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【ビジネス書出版社長の四方山話】ハルシネーション


AIが事実に基づかない情報を生成することをハルシネーション(幻覚)と言います。
ハルシネーションは、生成AIの実用化においての技術的な課題とされています。
そのため、今は人間がAIが生成する情報をチェックする必要があります。

ただ、人間自身にもハルシネーションがないとは言えませんし、人でもAIでも、社会生活において誤情報が大きな問題を引き起こすことがあるので、ハルシネーションには気をつけないといけません。

さて、考え方を変え、生成AIのハルシネーションをクリエイティブな仕事に活かす方法はないでしょうか。

ハルシネーション自体は誤情報や非現実的な内容を生み出す現象ですが、これを上手く利用することで、創造性を刺激するユニークなアイデアやインスピレーションの源として活用することができます。

例えば、AIが生成する予期しない展開や奇抜なアイデアを元に、出版企画のコンセプトやプロットを考えることができます。意外性のあるストーリー展開は、読者を引き込む魅力的な要素となります。

ハルシネーションによって生まれる非現実的な画像やデザインパターンを基に、新しいグラフィックデザインのアイデアを創出することができます。予測不可能な組み合わせや色使いが斬新なデザインのヒントとなるでしょう。

AIのハルシネーションから得られるユニークなコンセプトやキャッチフレーズを、広告やマーケティングキャンペーンに応用することで、他とは一線を画す斬新なプロモーションを展開することができるかもしれません。

チームでのブレインストーミングにおいて、AIが生成した予期しないアイデアを発表することで、想像的な思考を促進し、新しい発想を生み出す手助けとなります。

生成AIのハルシネーションは一見すると問題に見えるかもしれませんが、クリエイティブな仕事においては、これをポジティブに捉え、想像性の源として活用することが可能です。

このように、予期しない結果を楽しみ、それをきっかけに新しいアイデアを生み、実現する姿勢がこれから重要に思います。AIを使いながら、研究していきたいと思います。

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