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男子日本代表 vs オーストラリア GAME2 金近廉インタビュー

成長とは覚悟を決めることなのかもしれない。彼は昨日よりも前を見ていた。北海道大会の2試合で感じた想いはきっと未来に繋がっていく。あとはパリを経由できるかどうか。すでに新しいサバイバルが始まっている。(取材:宮本將廣)

悔しいの一言に尽きます

宮本 昨日もいろいろお話を伺わせていただきましたけど、気持ちの整理なども含めて、今日のゲームを振り返ってみてどうですか?
金近 まず、今日のゲームは絶対に勝たないといけないゲームだったと思います。その中で、ずっと接戦のゲームの後半に自分の出番がないっていうのは、そういうことかなって……。それは自分でも感じています。やっぱりあの場面で試合に出られるような選手にならないといけないですし、それだけのパフォーマンスが昨日の試合と今日の前半ではできなかった。それは完全に自分の責任なので、そこに関しては重く受け止めるというか、改善していくことがたくさんあると感じています。もっともっと自分の中でチャンスを見出せるところがあったと思うんですけど、自分がうまく試合の中でアジャストできなかったので、そこは本当に悔しいの一言に尽きます。
宮本 ただ最初の1本目、そして2本目。外れてはしまったものの昨日からしっかりと気持ちを切り替えて打ち切ることができたのかなって感じました。
金近 そうですね。まずはキャッチアンドシュートのところでチャンスを探そうと思っていたので、2本とも(富樫)勇樹さんからのパスだったんですけど、しっかりと僕のことを見てくれてパスを供給してくれたので、あの2本を決めることができれば、自分の中でも違っていたのかなって思うところはありますけど、そこを決めれなかったことは本当に自分の実力不足なので、これから練習していくしかないなって感じですね。

写真は前日練習

もっと覚悟を持って戦える選手になっていきたい

宮本 今日のメンバー入りに関してはどのタイミングで聞いたの?
金近 昨日の夜に公式で発表があるちょっと前にマネージャーさんから聞きました。
宮本 昨日のプレーを終えて、2日目のメンバーに入れるっていう感触は持ってた? すごく失礼な話、個人的には厳しいかなって思っていたところもあったんだけど。
金近 そうですね。僕も正直そう思っていたところはありました。でも、同じポジションの選手が少ないから選んでもらえたっていうのもあると思いますし、そうなるとやっぱり僕がもっといいパフォーマンスを出せていたら……。ウイング陣のベンチメンバーが少ないので、後半の失速を避けることができたのかもしれないなって思います。僕がもう少しそこのローテーションに入っていけたら、試合展開も変わったと思うし、そういう期待も込めてのメンバー入りだったと思うので、それに応えられなかったのは……本当に悔しいです。
宮本 ここからどういう展開になっていくのかはわからないけど、東京ラウンド、そしてパリ大会。ただそれ以降も含めて、金近選手はこれからの日本バスケを担っていく存在だと僕は思っています。その中で代表のユニフォームを着て、プレーをして、改めて感じたこととかありますか?
金近 そうですね。このチームに招集してもらって、このチームにおける役割が僕以外の選手にもそれぞれあって、僕に関してはスリーポイントの部分が求められています。あとはサイズがあるので、ディフェンスやリバウンドのところを求められていて、このチームで生き残っていく。このチームの力になっていくためにはそこを突き詰めていかないといけないと思っています。あとはやっぱり、日本代表として試合に出るということは、良い悪いで評価されますし、もちろんそれがすべてではないと思っているところもありますけど、それだけの責任があるんだと改めて感じました。応援してくれている方々だったり、選考で外れてしまった選手や選ばれなかった選手に対しても責任があると感じているので、そういうことを考えるとしっかりと自分が試合で活躍しないといけない。やっぱり日本代表、日の丸を背負っている自覚をもっと強く持って戦わないといけないと感じたので、もっと覚悟を持って戦える選手になっていきたいなって思います。
宮本 ありがとうございます! 頑張って!
金近 頑張ります!

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