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【イベントレポ】Cybozu ポートフォリオ勉強会 Vol.4を開催しました!

2022年5月12日に「Cybozu ポートフォリオ勉強会 Vol.4」という学生向けのイベントを開催しました!この記事ではイベントの内容をご紹介したいと思います。

今回は主に24卒の学生向けにサマーインターン選考のポイントとポートフォリオ作りのコツを講義と質疑応答を通してアドバイスしました。

この記事では、当日のタイムテーブルの流れに沿ってイベントをご紹介していきます!

💬 オープニングトーク

まず初めに、今回のイベントで登壇するサイボウズ デザイン&リサーチチームのメンバー紹介を行いました!

スクリーンショット:登壇者4名が手を振っている

司会進行:篠原
講師&アドバイザー:柴田
講師&アドバイザー:Tobi
アドバイザー:Sota

上記メンバーでイベントを進行していきました!

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🖇 柴田からサマーインターン選考のコツ講義

現在、多くの企業で24卒向けのサマーインターンの募集が積極的に行われているため、サマーインターンの選考におけるポイントをお話しさせていただきました。また、コロナ禍以降、主流になっているオンライン面接についてもポイントをお話しさせていただきました。

以下の3点で自分らしさをアピール!

1️⃣  自己PRと志望動機
・ポートフォリオと同じくらい大切
・書かないのはとても勿体無い

2️⃣  端的な回答とコミュニケーション
・聞かれた質問に端的に答える練習を!(結論→理由)
・気持ちが伝わりにくいため、事前に用意した答えをそのまま答えない

3️⃣  逆質問
「特にないです」はもったいない!
・自分らしさを表現するチャンス

ここからはデザイナー面接でよくある質問

Q. サマーインターンの選考プロセスは?
1. 書類審査(ポートフォリオ・志望動機)
2. 最終面接(45分)

Q. 落とされないエントリーシートの書き方は?
・自己PR 、志望動機をきちんと書く
・ポートフォリオにデザインプロセスを掲載する→結論だけではなく、どういう過程や思考を経てアウトプットに至ったかが大事
・志望する会社に合わせてエントリーシートの内容は変えた方が良い

Q. 面接ってどんなことをするの?
・自己紹介(5分)
・質疑応答(30分)
・逆質問(10分)

Q. 面接の質問内容は?
・弊社の製品サービスを使ったことがあるか?
・会社選びの軸は?
・どのようなデザイナーになりたいか?
・なぜサイボウズを選んだか? etc...

Q. ポートフォリオの説明時間は?
・おおよそ5分程度
・一番力を入れた1作品を説明できれば良い(書類審査の段階で全作品を見ているため)

Q. 面接ではどんなところを見ている?
・共感度  :会社の理想への共感を持っているか?
・貢献度  :会社へどのような貢献が可能か?
・プレゼン力:デザインの意図をわかりやすく説明できるか?
・探究心  :継続的に粘り強く取り組む姿勢や習慣はあるか?
・将来性  :やりたいことと会社の目指す方向があっているか?

Q. オンライン面接のポイントは?
・ツールに慣れておく(Zoom, Microsoft Teams, Google Meet, etc…)
・オンラインプレゼンに慣れておく(画面上での説明に慣れておく)
・バーシャル背景で個性を演出

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🖇 Tobiからポートフォリオ作りのコツ講義

2022新卒デザイナーのTobiからサマーインターンの意義デザイン作品の増やし方サマーインターンで学んでほしいこと等についてお話をさせていただきました。
これからやるべきことや持つべき心構えがとても分かりやすくまとめられているので、デザイナー志望の方は何度も読み返してみることをオススメします!

また、Tobiのnoteにはポートフォリオの作成方法について更に詳しく記載されています!
手前味噌になりますが、デザイナー就活におけるポートフォリオの作り方に関してここまで網羅的にかつ詳細に記載されている資料は他にないと思いますので、ぜひ目を通しておくことをオススメします👇

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☕️ ざつだんタイム

イベントが早く進行したため、サイボウズの特徴でもあるざつだんを行いました!参加者のみなさんにはチャットで参加していただきました。

・ゴールデンウィークどこに行った?
・皆さんの学年は?
・出身はどこですか?
・大学の学部は何ですか?

