見出し画像

ゴジラ新作特報公開…ゴジラ映画の所感を綴ってみる

今朝、11月公開のゴジラ新作映画の特報が出ましたね。
タイトルは「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」。終戦直後の日本を舞台にしたパニック物テイストのようです。

ゴジラは日本映画の顔、ゆえに…

ゴジラは昭和29年の第一作目から数えもう70年近い歴史を持ちます。作品数も30本を越え、その認知度や人気は海外でも高いまさに日本を代表する怪獣です。
私も全作品鑑賞済みで、6年前デアゴスティーニのDVDコレクションを買い揃えました。関連する特撮映画もほぼ網羅しています。

若干水増し感がありましたが、全部並べると結構壮観です

60本に及ぶ、東宝特撮映画を観てのズバリなゴジラへの印象を述べますと、

ほぼ、駄作。

なんですね。映画として素晴らしいのは初代のみ。あとはゴジラ人気にあやかって粗製濫造された映画ばかりで、「ゴジラが見られるよ」と映画館に手招きしている以上のものはありませんでした。
いくつか挙げればゴジラ対へドラはメッセージ性が強くて良いシナリオでしたし、ガイガンはデザイン的にかなり好きです。メカゴジラの逆襲はハード路線で面白かったですし、vsデストロイアの終わり方は心に残っています。良い作品もある、と前置きした上で、やはり商業優先で作られた着ぐるみごっこの域を出ていないのが大方のゴジラ映画だと思っています。商業優先の何が悪い、って考え方も解るので一概に否定はしませんが、それでも自分が「面白い」と思える映画がほとんど無かったのも事実です。日本映画の盛衰をそのまま写しているのがゴジラの歴史なんですね。一旦、ファイナルウォーズで区切りを迎えるわけですがそのファイナルウォーズこそ「ここまで堕ちたか」と言わんばかりの内容で、苦笑するしかなかったのを覚えています。

鬼才が起こした奇跡

「終わった」ゴジラ映画が2014年にアメリカで復活、成功を収めたことから日本でも復活を果たしたのが2016年のシン・ゴジラです。

通称ギャレゴジ、DVDの封をまだ開けていません(汗)

ご存じのように、庵野秀明監督によるゴジラ映画は現代版初代ゴジラというべきもので、大ヒットを記録しました。私もエヴァマニアかつ庵野ファンであるがゆえ、当時のフィーバーぶりに興奮したのを覚えています。

Blu-rayとDVD、両方買いました


ジ・アートオブ・シンゴジラ。巨大不明書籍です

円盤は言うに及ばず、高額な書籍も買いました。読むのに二週間ほどかかった覚えがあります。おそらく他のゴジラ映画ではこんな本を作れるほどの情報量は無いのではないかと思える程に、シンゴジラには別格感がありましたね。今でも、特撮映画の最高峰だと思っています。

6年ぶりの、国産実写ゴジラ

そして今年、そんな奇跡に続かんと新しいゴジラ映画がお目見えする訳ですが現時点では個人的に期待3割ってところでしょうか。シンゴジラが特殊だっただけで、やっぱりゴジラだしなって思ってしまうところがあります。

ですが、シンを受けてゴジラを人類の脅威として描く路線は正しいと思いますし「戦争の傷」を描くのはまさに初代ゴジラ、方向性は良いと思っています。山崎監督は永遠の0もありましたし、昭和の空気感を感じさせてくれる事に期待したいですね、どうなりますやら。
少なくとも、製作者の自己満足に走ったアニメ版のようにならない事だけは祈ります…(苦笑)。

付け加えますが、私はゴジラが大好きという訳ではありません。
七夕の短冊にこんな事を書いたりもしましたが、違います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?