見出し画像

工事現場で頑張る旗振り人形は?

高速道路の工事現場に差し掛かると、旗振りをしながら交通誘導している旗振り人形が、バルーンのようなソフトなキャラクターものに代わってきましたね。なんとなく癒される感じがする。ちょっと調べてみた。


|頑張ってきた「安全太郎」

「安全太郎」(あんぜんたろう)て聞いたことあるよね。
高速道路や国道などの道路工事現場で「旗を振っているマネキン人形」のことを「安全太郎」というのだ。
これにもいくつか種類がある。

筆者撮影

「安全太郎」は、1970年ころに道路工事現場で交通整理誘導員が走行する車両にはねられるという事故が相次いだため、人に代わって導入された交通整理誘導のための人形なのだ。
時代は変わっても、今でも工事現場で時々見かけることがある。

|光太郎と花子

最近では、安全太郎が進化して、光太郎と花子という二種類の空気を送って膨らむバルンタイプの人形が増えてきた。

光太郎は男の子で「i光太郎くん(アイたろうくん)」と呼ばれ、女の子は「i花子ちゃん(アイはなこちゃん)」という。

i(アイ)は
光太郎くんや花子ちゃんに「i(アイ)」がつくのは「”愛”を込めて交通安全を」という意味からつけられたという。

確かに、高速道路を走行中に工事現場に差し掛かっても、なんとなく「ホッと」するような、安心感を感じる愛嬌のある整理員だ。

筆者撮影

|仕様・特徴は

この「i光太郎くん(アイたろうくん)」「バルーン式人型交通誘導安全標識」ということでNEXCOグループにおいて実用新案を取得しているようだ。

NEXCOのホームページによると、i光太郎くんとi花子ちゃんは
 〇 超大型なので視認性が向上。
 〇 高輝度LED内蔵で夜間も高い視認性を確保。
 〇 軽量コンパクトで持ち運びや設置撤去も簡単便利。
というような特徴があるという。
昼夜間の工事現場でも安全性が高いともいえよう。

また、同ホームページによると

1. 両面デザインなので、左右どちらの誘導方向にも対応。
2. 収納BOXとバルーンは、ファスナー接続なので、汚れたらバルーンのみの交換が可能です。
3. ヘルメットのロゴマークは、自由にデザイン変更が可能です。
4. 胴体、腕のみオリジナルデザインも作成可能です。

という特徴があるようだ。
いずれにしても、雨の日も風の日も、工事現場における癒し系の旗振りキャラとして和ませてくれている。

筆者撮影

|終わりに

工事現場における車と交通整理誘導員の安全を確保するための「i光太郎くん」や「i花子ちゃん」がいるだけで雰囲気が変わるよね。

商品名としては「エアー誘導くん」や「エアー誘導ちゃん」とも称しているようだが、周辺に対する注意喚起、安全の確保をしてくれるありがたい製品(空気注入式誘導標示装置)だ。
ぜひ安全の確保のために効果を発揮して欲しい。

キャラクターをちょっと変えるとこの装置はいろいろ使えそうだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?