上記のような話題でざつだんをさせていただきました!
サイボウズ デザイン&リサーチチームの雰囲気というものを感じていただけたのではないでしょうか?

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💭 質問タイム

事前アンケートでいただいた質問やイベント当日にチャットでいただいた質問に回答していきました。

Q1. そもそもの自分の作品数が少ない場合、一作品だけをとことん掘り下げたポートフォリオってありですか?

Tobi:ありです。色々な種類の作品が見れると尚良いですが、サマーインターンに関しては作品の準備期間がないと思うので、デザインプロセスを踏襲した作品が大きな武器になると思います。
Sota:ありです。本来は複数作品が欲しいですが、すごくクオリティの高い作品が一つでもあれば、選考に通る可能性は全然あると思います。
柴田:サマーインターンはありです。クオリティが良ければ普通に合格すると思います。本選考では3つくらいは欲しいです。
篠原:サマーインターンの書類選考をしていますが、一作品で応募してくる方も結構います。そういう方の中でも、しっかりと掘り下げて詳しく考えて制作をしている方は書類選考を合格にすることも全然あります。

Q2. デザイナーの就活で就活の軸に上がりやすい事柄ってありますか?

柴田:人それぞれだし、選考を受けている企業もバラバラという人が多いと思います。そうはいってもBtoC向けの製品をやりたいのか、BtoB向けの製品をやりたいのかなどの大きな軸は持っておいた方が良いと思います。
篠原:自分らしく働けるかなどは最近よく聞きます。ただ、それを軸にしたからといって合格にするわけではなく、どういったことを大切にしている学生なのだろうということを知るために就活の軸を聞いていることが多いので、自分自身の譲れない軸をお話しすれば問題ないと思います。
Sotaの就活の軸:一つの製品に長く携わりたいため、事業会社をメインに就活をしていた。
Tobiの就活の軸:幅広い部署や職種の方と共創できる企業を軸のひとつに据えていました。

Q3. 事業会社が楽しそうと思った点をもう少し詳しく伺いたいです。

Sota:制作会社の場合だと一つの製品に携われる期間が限られているので、一つの製品に長く継続的に携わることができ、製品の成長も見届けることができる事業会社の方が個人的には楽しそうと思っていました。
柴田:制作会社は作って終わりのことが多いので、腰を据えてじっくりデザインできるという意味では事業会社はいいと思います。
篠原:新しい製品をどんどん作っていきたい方は受託系の会社の方が様々な経験ができると思います。

Q4. ポートフォリオのVer.1を一旦出して、その後Ver.2に向けて修正中の作品がある場合、選考において、既にできているVer.1と中途半端なVer.1.5のどちらの状態で臨んだ方が、より有益な機会になりそうでしょうか?

Tobi:改善内容によると思います。UIUXデザインを評価する上で大事なポイントを改善したならばVer.1.5でいきましょう。一方、一度完成したものに自信を持つことも大事なので、企業によって分けるのも手ですね。
柴田:書類審査のタイミングもあるので難しいが、Ver.1を一回提出したのであれば、それで選考を受けて、次の企業に申し込むときにVer.1.5やVer.2を送るのがいいと思います。
篠原:面接の逆質問の時間にポートフォリオをブラッシュアップしたことを伝えて、フィードバックをもらうようにするのも一つの方法としていいかもしれません。

Q5. 過去にサマーインターン選考に合格した方のポートフォリオを見せて
いただきたいです。美大卒でない方のポートフォリオの掲載作品が気になります!


Sotaのサマーインターン選考に合格しなかったポートフォリオ(一部抜粋)

Tobiの本選考時のポートフォリオ(一部抜粋)

とびの本選考時のポートフォリオ画像1
とびの本選考時のポートフォリオ画像2

Q6. 作品づくりのプロセス・調査分析のフェーズの過程をどう表せばいいのかが分からないです。具体的なカテゴリ分けや言葉の紡ぎ方を教えていただければ嬉しいです!

柴田&篠原&Tobi:リサーチやフィードバックを受けて改善したプロセスを載せるととてもいいです。
Tobi:昨年、2021年の登壇資料の資料でご紹介したスライドを添付します!

デザインプロセスのフローチャート
「UIUXデザインを理解して作った」を裏付けるデザインプロセスフローの例

Q7. ポートフォリオを作ろうと思っています。ファイン系のポートフォリオはどのように作ればいいですか?

