三題噺(彦星 トンネル マグロ)

年に一度しか会えないし、雨が降ったら会えなくなる
七夕は、ロマンチック

なんて言うけど先日、彦星くんに会った時に聞いたんだけど

「ねぇねぇ彦星くん織姫とはどうやって会いに行くの?」
「みんなから見たら近くて、すっと行けると思っているけど実際には、何百光年も離れててそう簡単には、行けないんだ」
「じゃあどうやって?」
「年に一日織姫の所までのワーム・ホールっていわゆるトンネルみたいなものが出来て、それで行くんだ」
「年に一日しかも雨降ったら会えないなんかロマンチックだなぁ」「みんな年一回って言うけど、もうそれが、何百年続いているんだよマンネリ化してもううんざりだよ」
「えっ!!うんざり?」
「年に1度の織姫のために、地元の娘と良い感じになっても上手くいかないし」
「誤魔化せばいいじゃん」
「星は、嫉妬深いんだよ!!人間の娘さんの方がよっぽどまし」
「星にバレるとどうなるの?」
「…自傷行為…」
「えっ自傷行為!!何するの?」
「自分の身を削って…流れ星」
「えっ流れ星ってのは、そんな事だったの?」
「昔「晴れ」って娘に手を出して大変な事になったんだ多分知ってると思うよ」
「えっ何?」
「ガシガシに自傷行為して流星群、確か…はれー彗星流星群」
「あれ、彦星くんの浮気が原因だったの」
「だから、今でも星々の男達に格言として残ってるよ `はれー物に手を出さない`」
「アレは、格言なのか…でも年1の織姫とは、ちょっと燃えるよね」
「全然…もうお互いマンネリだから彼女は、ここん所ずーっとマグロ」
「なんだか、ロマンチックさどこにも無いなぁ」
「あっでも雨降って、織姫に会わなくていい時は、地球の女のコ、ナンパに行くんだ」
「どうやって探すの?」
「短冊ってシステムあるでしょ、それを書いたかわいい娘達をストックしておくのよ、で雨降ったらピックアップ!!彦星ってブランドがあるから もうホイホイ」
「こいつカスだな」
「そんな女のコ達を、俺は、七夕ぼた餅って呼んでるのさ」 

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