福の三

歴史事実に基かないウソと 読んだ後、内容を忘れるくらい軽い話を作ってます

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最近の記事

ノスタルジックな思い出

冬休みが、もう終わる そうすると、バタバタの3学期、卒業式あったり、あっという間に皆、次の道へ 僕が、小学校6年生だった時 3学期の始まりと共に 引っ越して行った女の子がいた 元々、質素なファッションで目立つ女の子でもなかったし 3学期が始まっても、皆、気にとめることもなく お年玉や紅白、隠し芸大会の話しで盛り上がっていた 彼女の事は話題にすら上がらなかった 僕には、その女の子から年賀状が届いていた 「今年もよろしく」って書いてあった 引っ越し先すらわか

    • 三重 答志島

      元々、三重の答志島は、江戸から伊勢参りの途中で、寄った島で遊びの島だったんです、歓楽街で まぁ昔の旅なんてのは、男達で行く事が多かったので、伊勢参りの楽しみのひとつだったらしいです、ただ、伊勢街道からちょっと離れているので「遠き島」と呼ばれていたそうです 寛通5年の2月に、大寒波が来たそうです、 風も強く、海も荒れて2、3日渡船も出せず 雪に埋もれていたそうです やっと渡船が出たのはそれから五日後 遠き島に着くと、港には、足跡ひとつ無い一面の雪雪雪 いつもは、客引

      • 三題噺(彦星 トンネル マグロ)

        年に一度しか会えないし、雨が降ったら会えなくなる 七夕は、ロマンチック なんて言うけど先日、彦星くんに会った時に聞いたんだけど 「ねぇねぇ彦星くん織姫とはどうやって会いに行くの?」 「みんなから見たら近くて、すっと行けると思っているけど実際には、何百光年も離れててそう簡単には、行けないんだ」 「じゃあどうやって?」 「年に一日織姫の所までのワーム・ホールっていわゆるトンネルみたいなものが出来て、それで行くんだ」 「年に一日しかも雨降ったら会えないなんかロマンチックだなぁ」

        • 夕立

          中二の夏休み寸前の放課後 部活の途中 激しい夕立が降ってきた 今でいうゲリラ豪雨 みんなワーキャー言いながら 雨を避けるために 校舎の軒先に逃げ込んできた ウチの中学校は、校舎の目の前に大きな運動場が広がっていてその向こうには、田んぼ、用水路、田んぼと見通しがよかった 校舎の軒下に駆け込んできた、僕たちは、ずぶ濡れなのと あまりにも激しい雨でテンションが上がっていた 「すんごい雨だなぁ」 「あっち見てみぃ!雲が真っ黒まだまだ降るて!!」 するととなりで

        ノスタルジックな思い出

          春休みになると思い出す 昔、ウチの庭に芝生が張ってあった 僕は、芝生の庭が、好きだったんだけど 手入れが大変だった ある時、芝生にウンコが落ちていた 近所の人に 「よくウロウロしている 白黒の猫の仕業」らしいと言われた 腹も立ちながら、片付けて 次の日 また1本、ウンコが どうやら、ウチの芝生が やつの、便所に、決まったらしい どんどんションベン臭くなる芝生 2日に1本くらいのペースで、ウンコがあった 僕は、やつのトイレ番かっ! 春休みになる前の

          漁夫の利

          ●愛知と三重がもめていた 三「お前の所、県の魚ってなんだ」 愛「車エビだけど、何か?」 三「車エビ。ギャハハ、県の魚って言いながら車エビ、バッカじゃないの」 愛「じゃあ、三重の県の魚って何?」 三「伊勢海老様!」 愛「おんなじ、エビじゃないか」 三「違うんだよ!車エビなんて、そこらへんの、エビのちょっと大きめやつじゃんか」 愛「じゃあ伊勢海老は?」 三「おいっ!!お前、伊勢海老様なっ! 伊勢海老様は、甲殻類の王様 まぁあ魚介類の頂点てっぺんいただきって言って

          おじいちゃん

          僕がまだ小学生の頃 ウチのおじいちゃんの家に遊びに行った時 おじいちゃんは 古い自分のトラックを洗って ワックスをかけていた 僕もちょっと手伝い すると、おじいちゃんが、僕に向かって「明日に新しいトラックが来るんだよ」 「へーじゃあ このトラックは、どうするの?」 「もう永いことおじいちゃんが乗ったからなぁ いろいろガタがきたし、お役目は、終わりだね」 「壊しちゃうの?」 「そうだねスクラップだな」 「ふーん」と、その頃は、思っていた しばらくして 

          おじいちゃん

          FMDJ還暦ジジィの想い出

          「砂浜に書いた文字って好き」 そんな事を言ったのは、大学生の時に付き合っていた、2つ上の、彼女だった  大学一年生の夏にクルマの免許を取ったボク、 そんな僕に、二年生の時、出来たばかりの2つ上の社会人の彼女 その彼女を、ちょっと背伸びしてドライブに誘った 人に自慢できるような、かわいらしい彼女だったから、 ボクは、デートのときは、何かにつけて頑張った ドライブは、梅雨の晴れ間の暑い日だった 風呂なしのアパートに住んでいたボクは、もちろんクルマなんて、持っている

          FMDJ還暦ジジィの想い出

          化学の力

          ボクは、理系です 大学は、応用化学学科だし 卒業研究は、「2-2'ピリジルの光還元反応」 小学生のときは、時計、ラジオをすぐバラバラに分解した 中学になってからの数学の図形の 証明問題は、 なんて面白いパズルクイズなんだと夢中になって解いていた ボクは、理系です 中学2の頃、本屋さんに行ったら輸入雑誌が置いてあった 理系のぼくは、英語が……ぜんぜんダメだった、けど こういったモノから入ると 英語が出来るようになるのかなぁ~ と思っていくつかある輸入雑誌

          化学の力

          三重 答志島

          三重県にある答志島は、江戸から伊勢参りの途中で、寄った島で遊びの島だったんです、歓楽街で まぁ昔の旅なんてのは、男達で行く事が多かったので、伊勢参りの楽しみのひとつだったらしいです、ただ、伊勢街道からちょっと離れているので「遠き島」と呼ばれていたそうです 寛通5年の2月に、大寒波が来たそうです、 風も強く、海も荒れて2、3日渡船も出せず 雪に埋もれていたそうです やっと渡船が出たのはそれから五日後 遠き島に着くと、港には、足跡ひとつ無い一面の雪雪雪 いつもは、客引

          三重 答志島

          中2の秋

          「昭和中期生まれジジィの想い出」 中2の秋 ちょっと、寒くなりかけてきた秋 中学校から下校の時 ボクは、友達といつもと違う道を歩いて家に向かってた 日が傾きかけた夕方 秋の日は、つるべ 落とし なんで違う道を選んだのか、ぜんぜん覚えて無い 遠回りだったけど 知らない道ってちょっとワクワクする 用水路を越えて国道沿いを歩いていると トラックが、何台も走っている、道路の反対側に見慣れぬ自販機が…… ほぼ全面ミラー仕様の自販機 中が、全く見えない自販機 何