記事一覧
大滝氏の『EACH TIME』関連記事を少し更新しました。
「魔法の瞳」の記述を追加。
https://note.com/ct_note/n/nef40dc385a5e
40thバージョンについての記述を追加。
https://note.com/ct_note/n/na42f8ed2e36e
ロンバケ版も書きたいのですが、未所持アイテムが多く…
『ボーはおそれている』 - (僕/俺/私)の話
昨晩、公開時にはタイミングが合わず劇場で見そびれた『ボーはおそれている』を友達数人と一緒に見た。
この映画の場合、友達と一緒に描写に突っ込みながらゲラゲラ笑って見るという選択肢は大いにアリだ。
露骨なベッドシーン(今作のベッドシーンはアリ・アスター監督がふざけまくっていて最高でマジで笑えるし、直後の展開とのギャップを誘発する緩和としても機能している)やアホみたいな下ネタが多数あるので異性の
禍話リライト「小物の落ちる窓」
これは全然怖くない話ですよ。
*
かぁなっきさんの職場の後輩、Aさんの話。
Aさん一家が暮らしている家のトイレに設えられた、小さな窓。
お母さんが気を利かせて、その窓際に様々な小物を飾っている。
しかし。
それらの置物がいつの間にか床に落ちている、という状況が何回も発生した。
勿論、家族の誰かが故意に落としたわけではない。風に吹かれて落ちているわけでもなさそうだ、という。
禍話リライト「お手玉の子」
(この話)全然、怖くもなんともねえから。
*
かぁなっき氏が、「俺(かぁなっき氏)と同い年ぐらい」で長崎県在住のRさんから聞いた、彼が子供の頃に体験した出来事である。
非常に短いながらも前提状況が少々特殊な話なので、昭和と平成の合間、今より非常に緩い時代に起きた出来事である、ということを前以て記しておく。
・・・
Rさんが住んでいた家の庭は近辺の住宅のそれよりも若干広く、そのせい
禍話リライト「窓の骨」
あ、そうそう、これ、ずっと話そうと思って、この三か月ぐらい忘れてたんですけど。
*
Sさんの職場の近所にある雑居ビル。
その一階にあるテナントには、骨があった。
当然といえば当然だが、それは本物の人骨ではなく骨格模型である。
ただ、それは学校の理科室に置かれているような本格的な全身骨格模型であり、サイズも大人の背丈ほどあるものだ。
Sさんが骨格模型の存在に気付いたのは、ある日の退
禍話リライト「名傘」
で、これあの…ちょっと、そこそこぞっとする話なんですけど。そこそこですよ。あくまで。
*
Hさんは現在、妻のOさんと別居している。
これは、二人が別居する少し前の話。
その日は朝から雨が降っており、Hさんは傘を差して出勤した。
Hさんが勤務先のスーパーから退勤する二十三時頃には、雨はすっかり上がっていた。
(さて帰るか~!…あー、そういや傘持って帰らないとな)
Hさんは従業員専
禍話リライト「私のせい」
無人駅と言えば、急に思い出したんですけど…。
*
ある時。
Mさんは全く土地勘のない地域の歴史資料館に赴く用事が出来た。
その帰りの出来事である。
資料館の最寄り駅は、異常に古びた無人駅だった。
張り出された時刻表に印刷されているのは、昼間は一時間に一本あればいい方、という典型的な「田舎のローカル鉄道」の運行ダイヤ。
誰もいない改札を抜けて駅のホームに登る。全く人の気配がない。
大滝氏の『EACH TIME』関連記事を少し更新しました。
「魔法の瞳」の記述を追加。
https://note.com/ct_note/n/nef40dc385a5e
40thバージョンについての記述を追加。
https://note.com/ct_note/n/na42f8ed2e36e
ロンバケ版も書きたいのですが、未所持アイテムが多く…
山本美絵 "オナモミ" [2001]
女性シンガーの1stフルアルバム。
1990年代の終わりに宇多田ヒカルと椎名林檎とCoccoが業界に与えた衝撃はあまりにも大きかった。宇多田ヒカルは後のR&Bブームの切欠を作ったが、後者二人はまた違う潮流を作り出した。それは「個性派女性シンガー」の潮流である(そしてこの潮流は後に鬼束ちひろのヒットという追撃を以て確定路線になる)。
先述三人の衝撃冷めやらぬ2000年にデビューした山本美絵も
『回路』: 結局、私たちは行けるところまで行くしかない
youtubeで無料公開されていた黒沢清監督『回路』を見ました。
さっき人生で初めて『回路』を見終わったばかりです。いいでしょう。
これがエラい刺さってしまったので、その衝撃を忘れないうちにnoteに書き留めておこうという記事です。
右クリックでお気に入りに登録、ダメだったらプリントスクリーン。
21日までyoutubeで無料公開中ですよ!
