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ゴジラ-1.0の快挙に伴い、モノクロの良さを語ります

ゴジラー1.0の快挙が飛び込んできましたね。

また先日は遂に興行収入が60億突破、海外含めると160億越えとの情報も入ってきました。

もはやここまで来ると、公開前に「ゴジラだから」と期待薄だった自分の見識が恥ずかしいものになってきます。映画に関わる人達の心意気を信じていなかった、という事になりますから。
シリーズ物ではあっても、新しい作品をフラットな目線で観る気持ちは大切ですね。

遂に、リリース日も決定

そして、まだ上映中でもありますが、Blu-ray&DVDの発売日も5月1日に決定しました。

私は4K環境がないので、Blu-ray豪華版3枚組を予約しました。モノクロ版も収録されるとは意識の高い商品だな、と嬉しくなったものです。
同日にシン・ゴジラ・オルソ(モノクロ版)も発売されることが発表されましたが、こちらはちょっと様子見です。…ぶっちゃけると、テレビの機能で白黒表示が出来るので…(笑)。
何はともあれ、自宅で海神作戦を観られる二ヶ月後が楽しみですね。

モノクロの美しさを伝えたい

今年初の映画館が、この映画のモノクロ版でした。作品自体昭和の風景を描いたもので白黒画面ととてもマッチしていたのですが、以前ウルトラQについて綴った記事にも書いたように、特撮とモノクロは相性が良いと思っているんですね。
そして先日ツイッターで「#何度でも観てしまう映画」というタグが流行っていたので初代ゴジラのワンシーンを付けて投稿しました。

この映画などはまさに昭和29年作品なのでリアルな昭和前半の空気を味わえるものですが、まだ未開発の自然が今よりは残っていた事を感じさせる画面に価値を感じます、それらの風景がとても美しい。
このポストに頂いた反応の中に、「怪獣ものに馴染んでいても怖い」というものがありました。何度か述べていますが、やはり山の向こうにいるゴジラの姿、リアルな怖さがありますしそれは、モノクロである事が手伝っていると言えるでしょう。

私は何度か記していますが、黒澤明監督の大ファンでもあります。黒澤監督は生涯で30本の映画を撮っていますが、そのうち23本が白黒作品です。さらにその中の16本に出演、全て主演を務めたのが世界のミフネこと三船敏郎さんですが、その精悍なマスクは白黒であればこそ映えた、と考えています、どうでしょうか。

酔いどれ天使(1948年)
野良犬(1949年)
用心棒(1961年)

「酔いどれ天使」では破滅型のヤクザ、「野良犬」では拳銃を盗まれてしまう新米刑事、「用心棒」では凄腕の剣客と、役柄も多種多様ながらどれも格好良く、かつ主役たるオーラがあります。
引き立てていたのは、純粋に顔の造りがわかる色の無い画面だった…と考えるのは短絡的でしょうか?私は、この時代であることも三船さんのスター性を引き出した一因だったと思っています。日本映画の最盛期だったことも手伝って、です。
つまり何が言いたいのかというと、「モノクロ画面は美しい」ってことなんですね。今回、ゴジラがキッカケになって白黒映画に縁の無かった人達にその価値が伝わっていけば、ゴジラが単純な怪獣ものとしてだけでなく映画文化の伝道師になるのではないか…という期待もしてしまっています。
皆さん、クラシック映画もまた、面白いですよ(笑)。

誤解されたくないのですが、神木隆之介くんの顔立ちもまた「キラキラしたイケメン」では無く昭和の男感がありモノクロ画面との相性が良かったなぁ、と思っていたりします。
それを言えばべーやん(浜辺美波)も、そうでしたね。

何はともあれ、ゴジラー1.0の大成功、心よりお祝い申し上げます!

最後は海中に沈んでいったゴジラですが、報われましたね


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