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女子日本代表 vs オーストラリア GAME2 恩塚HC会見&野口さくら選手

覚悟を感じた。野口さくらはこの試合に賭けていたんだと。選考というある種残酷な環境の中で、彼女がこの試合に賭けた思いとこれまでの努力をほんの少しだけ紐解いていく。(取材:宮本將廣)

恩塚HC 会見

宮本 昨日のオーストラリアはピックアンドロールでジャムアンダーを多用してきましたが、今日はスイッチを多用していたと思います。そこに対するオフェンスの遂行度はどれぐらいできたと評価されていますか?
恩塚 どれぐらいとなると難しいのですが……60%ぐらいかなと思います。そのように思った理由は、ポストアップを狙いたかったものの、ビッグマンの意思表示があまりできていなかったり、逆にアウトサイドの選手があまりボールを欲しがっていないビッグマンを見てしまったりしていたところ。そういう噛み合いがよくなかったと感じています。そこは僕の方でひとりひとりの役割をもう少し明確にしたり、オフェンスを停滞させない中で的確にミスマッチをついていけるようなトレーニングをして磨きをかけていきたいと思っています。

野口さくら選手 囲み取材

宮本 今日に賭けてたんだなってプレーからも伝わりました。今日に対する準備やここまでの気持ちを聞かせてもらえますか?
野口 やっぱり……そうですね……。一次先行から自分自身としてはいい状態でプレーができていました。最後の最後にちょっとコンディションがよくない状態になってしまってたんですけど、この試合に出場できたことでこれまでの取り組みも繋がっていたなと感じています。あとは試合に出場したときに自分自身の強みをしっかりと発揮できたのはよかったなって思っています。
宮本 今日の出場前に恩塚さんに声をかけられていましたけど、あれはどんな指示だったんですか?
野口 あれは指示というよりは、「今まで頑張ってきたんだから思い切ってやっておいで」って背中を押してくれました。それもあって思い切りプレーできたのかなって思います。
宮本 5番で使われている場面もありましたけど、やっぱり野口選手がコートにいると色んなプレーができる。ペイントタッチとか外のプレーとか幅が広がりますよね。それこそ最初に得点したターンアラウンドのプレーとかは野口選手らしさを感じました。あの辺は練習してきたことをしっかりと出せた感じですか?
野口 そうですね。5番に関しては前回の選考が終わってから、5番で起用されることが多くなりました。自分自身も男子の選手と練習したり、海外の選手と練習試合とかをする中で、5番の選手に対するディフェンスはできるっていう感じが掴めていたんです。4番の選手もたくさんいるので、より自分自身の速さが活かせるなって思いで頑張っています。
宮本 オフはスキルワークアウトも頑張ったって話を聞いていますけど(笑)。
野口 はい、そうですね(笑)。
宮本 そういう自主的な取り組みで得たことはありますか?
野口 そうですね(笑)。スキルに関しては、自チームに対するアプローチが多いんですけど、やっぱり自分としては速さが特徴だと思っているので、いかに速さを活かすのか。あとは仲間を活かすところでは、オフシーズンの取り組みも今日の試合に繋がっていたんだなって感じました。
宮本 正直に言うと、ここからどうなっていくのかはわからないというのが現状だと思います。そんななか、今日の試合で野口選手の良さをしっかり出せたことですっきりできたとか、ひとつ落ち着けたっていうのはありますか?
野口 そうですね……。
宮本 まだドキドキしてる(笑)?
野口 ハハハ。まだドキドキしてるところもありますね(笑)。でも、今回プレーができたことはすごく嬉しいです。コンディションが万全な状態でこの大会を迎えられなかったことは少し悔いは残りますけど、自分の良さは発揮できたと思うので、そこに関しての悔いはないです。

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