No4 身分のある街
身分関係のある国に仕事で滞在したことがある。上流の方々はさぞやラクチンな人生を歩んでいるのかと思えばなかなかそうではなさそうなことを知った。上流の人たちは将来国の舵取をしなければならない。これは決定事項。それはつまり幼稚園に入る前の年齢から人を動かすことが求められるし、人を動かす根拠として数百年先の国家社会のことを考慮していることが求められるということだ。自分の欲しいおもちゃがどうとか、砂場で遊びたいという自分の欲求を表に出すならば「わがままをいうんじゃない!」と怒られる。3