メロン

幼稚園か小学生低学年の頃　寒い時期に、親父に連れて行ってもらった名古屋駅近くの
パーラーでパフェなる物を初めて食べた

一口、口に入れた瞬間生クリームの美味しさにビックリした!!

それまで食べてたクリスマスとか誕生日のケーキは、母親が、買ってきたバタークリームのケーキだった
その当時のバタークリームは、甘いけど脂っこくってボソボソして美味しくないって思い出しかない

しかし!!そのパーラーの生クリームは、
「幸せってココにあったんだ」ってくらい
優しく甘くボクを包んでくれた
上に乗っていたウエハースもすっごいサクサク
さくらんぼは、乗ってたけど、なんだコレってあんまり憶えてない
桃の缶詰、リンゴが乗ってたかなぁ〜
その横にアミアミの皮の物体
「コレなぁに？」って親父に聞くと
「メロンだよ」って
食べると、口の中が甘い汁で、いっぱいになり、優しくけど強い香りに満たされた

「なんて美味しい果物なのだ」って

それからしばらくは、ボクのメロンブーム

お母さんに
「メロン食べたい」
「メロン食べたい」
「メロン食べたい」
って
でもなかなか家では、出てこなかった

ボクの誕生日が近づいてきた頃

母親が、「今日は、メロン買って来たよ、デザートは、メロンだよ」ってメロンを買ってきてくれた!!
「やったぁ～」ってボク

でも見るとアミアミは、無い
「えっ!!コレ…メロンなの？」
「プリンスメロンっていうメロンだよ」って

そうなんだ…って
思ってたけど
切ると中は、メロンだった!!

うわっ待ちに待ったメロンだ

切り分けてもらい、一口、口に入れると

それは

瓜だった…

ボクが「瓜だ…」っていうと
母親が「プリンスメロンだよ」
「瓜だ」
「メロン」
「瓜だ」
「メロン」
「瓜だ瓜だ瓜だ瓜だ」
って号泣した、真剣に号泣した…

それからプリンスメロンが嫌いになった…

先日完熟マスクメロンをいただき、半玉イッキ食いした

むちゃくちゃ美味しかった
なんかこのプリンスメロンの思い出も浄化された気がした

今度プリンスメロンを買ってみよう