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探究学習プログラム #02 -田園調布学園 学校生活の困りごと解決デザインプロジェクト-

導入の経緯

田園調布学園では、膨大な情報を取捨選択し分析する力、本質を見極めて課題を設定する力の育成を念頭に置き、探究の授業に力を入れています。2022年度から中等部1〜3年生に向けて、CURIO SCHOOLが主体となり、デザイン思考を使った授業プログラムを展開しています。

CURIO SCHOOLは先生方と一体となり授業運営を担っています。現在は、ファシリテーターとして各クラスの授業設計と運営を行っていますが、今後は学校の先生方が授業を実施する予定です。

探究授業の流れ

4月からの4回授業では、デザイン思考を実践してデザイン思考の流れ理解することを目的に「学校生活の困りごと解決デザインプロジェクト」に取り組みました。デザイン思考の「さぐる→きづく→ひらめく→つくる→ためす」のステップを繰り返し、周りを取り巻く様々な問題を解決する力を身につけます。授業は全4回。グループで1つのアイデアを形にしていきます。

第1回:学校内における困りごとを定義する
初回の授業ではデザイン思考の概要を学びました。日常的に使う「デザイン」とは異なり、デザイン思考の「デザイン」とは何かしらの問題を見つけて解決することです。プロセス5つのサイクルである「さぐる→きづく→ひらめく→つくる→ためす」のステップを繰り返すことでアイデアを創出していきます。

デザイン思考のサイクル


デザイン思考の概要を説明したのち、生徒たちはワークに取り掛かりました。まずは、学校生活内で気になる課題を出し合い、グループで1つのテーマを設定しました。そのテーマに関する具体的な場面では、どのような人(=ユーザー)が、どのような困りごとを抱えているのか話し合い、最終的にグループで着目する1人のユーザー、場面、具体的な困りごとを定義しました。

シーンごとに困りごとを書き出していく

第2回:ユーザーの本当の願いを探り、それを叶えるアイデアを出す
2回目の授業では、1回目で定義したユーザー・場面・困りごとを深掘りしていきました。着目する1人のユーザーに対して、インタビューや行動観察を通じ、その具体的な困りごとの内容を深掘りしていきました。また、チームによっては定義したシーンにおけるユーザーの行動観察を行うことで、インタビューでは把握できなかった具体的な状況を掴みにいきました。インタビューと行動観察から得られた事実を元に解釈を広げ、シーンにおけるユーザーの本当の願い(=インサイト)を定義しました。

インタビュー・行動観察で得た事実を書き、解釈をしていく

そして、定義したユーザーの本当の願いを叶えるアイデアを、グループで考えていきました。その中でも特に作りたいと思ったもの、本当の願いが叶えられていると思ったものを選び、具体的な絵にしていきます。

アイデアのイメージを描いていく

第3回:アイデアを形にしてテストする
3回目の授業では、アイデアを形にしたあと、ユーザーに対してテストを繰り返していきます。段ボール、厚紙、紙コップ、ストロー、洗濯バサミ…など、身近な資材を使いながら、自分たちのアイデアを形にしていきます。デザイン思考ではアイデアを自分たちの思考、妄想に留めることなく具体化した後にテストすることで、その価値を不断に検証していきます。

プロトタイプ作成
プロトタイプ作成

「あれ思っていたのと違う?」「これだと意味がない!」など、思考段階では完璧だと感じていても、具体化させると思うようにいかず苦戦するグループも多々ありました。ポジティブな状況もネガティブな状況も感じながら、よりユーザーのインサイトを叶えられるようなアイデアを目指して、何度も改良を進め、テストを繰り返していきました。

第4回:これまでのプロセスを発表する
最終授業ではグループごとに、これまでのデザインプロセスと成果の発表を行いました。定義された困りごとや本当の願いごと、アイデアやプロトタイプ(=アイデアを形にしたもの)など、各グループごとにまちまちですが、それぞれが自分たちが進めてきたプロセスを堂々と発表していました。

