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2023年を象徴する、怪獣王の復活劇

今、note公式が連続投稿チャレンジという企画をやっているので、3日前からそれに沿って記事を書いているのですが、今日は「#今年のベスト映画」で記そうと思います。

近年稀にみる大豊作の年

まず今年の頭、「これは絶対観る」と宣言していた作品が、

・シン・仮面ライダー
・グリッドマン ユニバース
・ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
・劇場版美少女戦士セーラームーンCosmos 前編&後編

の、5本でした。
これらはいずれも期待通りかそれ以上で、Filmarksも問答無用の最高点を付けていました。
そして、これ以外に映画館で観た作品はと言いますと、合計で32本ありました。例年と比べても多く、あと一回行けば年内80回になります。これは自己最高記録です。それだけ映画を観ましたので、「良かった」と言えるのが上記5本だけという訳ではありません。一本一本、挙げていけばそれぞれが記事に出来そうな作品が多々あります。

大きな趣味の一つである映画鑑賞においては、最も充実していた年だと言えるでしょう。シン・仮面ライダーやグリッドマンユニバースにおいてはnoteでも何度も書いてきたので、上の5本は殿堂入りとして、今年のベスト映画を別に決めようと思います。
迷いましたが…。

怪獣王は、映画王だった

ここは、先月3日公開のゴジラー1.0に決めたいと思います。

その咆哮が、世界中に轟きました

公開前の予想を超えて大ヒット、海外でも旋風を巻き起こし世界興行収入はシン・ゴジラを上回ったとされています。国内でも47億円に迫り、ヒット格差が広がっていると言われる昨今の映画業界において「売れた側」の作品に堂々と名を連ねたといって良いでしょう。かつては不採算コンテンツとして終焉を迎えていたゴジラですが、シン・ゴジラとこのマイナスワンで見事に復活を果たしています。劇場の大スクリーンで観るに値する、大迫力の怪獣映画として「映画の王様」たる風格を取り戻したのではないでしょうか。

マイナスからプラスへ転化した、稀有な作品

私はエヴァンゲリオンマニアだったこともあり庵野秀明監督を崇拝しており、シン・ゴジラも大変推しているのですがそれは庵野監督であるからこそ、な部分がありゴジラ自体には冷ややかな目を持っていました。
それは今回のマイナスワンについても同様で、公開前にはこんな記事も綴りました。

こちらの記事では、「期待3割」などと書いています。言っても、特撮好きでゴジラ映画は全て観てきているので新作も観るつもりではいますが…くらいのテンションです。

10月に書いた記事では、そこそこ情報が入ってきて期待感が僅かに増しているのがわかります。この中でミニチュア特撮とモノクロの相性の良さについて述べていますが、図らずもそれが実体験として来月やってくることになります。

偶然ですが、公開直前に東宝本社に赴く用件がありまして、それと相まってマイナスワンへの期待度が上がっている、という記事です。新作公開記念の企画でシン・ゴジラのモノクロ版公開があり、そこで庵野・山崎両監督のトークショーも拝見しました。シン・ゴジラに感銘を受けた上で作られた事、また庵野さん自身が特撮の未来のために、シンを越えるヒットを願っていると仰られていたことから、早く観たいという気持ちはピークに達していました。

新しいゴジラの大暴れ

遂に公開された後での感想記事です。
れっきとした怪獣映画、人間ドラマ、また昭和の時代ものでもありそのバランスと映画としてのまとまりの良さに驚きました。シンを意識しつつも己の得意分野で勝負した山崎監督が、賭けに勝ったといえる現象がこの後、起こっていきます。

来月モノクロ版公開ですが、このカットなどとてもモノクロ向きだと思います
シンよりも動物的で、それが恐ろしさになっている王道の怪獣ですね

常々、「ゴジラで面白いのは初代とシンだけ」と言ってきた私ですがここに新しくマイナスワンを加えてもいいと思っています。その気持ちが現れたのが…

こちらです。
もうすっかりマイナスワンのファンになっているような文面ですが、公開前とは態度が随分変わっています(笑)。映画の良さが変えさせたんですね。
勿論それは喜ばしいことで、私も嬉しかったです。先の記事にも書いていますが、ゴジラ映画の円盤(ほぼ)コンプリートしていますから、そういう意味ではゴジラ好きなんですね。でも大方の評価は…だったりで自分でも立ち位置がよくわかりません。
ですが、マイナスワンが良かった事が嬉しい、という気持ちが答えだとは思っています。

そして、海外での躍進を機に綴った記事がこちらです。
この記事では日本映画がかつて世界を席捲していた歴史に触れていますが、それを思い起こさせる今回のゴジラのフィーバーぶり、やはり今年の「事件」の一つだったと言って良いのではないでしょうか。自分的に、印象が公開前と後でガラッと変わった映画というのも珍しく、またそれが良い方向に変わった、実に望ましい作品だったと言えますね。

2023年、シンに続いて名作ゴジラ映画が生まれたことを大きなトピックとして記憶しておきたいものです。

しかしこれで、次のゴジラ映画のハードルはまた上がりましたね~

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