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短篇集で、どれも読ませてくれる「走馬灯のセトリは考えておいて」

<SF(83歩目)>
売れるSF小説の法則を押さえていて脱帽です。

走馬灯のセトリは考えておいて
柴田 勝家 (著)
早川書房

「83歩目」は、キャラが際立つ柴田勝家さんの短篇集。
どれも、読ませてくれると同時に柴田さんの守備範囲の広さに驚きました。

6篇おさめられているのですが、2篇

「走馬灯のセトリは考えておいて」
この題名からだとわかりませんでした。どんどん高齢化社会の進む日本にとって新たな「終活」問題を問う作品です。

そして、ご自身の趣味も大きく取り上げられている。(笑)
「セトリ」って知りませんでした。YouTubeで大量に広告が出てくる「セドリ」と間違えてしまいました。

それにしても、「AI」の活用として「いいね!」です。なんか近未来に実現していそう。

「火星環境下における宗教性原虫の適応と分布」
柴田さんの一丁目一番地の宗教にかかわる作品。
これもSF作品としてだけでなく、読後に考えさせられた。

火星環境での宗教を描いた作品は他にもありますが、もっとも考えられている。

再読すると思います。

柴田さん、本当に守備範囲が広く、才能に溢れていると感じました。

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