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【祝・50億突破】ゴジラ-1.0を3回観て、3回目が一番面白かったという話

本日、遂にゴジラー1.0の興行収入が大台に乗った、というニュースが入りました。

11月頭の公開ですが、しっかりお正月映画として数字が伸びているのは喜ばしいことですね。来週にはマイナスカラー…モノクロ版の公開&入場者特典も始まりますし、春先まで上映が続いてくれるならいいなぁと思います。私も先日、というか昨年の映画納めにとDolbycinemaで鑑賞してきました、三回目です。その感想も含めて50億突破をお祝いしたいと思います。

海外の、日本特撮ファン

海外でも大変好評なことは一ヶ月前から報道されていました。まず、シン・ゴジラを世界興収では上回ったとされる要因がここにあるのは間違いなく、このニュース映像にあるように東宝が海外展開のための新会社TOHO Globalを設立した事とこの作品が噛み合った結果なんですね。幸先の良い船出になったと言えるでしょう。

先月、海外でヒットした理由を「敗戦国ならではのメッセージ性」が届いたからではないか…と上の記事で分析しましたが、改めて思うのはやはりゴジラの「怖さ」が描かれているからだろうな、と思う訳です。
パシフィック・リムのデル・トロ監督もウルトラマンの大ファンで来日した際にバルタン星人と会って大喜びしていました。我々日本人が思う以上に、日本の特撮は世界に知れ渡っておりまた膨大な数のファンが存在するのだと、今回のマイナスワンのヒットが裏付けている気がします。
そういえばジャスピオンがブラジルで大人気、なども聞いた事がありますね。たとえばアニメはもう、海外でも人気というのが周知の事実ですが、ゴジラ含め特撮もまた、日本が世界に誇っていい文化なのだと思います。

怪獣は怖さこそがリアル

ゴジラはハリウッドでも作られていますが、やはり日本の偉大なキャラクターとしての敬意、恐れ多さがあるのか総じて凄い存在として崇められているような立ち位置の作品になっていますね。一作目のギャレゴジ、またキングオブモンスターズもそうでした。つまり英雄的なキャラクターになっているんですね。対して、シン・ゴジラ、マイナスワンではひたすら人間の敵、として描かれ「手に負えない生物」という一面が強調されています。上の動画で女性の観客が言っていましたが、

「ゴジラが街を破壊するのを観に来たのに、もう破壊しないでという気持ちになった」

この感想こそが、本当に怖いものとして描写され、それが成功した証しだと言えます。そしてそれは特撮映画だけがもたらしてくれる非日常であり、そのまま映画の満足度に繋がったことが今作の成功を導いたんですね。
実際にゴジラのような怪獣が現れたら、おそらく全ての人が同じように
「早くいなくなってくれ」
と願う事でしょう。たとえ我々の味方である可能性があったとしてもあんな巨大な生物と共存していくことなど出来る訳が無い。それを誰もが感じ取り、日常を壊さないでくれ…と願うはずです。
スクリーンの中の出来事であったとしても、そう思わせたゴジラの恐ろしさ、それがこの映画のリアルでした。

ヘッドホン買わなきゃ!と思った

この著名人のコメントにも、「映画館で観るべき」という言葉が出てきますが、まさにその通りだと実感したのが、先日の三回目の鑑賞でした。
12月30日に年内の締めにとDolbyCinemaで観て来たのですが、これまで観たDolby作品の中で、随一の体験をする事が出来ました。
ご存じの様にDolbyだとスピーカーの数が多く様々な所から音が聞こえ、臨場感を増しているのですが、この映画だとそれがムチャクチャ「効いて」いました。ドラマパートは普通ですが、やはりゴジラが出てくるシーンの迫力が物凄い。序盤、ゴジラが初めて現れるシーンの咆哮がもう、腹に響いてくるようで、恐怖におののく敷島の顔が自分とリンクしているのを感じられるようでした。ライブハウスでドラムの音がドンドンと身体に響く、それに近い感覚だったんですね。
その後、ゴジラが出てくる場面は3回ある訳ですが、その全てで展開を知っているのにグッと拳を握ってしまう程力が入りましたし、最後の決戦では無意識に口が半開きになっているのをマスクの違和感で察知する、というのが何度かあったほどです。

当然、この映画も映像ソフトを買おうと思っていますが自宅鑑賞の際、この音による没入感を出来るだけ映画館に近づけたいなと思い、ヘッドホンが必要だと感じました。現在スマホに使っているイヤホンしかありませんので(笑)。

要は、それほど「恐怖」と「没入感」を与えてくれる怪獣映画の傑作だということですね。公開前から完全な掌返しですが、私もこのマイナスワンのファンになりました、そうなってくれて、嬉しい。
50億円突破、おめでとうございます!

来週、勿論モノクロ版も観に行きます~。

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