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肩の力を抜いて2大モンスターの映画を観に行こう、という話

公開から四か月が経っても未だ上映継続中のゴジラ-1.0と、まさか並び立つことになるとは…と再来週公開になる海外ゴジラ新作の予告を、やっと観ました(笑)。

前作では戦った2体が、共闘する作品になっているようですね。

日本が辿った道を行く、海外ゴジラ

他の怪獣とゴジラが絡む作品は、昭和の時代から日本でも繰り返し作られてきたものである意味、同じパターンをなぞっているとも取れます。
日本ゴジラも、昭和29年の第一作、人類の敵として現れましたがその半年後、2作目「ゴジラの逆襲」で、もう他の怪獣アンギラスと戦っています。これが縁になったのかどうかは定かではありませんが、アンギラスはその後ゴジラの子分みたいなポジションになっている作品があるのがちょっと笑い処でもあります。

「偵察に行け」
普通に上司ですね

3作目は、有名な「キングコング対ゴジラ」です。
初のカラー作品ですし、日米モンスター共演ということもあり大変なヒット作にもなったそうで。これが1962年の作品、62年前です。
2014年にヒットしたハリウッド版ゴジラからの海外製ゴジラ映画の系譜が今、同じくキングコングとの共演作になっているところに双方怪獣映画の縁と、象徴的なキャラクターとしての存在感を感じますね。

上の予告を見ても感じますが…そもそも2年前の前作をまだ未見なのでストーリーも詳細は存じませんが、ひたすらシンプルな怪獣映画、という印象を受けます。物語はそこまで重要でもなく、ただ大スクリーンで暴れるゴジラとコングの迫力を味わって欲しい、そのスペクタクルを感じてくれ!という作品だとお見受けするので、いち特撮ファンとしてそういう作品だと思って観に行こうかと思っています。

個人的な印象ですが、海外ゴジラはより爬虫類的なイメージがあり、
日本のように人間が中に入っていそうな雰囲気を意図的に排している気がします


別タイプの作品を楽しめる、余裕を噛み締めたい

本来なら、今作のような「怪獣バトル映画」は、わざわざ映画館に足を運ぶほどでも無いかな…と考えるのが私です。
2014年の通称ギャレゴジ、次のKOMは観に行きましたが、vsコングはどうしようかな~と思いながら観にいかずじまいでした。怪獣映画…に限らず他のSF作品もですが、やはり観たいのはドラマであり、「凄い映像」はオマケだと思っている鑑賞観があります。

では何故明らかに映像ありきの今作を観に行こうと思っているのか、と言いますと先にマイナスワンがあったがゆえ、なんですね。

ご覧の通り、すっかりマイナスワンのファンになっている様子がありありなのが解ると思います(笑)。こちらはご存じの通り先日世界的な勲章も得て、日本映画の歴史に残る名作になりましたね。
山崎貴監督は「シン・ゴジラ」の後にゴジラを作るなんて、酷いプレッシャーだと仰っていましたし、劇中の「誰かが貧乏くじを引かなきゃならない」という台詞にその心情が投影されている、とまで言われたこの作品がここまで成功したことは本当に喜ばしいことです。

日本のゴジラ映画がしっかりと存在し、成功している現状であればこそ本来の路線からやや逸脱した「バトル映画」なゴジラも、
「こういうのがあってもいいんじゃない?」
的な心境で軽く観ることができます。

もし、日本ゴジラが終わっていた10年前の状況で海外ゴジラのみがシリーズを重ね、今回の「新たなる帝国」が公開されていたら、「ゴジラもすっかり、海外のキャラクターになっちゃったな…」と一抹の寂しさを覚えていたことでしょう。そういう意味で、シン・ゴジラとゴジラ-1.0の2本の功績はとてつもなく偉大だったな、と改めて思います。
…現状はそう言えますが、今後どうなるかまだ未知数ですけども。


あと2週間以内に、前作を履修せねばな~と考えている、一介の特撮映画好きのゴジラ新作に対する所感でした。

いやしかし、このザンボラーと融合しているようなゴジラはなんなのでしょう

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