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ゴジラー1.0モノクロ版を観て、昭和20年代を味わってきました

昨日、ゴジラー1.0のモノクロ版、「マイナスカラー」を観てきました。なんか庵野監督の会社を引く、みたいに聞こえますが、偶然ですね。

20時半まで仕事だったので、レイトショーで

この映画は通算4回目の鑑賞です。昨年の締めにと同じ映画館で観て以来約二週間ぶりですが、今年初もまたゴジラー1.0になりました。

去年の3回目の後に書いた記事ですが、ここまでこの映画と付き合う事になるとは思いませんでしたし、これは嬉しい誤算だったんですね。

モノクロの意義、そして破壊力

モノクロ版といえば、去年これの公開直前に、シン・ゴジラのモノクロ版が公開されまして、わざわざ二人の監督のトークを聴きに新宿まで赴いたんですね。

ゴジラ含めある程度特撮映画に聡い人間でないと、「なにゆえモノクロ?」となってしまいそうですが、これにはれっきとした意義があります。
言うまでもなく、1954年の初代ゴジラの雰囲気に近づけるためのモノクロ化なんですね。シン、マイナスワン共に、ゴジラが人類の脅威となる点で初代と通ずるものがあり、原点の雰囲気を味わってもらおう、というものだったと思われます。実際、シン・ゴジラ:オルソはカラー版と違った趣きがあって良いものでした。以前から何度か言っているのですが、粗が目立たなくなり本物感が増す、という意味で怪獣特撮とモノクロは相性が良いと思っているんですね。

シン・ゴジラも良かったのですが、昨日観たマイナスワンは舞台が昭和20~22年ということもあり、白黒で観る事によってリアリティが随分増しました。この一点でも、シンを上回ったという感覚がありました。
そしてそのリアリティが、この映画の最大のウリといってもいい
「ゴジラの恐ろしさ」
を増幅させている感じがあって、とても有意義な体験でした。

ゴジラ70周年、舞台は80年前

今作の舞台になっている太平洋戦争末期から終戦直後の時代、フィルムは存在していましたが動画として残っているものは稀で、大方は白黒の写真のみが記録として残っているのみです。私は小学生の頃から歴史が好きで、特に自分が生まれる前の写真を見た時に、「まだ生きていなかった頃の街並だけど、この写真の瞬間はこうして自分の目で見る事が出来るんだ」と感銘を受けた事があります。要は、昭和初期の写真を見るのが好きなんですね。

終戦直後、青空の下での食事風景だそうです
昭和27年の日本橋です(東京Web写真館より引用)

瞬間が残っているって、尊いなぁという感じで、こういう昔の写真を見るのが好きな訳ですが…ゴジラー1.0のモノクロ版は、そのままこれらの写真を映像として観ているようなシーンが多々ありました。昭和初期の日本を体験出来たような、色付きの映像では味わえない感覚があったんですね。
思えば、10月のトークショーで庵野監督が「マイナスワンは時代が昭和だからモノクロに向いてると思うよ」と仰っていました。それは間違いなくそうでしたし、この80年前の風景を映像で表現するのに妥協を許さなかった山崎監督に、賞賛の拍手を贈りたいと思います。

上映期間が長いとありがたい

すでに公開日、11月3日から二ヶ月以上経っている訳ですがこの映画のように長期間の上映となると、少し間隔を開けて再度観る、が可能になるので良い感じに薄れていた記憶の補完と、新しい発見を得る事が出来て良いなぁと思った次第です。昨年はシン仮面ライダーを24回、グリッドマンユニバースを10回、プリキュアオールスターズFを5回観ました。当然短い間隔で足しげく通った結果ですが、ゴジラー1.0はヘビーリピートとはまた違った感覚で、何度も楽しむ事が出来ています…良い映画ですので。
気が早いですが、早く自宅でも観たいなぁ~と思っちゃってますね。

昨日からの入場者特典です
裏はこんな感じ
やっぱり怖いですね今回のゴジラさん

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