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時間を旅する人たち

水の上に石を落とすと、静かに波紋が揺れる。

ちょうど日常のちょっとした変化に対して、それがまるで波紋のようにだんだんと異なる影響をもたらすことをバタフライエフェクトというそうだ。

そういえば昔『時をかける少女』というアニメ映画を見たことがあるけれど、主人公が過去に起こした出来事によって未来が大きく変わってしまうという、そんな道筋だったように思う。3作品にわたって制作された『Back to the future』もそうだ。

タイムスリップをネタにした話なんてものはこの世の中にわんさかある。『君が僕を見つけた日』、『アバウト・タイム』、『インターステラー』などなど。"時間"はいつまで経っても、人々が生きる上での永遠の課題となっていて、あればあるほど良いと思っている人も中にはいるかも知れない。

昨年観た映画の中で、わりかし長いこと胸の中にずっと残っている映画がある。『バタフライ・エフェクト』という作品。

あらすじを書いてしまうとどうしても面白みがなくなってしまう部分もあると思うので、ぜひ気になった方はTSUTAYAにいってDVDを借りてきて欲しい。(残念ながらアマゾンプライムなどの主流なネット配信ではみることができないのです、たぶん)

最初映画が始まった時からまず心をぎゅっと掴まれる。何かから逃げるように地べたを歩く主人公のエヴァン。さながら、これからホラー映画が始まるのでは、、とドキドキしながら見始めた。見ているうちに、さまざまな伏線が回収されていく感じ。ああ、あれはああいう意味だったのかとなんだかストンと腑に落ちた。

最後まで観終えた時、きっとこの作品ってたぶんいろんな映画に影響を与えているんだろうな、という映像や展開がそこかしこに見てとれる。もちろんフィクションの話でしかないのだろうが、やっぱり時の流れに身を任せるのが一番なんだという気がしてくる。

アインシュタインが相対性理論を提唱してから何十年も経って、そしていろんな人がタイムトラベルできないか実験を行い続けているけれど未だに実現に至っていない。「親殺しのパラドックス」の話もあるし、たぶん実現しない方が良いものも、きっとこの世の中にはある。

正直、数十年生きてきた中で、もちろん後悔なんて山ほどある。なんであの時ああしなかったのだろう、この時こうしていれば。時々は日あの日に戻ることができたら、人生変わっていただろうなと思うこともある。そんな気持ちを抱えて生きている人はきっと私だけではないはず。

でも詰まるところ、生きている上でどんな選択をしようとも最終的にはそれが自分自身を作り上げている。言い訳のしようがないほどに。昔よりは爪の垢程度には先のことを考えるし、迎える未来に少し恐れもある。今だってCOVID-18という得体の知れないウイルスにたくさんの人々の人生が狂わされっぱなしで先行きが全く見えない。

まあそれでも一つずつゆっくりといろんなことを消化していくしかないだろうなという気がする。COVID-18が流行らなければ、こうしてnoteを毎日せっせせっせと始めることもなかっただろうし、noteを通じていろんな人と接する機会もなかった。たぶん、部屋の中のいろんなものを誰かにあげたり捨てたりして身辺新たにすることもなかっただろう。何事も一長一短だ。

ちなみに最近ちょっとドラマを見るようになった。時間ある時にたまたまテレビつけたら、『知ってるワイフ』というドラマがやっていてこれが案外面白い。時々クスリと笑ってしまう。元は韓流ドラマが原作なのか。恐るべし。ちなみにこれもタイムトラベルもの。

時が動き続けることに、きっと意味があるんだろうな。そういう意味で言うと、この瞬間生きているだけで時間を旅しているのかも。

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