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月の始まりなのに『2023.11.1』

ご褒美。

一日仕事を頑張ったから、コンビニに寄ってスイーツを買おう。
テスト頑張ったから、今日は好きなだけゲームをしよう。
部屋の掃除を一頻り終えたから、大好きなアイドルのDVDを観よう。

ほう‐び【褒美】
① (━する) 人をほめること。褒賞を与えること。
② ほめて与える金品。賞与。褒賞。

精選版 日本国語大辞典

自分へのご褒美。
頑張った、努力した周りの人達へのご褒美。
そんな風に使う言葉。

私は今、この言葉を上手く使えない。


学生時代や、仕事を辞める前の自分は、頑張った日に『ご褒美』と題して、スイーツを買うし、好きなアーティストのライブに行くし、YouTubeを見続ける日を設けたりした。

まあそんな頑張ってないけど、ご褒美は欲しい。
自分にあげるご褒美なんてそんなものだと思っていたし、今でもそう思っている。

でも今の私は、自分にご褒美をあげられない。自分が褒美を貰うほど何も頑張っていないと思っているからだ。


「特に何もしてないけど生きてたからご褒美」と言える時も、実は心では頑張ったと思えていて、自分だけは自分を労わろうという思いがある。

だが今の私はそんな気力がない。
そんな気にもなれない。


先日、好きなアーティストがCDをリリースした。
働いていた時に発表され、即予約して、フラゲという名の前日購入に向けて一生懸命働いていた。

でも私は仕事を辞めた。
そしてまだCDは取りに行けていない。
明日用事があって取りに行こうと思うが、あまり乗り気ではなくて。

自分がこんなに頑張っていないのに、そのCDを受け取っていいものかと疑ってしまうからだ。

アーティストに申し訳ない。
自分の頑張りと見比べた時、比較対象にもならない。
私がそれを受け取る価値なんてない。
なんだかネガティブに足を引っ張られている。

なんにもしてないけど生きてたからご褒美ご褒美♪♪と楽しんでいたあの頃が羨ましい。
今は自分の生きていることすら否定してしまいそうな自分がいる。

仕事を辞めて一ヶ月が経ち、ニートを初めて一ヶ月が経った。
周りは働いていて、自分は働いていない。一ヶ月では慣れず、ただただ時間だけが過ぎてしまった。

下積みやフリーター生活を繰り返せば必ずしも目指す者になるとは限らないから、成功例が様々だ。
なりたいものになる、好きなことをするというのは難しい。


好きなものが、好きな人が増えれば増えるほど、自分は今何が出来ているのだろうと考えてしまう。若気の至りだと思いたい、思わせてくれ。

早くあの頃は若かったと笑える日が来ることを願っている。

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