クラス内で発表

発表後はこれまで全4回の授業をふりかえり、学びをまとめて終了しました。生徒のふりかえりには「通常の授業とは違って、自分たちで問題を設定するのが新鮮だった」「友達と一つのことにここまで熱く話し合えたことが、貴重な経験だっった」「まだ考える時間があるなら、この問題について考え続けたい」といった感想がありました。

授業「延長戦」としての探究ラボ

全員参加の授業としての「学校内における困りごと解決プロジェクト」はこれで終了ですが、引き続きプロジェクトを進めたい、自身のテーマを探究したい生徒に対して、任意参加の「探究ラボ」を実施しました。
実施期間は2ヵ月間で、最終的なゴールとして7月末の運営委員会(校長先生や校内主要ポストの先生方が集まる会議)で「学校内における困りごとに対する自分たちのプロジェクト成果」を発表することを目標としました。
全4回の授業との違いとしては、基本的に生徒チーム主体でプロジェクトを進め、週1回の放課後にCURIOスタッフとMTGを繰り返して進捗確認や状況に対するフィードバックなどを行なっています。
今回の探究ラボには、A・B・Cの3グループ9名が参加しています。各チームのテーマや進度はまちまちですが、7月の最終発表に向けてプロジェクトを進めています。

探究ラボ Aチームへインタビュー

これまで授業で行ってきた全4回の探究授業について、またこれから進めていくプロジェクト構想について、探究ラボ開始直後にAチームの3名(3人とも仮名)にインタビューしました。

右から牧さん・小舟さん・阿部さん
手前はインタビューアーの笠原

全部自分たちから動くことが、とても新鮮で面白い

Q.探究の授業を受けてみて、どのように感じた?

牧さん:今年の4月から「探究の授業」があると聞いた時は、もっとなんか硬い感じの授業かな思ってました。でもやってみると「意外と楽しいな」という感じです。普通の授業っぽくないのが、いい感じ。

笠原:どのあたりでそう思ったの?

牧さん:なんか先生が先生っぽくないっていうか、学校の先生ではない外部の人だから。(※2022年度は弊社CURIO SCHOOLスタッフが、授業進行を担当)

小舟さん:わかるわかる。生徒が主体というか、学校側が用意してくれた環境ではあるんですけど、実際にやるのは私たち。「こうしたいんです!」って相談するのも、「こんなものを考えました!」って発表するのも、全部自分たちから動くので、そこがとても新鮮で面白いなと思いました。

牧さん:探究の授業は「与えられる問題が無い」ので、例えば数学だと「3x+2y+4x+5の解を求めよ」みたいな問題がバーンって出てくるけど、探究の授業にはそれが無い。自分たちで問題から作っていくのが、いい意味で授業っぽく無い感じがする。

Q.特に、どのあたりに楽しさを感じた?

阿部さん:元々、私はじっくり考えたりアイデアを膨らませたりすることが好きだけど、学校の授業では与えられた問題を解いて成績上げるための作業になってしまう…そんなのは自分が100%望んでいることではないから…。探究の授業だと、自分の思ったことを素直に表現できるのが楽しいと感じてます。

小舟さん:そもそも探究の授業だと、正しい正解がないのが特徴だよね。

牧さん:ちゃんとした答えがね。「y=3x」みたいな答えがない。

阿部さん:ここでは自分の好きなように進められる気がする。決まった答えがあると、その正解に向かって無理やり進まなきゃいけない感じになるから。

探究授業の面白さを話す阿部さん

うちらは一体何を困っているんだろう…って

Q.「確かな答え」がないからこそ、大変じゃない?

小舟さん:確かに大変かもしれないけど、プロジェクトから得られる達成感は大きい気がする。例えば、自分がつくろうと思ったプロトタイプができた時とか、仲間と自分が思ってたことが一致して共感し合えた時とか、すごい嬉しかった。

阿部さん:「あ、これ名案だわー!」みたいなアイデアがパッと浮かんだ時、すごい達成感を感じる。

小舟さん&牧さん:あ〜わかるわかる〜。

阿部さん:面白い案が思いついた時は、一人で喜んじゃう。つくれるかわからないけど「あ、これ結構いい感じだなー」って思って。

牧さん:自分では「ネタっぽいな」と思ったものでも案外とできちゃう気がする。もっと考えたら意外にできそうな気がするし、みんなで考えて「これいけるやん!」ってなった時は、すごい「イエイ!」ってなる。

小舟さん:わかるわかる!