無料公開終了後はamazonプライムとかで見
高橋知秋が趣味で書いているweb小説(創作怪談)について
noteを見ているだけだと辿り着きづらい私の小説作品(主に創作怪談)を紹介します。読みたいという人がいるのかどうか全く分かりませんが…。
『Seasons / シーズンズ』(連載、小説家になろう)https://ncode.syosetu.com/s0894h/
(なろうって埋め込みカードみたいなのないんだ)
小説家になろうで連載している「架空の聞き書き」をコンセプトとした創作怪談集です
禍話リライト:忌魅恐「屋上に誰かいる話」
これがねえ、予備校の話なんですね。
*
忌魅恐、についての詳しい前提はヴェナル軍曹氏による「序章」のリライトを参照していただくとして。
冊子の中の記述から考えると、恐らくは今から十数年以上前に起きた出来事であるという。
とあるオフィスビル。その最上階に予備校が入っていた。
まず最初に断わっておきたいのだが、この予備校には何の曰くもなかったそうだ。
成績の低下を苦にした生徒が教
禍話リライト:こっくりさん三題「誰もいないが」「下校時間!」「この十円で」
皆さんはこっくりさんをしたことがありますか?
*
誰もいないが 年号がまだ平成だった頃、とある学校で起こった話である。
放課後の職員室。
先生たちは雑談に花を咲かせていた。
「今の子、本当に丸くなったよね」
「ほんと!今日も何も無かったしなあ。前と比べたら全然叱ること無くなったもん」
「最近の子たち、校則めちゃくちゃ守るもんね。スカート丈とか髪の毛も全然だよ。昔の子は本当に荒れてたん
禍話リライト「スマホじゃない」
世の中にはいろんな恐怖が眠っちょる。
*
まず、歩きスマホは良くないのである。
これはオカルト的な意味の「良くない」ではない。ストレートに、本当に良くない。
SNSのやりとりや音楽アプリの操作など、歩きながらやりたくなる気持ちは分かる。筆者もついやってしまうことがある。しかし、ついやってしまう身として言えるのは、「あ、これいま注意が削がれているな」ということにあれほど自覚的になる瞬間も
『初恋ハラスメント ~私の恋がこんなに地獄なワケがない~』感想【かなりネタバレ注意】
中京テレビが製作した単発(たぶん)ドラマ。
一部地域のみで放映されたが、2024年3月末現在はTVerなど配信サイトで視聴が可能。
作品としては「通常の恋愛ドラマ、と見せかけたホラー作品」。
放映前の広告展開などはいかにも近年ブームとなりつつあるモキュメンタリー系ホラーっぽい雰囲気を漂わせていた…のだが、実際にはモキュメンタリーの要素も入っているものの、メインのドラマパートに関してはジャ
禍話リライト:忌魅恐NEO「お茶を出された話」
これだ、もう忌魅恐NEOだ…。
*
かあなっきさんが自分と同じように実話怪談を収集している人と会話をしているときに、こんな話題が上ったという。
「もしも取材した体験者が、嘘をついていたらどうする?」
我々のような怪談を集める者は、結局のところ「取材者を信じる」しかない。
その上で、我々は世の中の怪談を網羅などしていないが(そもそもそんな人は恐らくこの世にいないが)、それでも話を聞い