように遊動しながら新たなコミュニティーが生まれてくると思います。
ただ、いずれも拡大し続けるのはリスクでもあり、ダンバー数にあるような数が一つの参考になるのではないだろうか。


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