投資詐欺による被害が多発している?
全国的に投資詐欺、SNS投資詐欺といわれている詐欺事案が発生しており、その被害額も高額化しているという。
テレビやラジオ、ネットニュースなどでも、被害に関する報道が毎日のように流れてくるが、それでも被害者が続出している。
最近の報道を紹介するので、被害に遭わないようにして欲しい。
最近の高額被害に関する報道を集約してみると、なんと億単位のお金を振り込んだ被害者もいるとの報道もあるからびっくり。
|投資詐欺の手口
投資詐欺の手口としては
・ 有名な実業家やそのアシスタントを名乗る
・ 経済に詳しい有名人になりすまして勧誘する
・ グループチャットに、いつの間にか入り込んで勧誘する
・ 投資セミナーの広告をクリックしたら誘い込まれた
など、SNS型投資詐欺は、FacebookやX(旧Twitter)、ショートメールなどを悪用して、投資の設け話で誘って来るのだ。
|本当に儲かるの?
投資詐欺はあくまでも詐欺なので、儲かるどころか、有り金をすべて搾取されてしまうのだ。
そしてその被害金は返還されることはないといえる。
・ 有名な先生が、儲かる投資話を教えてくれる
・ 「元本保証」、「必ず儲かる」、「一発逆転」
などと、夢のような話(記事)を書いて誘い込もうとするが、投資はそんなに甘くないのだ。
|事例紹介
報道されている事例をいくつか列挙する。
① SNSの投資広告をクリック
SNSに表示・掲載されていた投資広告に関心を持ち、広告をクリックしたことがきっかけとなって、外国為替の売買に関する投資を勧誘された。
その後10回以上にわたり指定された口座に現金を振り込み、合わせて2,800万円をだまし取られた。
② SNSで勧誘
男性はSNSを通じて「一発逆転できる」「新規公開株を優先的に購入できる」などと勧誘され、指定された口座に1,000万円を振り込んでしまった。
その後もSNSでのやり取りは続いたが、男性が返金を求めると、「返すことはできない」といった返答があったので、その後警察に被害届を提出。
③ 「金投資」の勧誘
女性(50代)は著名人をかたるSNSのアカウントに 「金」 への投資を誘われ、110万円を複数回にわけて振り込んだ。この間に利益が出たような内容のメッセージなどを受け取っていたため、引き出したい旨を相手に伝えたが引き出すことができないため、警察に相談。詐欺が発覚した。
④ 株の勉強会の広告で勧誘
株に興味のある女性は、普段からネットで検索していたところ、大手証券会社の名前で株の勉強会のネット広告が出てきたのでアクセスするとLINEに誘導され、「金」への投資を勧誘された。
女性は複数回に渡り現金およそ360万円を指定された口座に振り込み、その後、利益が出たので解約しようとすると「解約するには手数料や税金がかかる」と多額の金を要求された。不審に感じた女性が大手証券会社に電話をして事件が発覚した。
⑤ 著名人を語るLINEアカウントから金への投資を勧誘
・女性(60代)はフェイスブックで有名人を名乗って「投資勉強会」を募っている広告を見つけアクセス。すると「金で稼げる」と投資を勧められ、約1億2,000万円を振り込んでしまった。
・男性(70代)は、実業家と関連があるように装ったウェブサイトを閲覧。そのときに表示されたメッセージを見て、実業家を名乗る人物と無料通信アプリ「LINE(ライン)」で連絡先を交換し、「投資のテクニックを教える」「確実に利益が出る」などと持ちかけられた。
男性はその後、実業家のアシスタントをかたる人物とラインでやり取りし、十数回にわたり計約1億4,000万円を指定された口座に送金した。
ラインの相手からの指示で男性がスマートフォンにダウンロードしたアプリには、投資で利益が出ているかのような偽のデータが表示されていた。
男性が払い戻しを求めたところ、ラインで連絡が取れなくなり、被害が発覚した。
・女性(50代)は、スマートフォンでフェイスブック(FB)を閲覧中、堀江氏をかたった投資教室の広告が表示されたことからアクセスすると、自動的に無料通信アプリ「LINE(ライン)」に画面が切り替わり、途中で堀江氏の声に酷似した音声ガイドで投資を勧誘された。
その後、アシスタントを名乗る人物とやりとりし、計14回、七つの指定口座に約5,260万円送金した。
⑥ 「あなたを深く理解したい」に誘われる
女性は、SNSを通じて知り合った男性を名乗る人物に勧められるまま、投資サイトに登録をした。その後、指定された複数の口座に9回にわたって送金した。
この人物と女性は会ったことがなかったが、「あなたを深く理解したい」などと伝えられていた。
|騙されないために
基本は「甘い言葉や著名人などの画像、動画を使用した広告は詐欺と疑え!」、無視することだ。
詐欺被害に遭っている人の多くは、
・「必ず儲かる」などそんなうまい話はないとわかっていても、巧みな勧誘をうけ、あたかも本当に儲かるように思いつい手を出してしまう。
・「海外の商品で質が良い、ハイリターンだ」というような根拠のない話をしてくるがこの言葉に弱い。
など、詐欺師はそういう気持ちを上手に操るのだ、そんな詐欺の手口に負けないようにしなければならない。
うまい話や海外投資、聞いたことがないような投資話は、まず疑うべき。
どうしても自分の心が左右に揺れるときは、
・信頼できる知人や家族など身近な人に聞く(相談する)
・話の「裏」を取る
ことが大切なので、投資の話に即答・即応しないことが大事
具体的に投資詐欺ではないかを見分けるポイント
○ 「絶対」「確実」などの謳い文句が含まれていないか
○ 不自然な高配当ではないか
○ 実在する会社なのか、登記されているのか
○ その投資に関する口コミ等はどうなっているか
などを確認してみましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?