Q.探究の授業で大変だったことは?

牧さん:授業で問いかけられるまで、自分はそもそも困りごとを考えたことがなかったので…「あの…一体何を困ってるんだろう…自分…?」って考えてしまって、そこから進めるのが大変でした。

小舟さん:困りごとを見つけた後でも、それ解決するためのアイデアがなかなか出なくて…。私は「教室に使いやすいゴミ箱がほしい」という困りごとだったんですけど、アイデアの方向性として「ゴミ箱を作ろう」ってなっても、どうやって普通のゴミ箱と差別化を図っていくのかアイデアを考えて、プロトタイプ化していくのが一番大変でした。

阿部さん:グループで話し合っても、それぞれ困っていることが違うから、その解決アイデアも違う方向になっていき…もうなんか、その後にみんなのアイデアを取り入れて1つのいいものを作ろうってするのが、結構大変でした。

Q.そんな探究する苦労はどうやって乗り越えたの?

小舟さん:私の場合は、1から全部作るんじゃなくて、既存のものを少しアレンジしてつくるっていうか、そうするとつくり方とか仕組みとかが結構web記事に出ているので、その一部を変えるだけでもすごく良いものができるから、私はその方法でがんばりました。すごい難しいっていうわけではなかったかな。

笠原:その方法は自分で思いついたの?

小舟さん:以前、企業体験プログラムの経験があって、そこで教えてもらったやり方でした。探究の授業でも「あ、これ、使えるじゃん」って思って取り入れてみました。

阿部さん:それぞれ持ち寄ったアイデアには、それぞれにメリットや目的があるから「こういうアイデアがいいんじゃない?」「これはどういう目的?」ってお互いちゃんと話すっていうか、そういうのをグループ内でちゃんと話し合いました。

笠原:学校の授業だと、こういうことはあまりやらないの?

3人:(声を揃えて)やらない…。

牧さん:ゴミ箱問題に取り組んだ時も「そもそもゴミ箱のことで今まで困ったことあったっけ?」ってみたいなところから始まって…消しかす捨てにくいね、置く場所が意外と無いね、みたいな感じからどんどん派生して、じゃあ、この困りごとの解決に進めてみよっかなって決めていった感じ。

ゴミ箱のアイデアを広げていった過程を話す牧さん

私たちの当たり前って、多分他の人たちから見れば当たり前じゃないところがいっぱいあるんですよ

Q.なぜ、この探究ラボに参加したの?

阿部さん:探究ラボの話を聞いた後、まず参加できるか相談しに行きました。その時点では自分の中に困りごとが無かったというか…元々もっていた課題は授業で進めたプロジェクトで解決してしまったので…。ただ、探究ラボをやりたい気持ちがあり「とにかくやりたいので、今から課題を見つけるのでもいいですか?」と聞きにいきました。普段の学校生活では先生に直接訴えかける機会はないから、貴重な場だなと思って。この機会に挑戦してみたいなと思いました。

牧さん:私は、探究ラボの話を聞いて「楽しそうだったからやろー」と思ったというか「何か考えれば、きっと良いものができるでしょ」みたいなノリで(笑) そこまで大きな理由はないですね。

小舟さん:私たちにとっては当たり前に感じていることでも、たぶん他者から見れば当たり前じゃないところがあると思っていて。それを見つけられたらもっと学校生活って楽しくなるんじゃないかなと思って参加しました。

阿部さん:(小舟さんに対して)言葉が深いよね。

牧さん:ね、まとめてくれてる。

Q.探究ラボでは、どんなテーマで進めているの?

牧さん:私は職員室の困りごとで、テスト期間中は「世話係」っていう係と日直しか職員室に入れないルールなのですが、この前世話係として職員室に入ったのに「今入っちゃダメだよ」と言われてしまって…そういう理不尽感を直したいなって思ってます。その〜なんか首から掛ける、なんて言うんだ、この…。

阿部さん:名札?

