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【ファシリテーション】話すことが得意だと思っていた私がファシリテーションで失敗した話

こんにちは!
CREVAS GROUP メディア本部のりんです。

今回のテーマは「ファシリテーション

就職活動だけでなく、社会人になってからでも共通して必要になる能力はいくつかあると思います。
今日はその中からファシリテーションについて、私の失敗談を基に、ファシリテーションのマインドとコツをお話していこうと思います。

■このブログで得られること
💡ファシリテーションのコツ
💡ファシリテーションのが上手い人のマインド

■こんな人に読んでほしい!
・話すことは得意なのに、いざファシリテーション役になると上手く回せない人
・まとめ役に挑戦したいけどどうしたらいいかわからない人


1.ファシリテーションとは


ファシリテーション(facilitation)とは、人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。会議で言えば進行役にあたります。

日本ファシリテーション協会

ファシリテーションとは、簡単に言えば司会進行役のことです。

例えば、就職活動のなかでグループディスカッションという選考方法がありますよね。1つの議題の中で皆の意見を吸い上げたうえで答えを導き出すというものです。
グループディスカッションでは、司会進行・書記・タイムキーパーなど役割がありますが、ファシリテーターいうのはいわば司会進行、リーダー役に当てはまります。

もちろんグループディスカッションはファシリテーターが1人で進めていくわけではなく、アイデアを出す人も必要でさまざまな役割がありますが、結局導くのはファシリテータ―です。

2.話すことが得意なことと、ファシリテーションが得意なことはイコールではない


私はもともと話すことが好きで、部活でも副部長を務めたり大学のサークルでは幹部であったりと、なにかとまとめ役になることが多く、私自身も向いていると思っていたので自分が物事の中心になることに違和感はありませんでした。

実際就活においても、某大手ゲームメーカーのインターンに参加した際「コミュニケーション能力が圧倒的に高い」と評価され早期選考に通過させていただきましたし、グループディスカッション選考では必ず最初に話しはじめ、他の就活生に話題を振るなど無双していました。
友人からも、コミュニケーション能力が高いと評価され、自分でもそうなんだと思い込んでいました。

しかし、私は新卒として入社してから話すことの壁にぶつかることになりました。
それは入社してすぐではなく、研修等で数か月経ってから、つまり社会人になってからつまづいたのです。

研修でテーマに沿ってチームで成果物を作成しなければならない場面があり、自然と私がファシリテーターとなったのですが、私はこのチームを上手く回すことができませんでした。

メンバーの意見を上手く吸い上げられず、発言を求めても思ったような回答が得られなかったり、自分だけが必死に作業しているかのような孤独感から精神をすり減らしていく中で、自分はコミュニケーション能力が高いのではなく、話すのが好きなだけで誰かをリードすることは向いていなかったんだ!と初めて気が付きました。

3.上手なファシリテーションの動かし方のコツ


できないと自覚したのであれば聞くしかない!!とファシリテーションが得意な先輩にコツを聞きにいくと、ファシリテーションを行う際のマインドとコツを快く教えてくださりました。
4つにわけてご紹介します!

①意見が出てこない時は2択まで絞ってあげる

もし、質問をしてもなにも返ってこない場合、2択に絞って質問し直してみましょう。
「どう思う?」よりも「AとBどっちがいいと思う?」
と聞かれた方が答えやすいですよね。

相手が「Aがいいと思う」と答えたなら、なぜそう思ったのか?と相手の意見を掘り下げればちゃんとその人の意見になり、チームの意見になります。

2択まで持っていくのはファシリテーターの役割だと割り切って、意見が出ないから諦めるのではなく、メンバーの考えを引き出しましょう。

②具体的な数字ノルマを設けて発言率を上げる

他に意見が出てこない時の方法として、数字ノルマがあります。
簡単に言えば、「この事例に対して全員最低5個意見出して!」といったものです。

これは後述する「意見の発散と収束」にも関わりますが、まずは質より量です。
ノルマを課して意見を出してもらいましょう

③意見の発散と収束の時間を作る

意見はほどほどに出るけどまとまらないという人は、意見の発散と収束を行うことをオススメします。

意見の発散:簡単に言えば「今からの20分間は意見を出し続ける時間にしよう!」といったような、内容が合っていてもそうでなくても意見を出し続ける時間です。

意見の収束:その発散された選択肢の中から、基準を基に優れたものをピックアップしたり、すり合わせる時間です。

「この意見いいんじゃない?」「いや、それは違うと思う」「どうして?」
といったように、ただ自由に発言するよりも論理的な根拠を持って発言し、アイデアの絞り込みを行います。

④これでもダメなら相手が悪い!

これは私が実際に言われたことですが、ここまでしても意見が出ない、協力してもらえない時は、責任を果たしていない相手が悪いです!

え、人のせいにしてもいいの!?となりますよね。そんな発想は私の中にはなかったので言われてとても驚いたことを覚えています(笑)

自分の実力がないからうまくいかないと自責思考になる人がいます。
実際、私もそうでした。
チームを上手く回せなかった自分を責めてしまい、精神的に落ち込んでいたのですが、この言葉を聞いてとても心が軽くなり、もう一度挑戦したい!と思うようになりました。

もちろん、なにもかも人のせいにするのはよくないですが、ファシリテーター以外の人も会議や議論の場に参加する義務があるので、それを放棄する場合はこちらではどうしようもない!と考えましょう。

4.ディスカッション開始時にファシリテーターがやっておくべきこと


あらかじめ自分が持っていきたい筋道をたてたうえで、一番最初に話を人に話を振る

例えば「このメンバーのなかで一番、柔軟で適応力がある人は誰だろう?」というテーマで話をするとしたら、「どんなグループ、チームにも一瞬で馴染む人」と捉える人がいれば、「どんな仕事を振っても直ぐに適応して成果が出せる人」と捉える人もいるかもしれません。

人によって捉え方が違って意見がうまくまとまらないという事態はあるあるですよね。

そんな時は、自分がすぐにお題に対して意見を言うのではなく、出されたお題の中心的な部分をピックアップして、「今回のお題はこういうことについてだと思うんだけどどう?」と、全員に対して共通認識や前提を置きましょう。

複雑化した議題であればあるほど認識の齟齬は起きやすくなるので、最初に簡潔にまとめてあげましょう。
軽くまとめた上で皆に意見を聞いてみて、意見が出にくい雰囲気なら少しふざけて場を和ませてもいいかもしれません。

大丈夫、きっとあなたなら場の雰囲気を解すことができるはずです。
1つ意見が出れば、賛成でも反対でも必ずなにか出てきます。
一度失敗してもめげずに挑戦しましょう!私たちならできます!

5.最後に


いかがでしたでしょうか。
今回は私が実際に指導していただいた、ファシリテーションのコツやポイントを紹介しました。

私がそうであったように、話すのは得意だけど、自分がグループディスカッションでまとめたり司会やったりするとなんか上手くいかない...となってしまう人は多いと思います。

冒頭でも話したように、集団のなかで活動するとなると誰かが先導しなければならないので、挑戦しよう!と行動したけどうまくいかなかったなんてこともあるかもしれません。

私はその意欲を一度の失敗で捨てて欲しくはありません。
その一歩が成長に繋がると信じて、コツやポイントを参考にしてみてください。




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