ちょっとヤバい本「狂気の王国」
<文学(143歩目)>
こんな本はなかなかない。そしてこんな経歴の人はなかなかいない。
フリードリヒ・グラウザーさん、ヤバい人です。
狂気の王国
フリードリヒ グラウザー (著), Friedrich Glauser (原名), 種村 季弘 (翻訳)
作品社
「143歩目」は、フリードリヒ・グラウザーさんによる、精神病院を舞台とした探偵小説。
でも、なかなかキレている内容で、フリードリヒ・グラウザーさんの狂気を感じる。
読後に訳者解説を読んだら、驚いた。
普通じゃない経歴を持っているフリードリヒ・グラウザーを翻訳するって、種村季弘さんもかなり実験的。
ちょっと普通の探偵小説ではない。
精神が崩壊しているから描ける世界だと思いました。
ちょっと破天荒、でも精神病院のリアルかもしれないです。
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