牧さん:あ、名札!まずは「世話係」の名札を作れたらいいなと考えています。

小舟さん:私たち二人は、またそれとは違うのを進めていて、えっと、プリントがこの学校すごい多いんですよ。その「プリントをどうにかしてなくせないか」っていうことで、そのための仕組みづくりに取り組んでいます。まずは電子化かと。

笠原:具体的には、なにかアイデアはあるの?

小舟さん:webページをつくってそこにプリントを集積する仕組みを考えたんですけど、それをある先生に見せたら「もうちょっと変えた方がいいんじゃないか」というフィードバックをもらって。生徒側にとってはいいことだけど、先生側としてはこういうのはちょっと苦しいかも、という意見が聞けたので、それを核にもっと改善していきたいです。

笠原:具体的にプロトタイプを作って試したんだ?

小舟さん:プリントを集めてあるwebページみたいなやつを。

阿部さん:Googleサイトを使って、学年と教科ごとのプリントが表示されるページに飛べるようなものを作ってみて。使い方としては、プリントをスキャンした画像を貼り付けるか、電子テキストのURLを貼り付けるか、完璧な形態はまだ考え中ですけど、ちょっと作ってみて考えてます。

笠原:つくったものは、実際に試してもらった?

阿部さん&小舟さん:(先生からは)ちょっと使いづらいなあって…。

阿部さん:すでにGoogleクラスルームを使っていて、先生が投稿したプリントやURLを生徒が見れるんですけど、(生徒視点からすると)連絡事項もその中で流れているので、投稿順に下に行っちゃう。なんていうんでしょう?

小舟さん:埋もれちゃう。

阿部さん:昔の投稿が埋もれてどこにあるのかわからなくなってしまう。そのデメリットをどうにかしたいなっていうのもあり。あとプリントがたくさん配られるので、それはwebサイトに集めたいと思ってます。

Q.なんでそのテーマを選んだの?

小舟さん:そもそもプリントが多いことが、入学当時からの疑問だったんですよ。小学校は先生が板書したことをノートに書く方式だったんですけど、それがいきなりプリントになって渡されてきて、結構戸惑った部分があり…。私自身の問題かもしれないんですけど、大量のプリントを管理しきれないんですよ。先生に「プリント出してね」って言われた時に「あれどこだっけ?」ってことが結構あって、その悩みが一番大きい。

牧さん:配られるプリントは(親指と人差し指で10cmの幅をつくりながら)こんなになるよね。

小舟さん:(牧さんと同じサインをしながら)マジでこんなになるよね。本当に本当に、冗談抜きでこんな感じになる。

牧さん:私、ファイルに全教科のプリントを入れているんですけど、学期始めは薄いのに、2ヵ月たっただけで、今はこれくらい…(手で5cmくらいの厚みを表現)

阿部さん:1回の定期考査ごとのタイミングで、すぐそのくらいになっちゃう。定期考査ごとに、今まで配られたプリントを全部出してリセットしなきゃいけないみたいな。

小舟さん:あと、プリントをノートに挟んでいたりファイルに挟んでいたりすると、すぐに落ちてくるんですよ。それでもう、辺り一面プリントの海に…みたいな悲劇が起きる…。

牧さん:ノートに貼っていいのか、貼っちゃダメなのか?っていう判断もわからないし。

阿部さん:いきなり先生から「提出して」って言われたら困る。

牧さん:〇〇先生とかさ〜、「貼れ」って言うくせに、実際に貼ってるところがわかると怒られたり…。

阿部さん:提出するって最初からわかるなら貼らないんだけど、もう結構貼っちゃった…。ほんと、よくわかんない…。

牧さん:プリントを貼っていいのか貼っちゃダメなのか、一つ一つわからないから…。だから「貼ってダメ」って言われるよりは「貼らない方がいいかな」ってなり、私の場合は貼らないままノート挟んだり、ファイル入れたり…ってやってると、もうこんなことになりますね…。(両手で幅をつくりながら)

ファイルがどれだけ分厚くなるのか話す小舟さん

意見を言うだけじゃなくてどんどん行動して、そこから新たな改善をどんどんどんどんしていって、本当にすごいものを作りたいなと

Q.このプロジェクトを通して自分や学校、クラス、同じことを抱えている日本の中高生に対してどうなって欲しい?

