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【厳選読書】習得への情熱〜チェスから武術へ〜から学ぶ抜きん出るために押さえる3つのこと。

【厳選読書】始めます。年間200冊ほど読書をすることが大好きな僕がその中でも特に喰らった本を敬意を払い紹介していく企画。その中から個人的に学んだことをシンプルにわかりやすく3つに絞ってお話しします。好きな本を熱く語るからこそ、興奮して文章や文体がおかしくなります。ご了承下さいませ。

はじめに


この本を初めて読んだ時、力を入れていない時の脇腹に思いっきり直球ミドルをズドンっっ‼︎と、撃ち込まれた感覚に陥ったことは未だに鮮明に脳裏に焼き付いている。あ、喰らったわ〜という感じ。16歳でチェスのインターナショナルマスターになり神童と呼ばれ、さらに太極拳で世界選手権覇者にして黒帯の柔術家となったジョッシュ・ウェイツキンさんが書かれた本である。学習プロセスや思考法の本は沢山あれど「異なる分野で最高到達点に到達した人物が語るからこその説得力」がこの本が数多の本と違う点である。チェスと武術という、一見全く違うものの中から、どのようにしてプロフェッショナルになったのか?その秘密がこの本には詰まっていました。

①数を忘れるための数


多くのプロフェッショナルに共通しているのは、量と質どちらが大事か?という命題に対し、まず量であると答えている点である。これは僕が見たり触れたりしたプロフェッショナルがというだけなので独断と偏見ですが、確かに感じます。どちらも大切なのですが、量をこなす事で質を高める・量が質に転換するといった方が多い印象です。この本からも同じ匂いを感じまして、その中でも数を忘れるための数・型を忘れるための型という言葉が印象的でした。最初は頭がぐるぐるなりましたが、要するに、数をこなしているんだ!型をやってるぞ!と思っている間は、まだ未熟だという風に解釈しました。何度も投げられることで、ミスしやすいポイントを自覚する。本当に何かを体得した時は無意識のうちに体が動いている状態で、その境地に行く為に、量をこなすのです。これは何を学習するにも応用できる考え方では無いでしょうか。

②逆境を利用する

物事を学習するプロセスでは、必ず障害が発生します。それは予想の範囲のものから、予想外のものまで沢山あります。物事を極めるということはいつも茨の道なのです。だからこそ、その障害を敵ではなく仲間にする、そのようなマインドが必要です。本書ではこれをパフォーマンス心理学の視点から教えてくれています。障害はより高いパフォーマンスを生む燃料である、そう解釈することで生産的に学習することができます。よく言う逆境をバネに!の精神ですね。本質は同じような事を言っていても、一つ一つの言葉の使い方、付随する物語が魅力的だからこそ、心に突き刺さります。

👇逆境をバネに!の考え方はサッカー選手にも共通していて、それをこちらの記事でも書かせていただきました!本当に泣いた話です。笑


③極め方を極める

「何かを極める」すごく抽象的な言葉ですが、本書では、それを明確に定義してくれていて、それが凄く納得感あるものでした。「自分の心に響く情報をみつけ、それが消えてなくなるまで自分の中に深く完全にとりこみ、自由に飛べるようになること」どうでしょうか?この本の結論としては、一つのことを極めることで、その過程で極め方を学習し、他の物事にも活かすことで、どんな事でも上達することができる。僕はそう解釈しました。極め方を極める。僕自身もこの半年で、人生が360度変わり、今は全く違うことをしているのですが、以前本気で打ち込んでいた事が、今に確実に生きている感覚があります。いつか記事を見てくれる読者の皆様がさらに増えて、自分の心でも整理が出来た時、また具体的にお話ししたいな。

プロフェッショナルとは、どんな時でもパフォーマンスを発揮しなければいけません。そのパフォーマンスの作り方、学習法を本書から学びました。以上の3つを忘れずに、いや、忘れるくらい擦り込んで今後あらゆることで、抜きん出る成果を出していきたい。なにより自分が楽しむ事を大切に。この本は人生を変えた一冊。そう呼んでも良いでしょう。人生を変えた本は沢山ありすぎて語り尽くせませんが笑 1冊1冊丁寧に紹介していきたいです。1冊の本が、言葉が、血肉となって、僕を作っている。その叡智に感謝したい。少し真面目すぎますが(笑)それくらい素直に生きたいですね。

【著者】
Josh Waitzkin
【訳者】
吉田俊太郎
【発行所】
株式会社みすず書房
【発行日】
2015年8月17日 第1刷発行

皆さんの読書ライフに幸あれ。

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