 Tobi:ファイン系の作品が求められる業界を志望するなら、優先的に作るべきだと思います。UXUIデザイナーの立場で考えると、ファイン系のスキルは直接業務に活かせるわけではないと思いますが、自分の学んできた特技や長所はポートフォリオに載せて欲しいと思います。補足として、小さく見せないことは大事だと思います。見せたい情報は大きく載せるのがいいと思います。
篠原:アニメーション会社に入りたいなどの志望があれば画力をアピールするのがよいと思いますが、UX/UI業界での就職を考えているならば、自己紹介の一つの要素として作品を紹介するのがいいと思います。
柴田:ファイン系の作品はポートフォリオの最後に載せて、幅を見せるのがいいのではないでしょうか。

Q8. インターンを受ける会社によってポートフォリオは作り変えていくべきなのでしょうか。また、大学以外の活動や高校時代の活動もポートフォリオに入れても良いのでしょうか。

Sota:できれば作り変えるのがベストだとは思います。そうでなくとも、受ける会社の事業内容に合わせて作品の順番を並び替えるなどの対策は行った方がいいと思います。また、大学以外の活動や高校時代の活動もポートフォリオに入れていいと思います。ポートフォリオからその人の人となりが見えることが大事だと思います。
Tobi:もし自分が学生に戻れるならば、受ける企業のドメイン領域に合わせて作品を作り直します。

Q9. サマーインターンにおいてポートフォリオの媒体は何が一番適していますか?

Tobi:ポートフォリオ自体はイラレで作り、作品はXDやフォトショも併用しおました。PDFで書き出してまとめています。
Sota:自分もPDFで作りました。全部Figmaで作りました。
柴田:最近の選考応募者はみんなPDFですね。テンプレートを使う人が増えてきたので、そこは注意したほうがいいです。
篠原:最近、書類審査していて一番多いのはPDFです。ただ、媒体自体は何でもいいと思います。自分の作品を魅力的に見せられる方法なら大丈夫です。

Q10. ポートフォリオをつくる際に参考にした資料などあれば教えていただきたいです

Sota:Pinterestなどで色々な人のポートフォリオを調べたり、会社の事業決算報告書のスライドデザインを参考にしたりしてました。多くの資料が調べれば出てくるので見てみるのがいいと思います。
Tobi:Behanceをよく見ていました。ただ、海外のポートフォリオは見せ方が上手く、プロセスを重視していないものも多いので、そこは留意したほうがいいと思います。

Q11. ポートフォリオのテンプレートの話がありましたが、ポートフォリオはどこで個性を出したらよいのでしょうか!

Sota:自分の個性として思考の深さや過程を重要視している姿勢を伝えたかったので、プロセスにボリュームを持たせたポートフォリオを制作しました。
Tobi:個性は滲むものだと思っています。無理に個性は出さなくても、作品のチョイスやフォントやカラーなどで個性は出ると思います。
柴田:テンプレートをそのまま使わず、自分なりにカスタマイズすることが大事だと思います。

🤝 エンディング

実際にサイボウズの採用面接を務めるメンバーの話やアドバイスを聞ける、貴重な機会だったのではないでしょうか?
ぜひ今回のアドバイスをもとに、サマーインターンに参加できるように頑張ってください!

サマーインターン参加者募集中!エントリー〆切6/13

今年もサマーインターンを開催します!デザイン&リサーチコースでは、kintoneのデザインプロセスを体験していただけます。ユーザーストーリーを元に改善点を考え、UIに落とし込む一連の流れを行います。kintoneデザイナーとコミュニケーションしながらUI改善に取り組んでみませんか?
枠が埋まってしまう可能性もあるので、お早めのエントリーお待ちしています!

サイボウズ デザイン&リサーチチームの活動について

さらに詳しくサイボウズ デザイン&リサーチチームの活動を知りたい方は、noteのマガジンCybozu Design Podcastをぜひ合わせてご覧になっていただければと思います!

【noteマガジン】
ここでしか見ることのできないメンバーそれぞれの活動を紹介しています!

【Cybozu Design Podcast】
音声で日々の活動や取り組みを雑談形式で紹介しています!メンバーの人柄やチームの雰囲気も知ることができるので、ぜひお聴きください!

Text by Sota(UX/UIデザイナー)


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