猫

春休みになると思い出す

昔、ウチの庭に芝生が張ってあった

僕は、芝生の庭が、好きだったんだけど

手入れが大変だった

ある時、芝生にウンコが落ちていた

近所の人に

「よくウロウロしている　白黒の猫の仕業」らしいと言われた

腹も立ちながら、片付けて

次の日

また1本、ウンコが

どうやら、ウチの芝生が

やつの、便所に、決まったらしい

どんどんションベン臭くなる芝生

2日に1本くらいのペースで、ウンコがあった

僕は、やつのトイレ番かっ！

春休みになる前の日、

その連絡は、突然来た

白黒の猫が、交通事故にあった

見に行ったら………

その猫は、即死だった

もう、ウンコを、片付けなくていいんだって

ほんのちょっとの安堵感

でも、それ以上のなんかさみしさがあった

その日、家に帰ると

庭に、いつもよりちょっと大きなウンコがあった！

「あー最後に、して、天に召されて行ったんだ」と思うと何となく

すぐに、片付ける事が出来なかった

次の日、あー片付けなきゃと庭を見ると

ウンコがもう1本…

？？？？

あの猫じゃなかったんだ

確かめたくなった僕は、

次の日から、春休みだったので、張り込みをして

真犯人の、クソ猫を突き止めてやる！

と心に決めて

張り込みをした

そして3日目

夜に、コソコソっと庭に

入って来たのは、

近所のおじいさんだった