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共感革命より_言葉と音楽によるコミュニケーションの違い

人類は言葉を使うようになって脳が大きくなり、その結果として集団を形成し社会生活を営めるようになった。いわゆる認知革命だ。


共感革命 社交する人類の進化と未来

しかし、元京大総長の山極先生によると、認知革命の前にもっと大きな革命があったのではないかと。それが、共感による革命だと。

人類は共感によって仲間と繋がり大きな集団を形成し、強大な力を手にした。共感革命こそが、人類史上最大の革命だったのではないか。

共感革命,山極壽一,河出新書2023

人類は、脳が大きくなったら言葉を使うようになったと良く言われるが、どうやら逆らしい。200万年前から脳は大きくなり始め、7万年前に言葉を獲得した。つまり、言葉が先ではない。そして、言葉の前に重要なコミュニケーション手段があったと、ゴリラの研究者でもある山極氏は言う。

それが、『踊り』や『音楽』である。これらは、現代にも同様に行われ、コミュニケーションとして捉えるとその機能や役割が持つ意味に気づくのではないだろうか。

実は、僕自身は長女と言葉によるコミュニケーションが上手くいかない時が結構ある。それを解決しようと、言葉を重ねれば重ねるほどに上手くいかない。しかし、音楽を聴いてる時はとても良いコミュニケーションが取れているし、彼女は良く踊り自分の表現をしている。

人は言葉により、自分の想いや意志を他者に伝えられるようになった。さらに多くの人に伝えるために、神話などの虚構を作り出し少しづつ大きな社会を形成し、やがて国になっていった。

農耕によって生産量の違いなどから土地に価値がつき、食糧が増えると人口も増えていく。やがて現在の土地において収穫量が足りなくなり、領土を拡大するために侵略戦争を行う。農耕でも祭りや踊り例えば神楽などあるが、戦争でも同様だ。現代でも、軍歌などによって戦意高揚やマインドコントロールを行っている。

人類において最も原始的なコミュニケーションの一つはノンバーバルコミュニケーションであり、歌や踊りなのかもしれない。神経科学的にも、言語の理解は複雑である。それよりも、視覚、聴覚、触覚情報の方が難易度や、他者との差異が小さいだろう。その結果、他者と共鳴、共感が起こりやすい。

そんなことを本と自身の体験から感じました。

上手くいかない時ほど、特定のコミュニケーション方法に固執せず、いくつかの選択肢を想定しながら、どのようなコミュニケーションがその目的に合うか試していけると良さそうです。

それと共に、これも良く言われることですが、コミュニケーションの種類やその方法、例えば言葉でも、通話、テキストなどの扱いにグラデーションが存在するので、まずは自分の特性を理解して、相手の特性も理解することが重要です。

僕の場合は、言葉に固執しやすいので、音楽など活用しながら良いコミュニケーションに繋げていきたいと思います。

皆さんは、どのようなコミュニケーション特性がありますか?


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