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柔軟剤に包まれる恐怖【創作:読めるラジオ】

[この番組は、ひとりっ子のひーちゃんが視聴者の様々な悩み・愚痴・不安・期待を自分の事のように真剣に考える視聴者一体型ラジオです。]

[なお、ラジオ内容は全てフィクションです。特定の人物とは一切関係ありません。すべて作者の妄想です。]



皆さんこんばんは。
ひーちゃんの日常、始まりました。
皆さんのお相手を務めますのは、生まれてこの方ひとりっ子、ひーちゃんです。

この番組は、リスナーが抱えているモヤモヤをひーちゃんの主観100%でお話していきます。
もしかしたら、傷付く方も、救われる方もいるかもしれません。「こんな考えをする奴もいるもんだ」と軽い気持ちで捉えてくださいね。

それではさっそく参りましょう。
ラジオネーム[みーちゃん]さんからです。

[ひーちゃんこんばんは。ひーちゃんは苦手なものって何かありますか?高い所が苦手な高所恐怖症、海や海の生き物が苦手な海洋恐怖症など、苦手なものって人それぞれあると思います。私は人の「裾捲り」が苦手です。気合を入れる時に腕捲りしたり、暑くてズボンの裾を捲ったり。自分も出来ないし、誰かがするのも見ていられません。でも人間全員が一度はやったことあるものを否定するのは変なんでしょうか。ひーちゃんが思う「苦手なもの」についてお話して欲しいです。]

みーちゃんさん。
メッセージありがとうございます。

面白いお便りですね。楽しい話が出来そうです!


腕捲り。
私は暑くても寒くても気合いを入れても入れなくても腕捲っちゃうので、みーちゃんさんは身震いが止まらないかもしれないですね。

苦手なものって、誰しも持ってるものだと思います。
食べ物もそうだし、みーちゃんさんのような行動や環境もそうです。


私が苦手なもので、共感してくれる人がいそうなのは『心霊・鳥・集合体・注射』。
𓏸𓏸恐怖症ってつくものは大体、共感者が既にいて、こういう物を苦手と捉える人がいるんだなと認証されたものだと感じます。実際友達とかにもいます。

共感してくれなさそうなものでいうと、『ピアスを付け外しする所を見る』ことと、『柔軟剤の匂い』ですかね。

ピアスはともかく、柔軟剤は私だけかも。

私は実家暮らしで、母が洗濯をしてくれています。
1階で部屋干しをしている間は、1階に入れません。匂いで押し潰されてしまうから。息が出来ないんですよね。
でも、別に柔軟剤の使い過ぎでも、洗濯物の多さでもない。現に、学生時代の体育で全員がジャージを着て集合しているのもあんまり好きではありませんでした。息がしづらいから。

苦手なものに左右されてしまうのが生き物の性といった感じがしますね。

みーちゃんさんは、皆がやって普通のことを否定している自分がおかしいんじゃないかということでしたが、私はそうは思わないです。


人は人。

皆育った環境も、関わってきた人間も違います、という教育のされ方をしてきました。

それに私も母も父も、別に普通の人間ではないと思うし、普通ってそもそも何よって感じの家族です。
普通を目指してるその考えがもう、普通ではないのでは?などと考えてしまいます。

確かに、全てにおいて価値観が一緒じゃないと、「普通じゃない」「おかしい」とされることもありますね。視野の狭い人間に。

でも逆に考えてみたら、全人類が全く同じ価値観を持っていて、全く同じ生き方をしていたら気持ち悪くないですか。
貴方の隣の人が同じ環境の中で生きて、同じ顔を持っているとしたら怖くないですか。
私はそんな世の中より、一人一人違った気質を持っていて、それを共有し合う人生を選びたいです。

壮大な感じになってしまいましたが。

自分の苦手なもの、個性を無下にする必要はないかなと思います。腕捲りが苦手なみーちゃんさん、柔軟剤の匂いが苦手な私、𓏸𓏸恐怖症をたくさん抱えている皆さん。
それぞれがあるからこその人間です。それを否定し、傷付ける人の方が、もっと周りを見なければいけないと感じます。

苦手なもの、貫いていきましょう。
嫌なものは嫌と避けることが可能なのは人間だけです。
好きなものや、私のラジオを読んで、これからも貴方の好きを広げてくださいね。

皆さんの苦手なものはなんですか?
誰かに知ってもらいたい、周りには知られたくないけど誰かに話したい。そんな方はコメントください。

素敵な夜を。
ひとりっ子のひーちゃんでした。

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