牧さん:とにかく、まず自分たちのプロジェクトを成功させたいって思いがあって…自分たちのアイデアで先生を動かしたいっていうのはあります。

小舟さん:何かを作って終わりじゃなくて、本当に使ってもらうところまで行きたいんですよ。それと、これを機会に何か1つ動かしたことによって、「じゃあこれって違くない?」とか「じゃあれも違うよね?」みたいなところをどんどん見つけ出せるようになるといいなと。あと、私たちだけでなく、みんなが「これ違くありませんか?」って、学校をもっと良くするように提案できるような関係、仕組みにしていけたらなって思ってます。

阿部さん:先生やクラスによって授業や行動に関するルールが微妙に違くて、例えば同じ教科の中でもこの先生はこう、この先生はこう、とかルールが異なることが多いので、主要な箇所だけでも統一できたらいいなと思ってて。教科によっては書くことが重要だからプリントが必要かもしれないけど、プリントの管理方法についても、ファイリングするのかノートに貼るのか、そういうのが統一できたらより居心地がよくなるのかなと思います。

Q.これからの意気込み、頑張るぞという気持ちをどうぞ!

牧さん:自分たちのアイデアは、まだ全然形になってないんですけど、必ずもっとちゃんとしたものにして、ゆくゆくはみんなに使ってもらって、そこからまたもっといいもの、もっといいもの…って改良できたらいいなって思います。

小舟さん:意見を言うだけじゃなくてどんどん行動して、そこから新たな改善をどんどんどんどんしていって、本当にすごいものを作りたいなと思っています。

阿部さん:なかなかない機会なので、やっぱり先生たちに自分たちが思っていることを伝えたいなって、思ってます。

小舟さん:なんかこの間、30分位話しちゃったんだよね、先生と。

牧さん:そうそう(笑)

阿部さん:やっぱり先生も生徒の思っていることをあんまりわかんないと思うから…私たちの思っていることをこの機会にぶつけて、それと引き換えに先生たちの事情を教えてもらって、お互いに過ごしやすい環境を作れたらいいなって思ってます。

牧さん:これを機会に先生と生徒の距離が多少でも縮まって、いろいろとあーだこーだ言えるようになったらいいのかな。この授業の中だけでも。

Q.最終プレゼンテーションで、先生たちに意見するのは怖くないの?

阿部さん&牧さん:とても怖いです。

小舟さん:全然そんなことはありません。(他2人に対して)えっ?

阿部さん:私はすごい怖いです。

牧さん:めっちゃ怖いです。

小舟さん:えっ?

阿部さん:普段、先生と雑談してもはっきり言えないじゃないですか。「あの、本当にこれ変えたいです!」みたいなことは。だからこういう機会を使って、うまく伝えられたらいいなって思っています。

牧さん:そもそも校長先生と直接お話したことすらないので…。

阿部さん:わかるー。

牧さん:本当にそんなお偉い先生方に対して、うちらみたいな生徒が意見していいのか…。

小舟さん:え、でも、こんな感じで学校のトップ層に自分たちの意見を伝えられる機会ってなかなかないので、私はまぁ不安ちゃ不安なんですけど、結構楽しみにしています。

牧さん:え〜、私、恐怖でしかないんだけど…。その日だけ休みたいんですけど…。

笠原:(苦笑)それでもやりたいんだ?

牧さん:…楽しそうだなってのが勝っちゃいましたね(笑)

最終発表に不安を抱きつつ楽しげに話す様子

インタビューを終えて

「インタビュー」ということで、最初は緊張した面持ちを浮かべていたAチームの3人でしたが、話が進むにつれて少しずつ自身の想いを話してくれました。3人に共通する「なんとか現状を変えたい」「自分たちの学校をよくしたい」という彼女たちの熱さを、肌で感じることができました。3人のアイデアと熱意が創り出す動きにわくわくしています。(笠原)

(インタビュー・文章:笠原・大門)

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・担当: s-daimon@curioschool.com(大門)

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