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埋もれがちな名曲を紹介 その4

邦楽を聴いて「古臭い」と思わなくなったのはいつ頃からだろう。

70年代、僕がまだ中学生だった頃、ステレオのラジカセを買ってもらって洋楽に目覚めてからは、それまで聴いていた、というか自然に耳に入って来ていた、いわゆる歌謡曲とか、TVの音楽番組で流れてくるような流行歌の類は、なんとなくそのスタイルが遅れているというか、古臭く感じられることが多かった。

かなり良い曲を書くシンガーソングライターとかでも、いざそのアルバムを聴いてみると、スタジオミュージシャンの演奏が、なんというか「楽譜通りに正確に演奏しました」的な遊び心が感じられない演奏だったり、アレンジもスカスカというか、洋楽の有名どころと比較すると音の厚みが感じられなかったりして、かなりガッカリさせられることがほとんどだった。

良い楽曲であるかどうかということと、アレンジや演奏が良いかどうかは別問題だということくらいは分かっているが、全体に名曲として聴き惚れることの出来る曲は少なく、あってもアレンジや演奏に古臭さを感じて不満が残ることがほとんどだったのだ。

でも、いつ頃からか、特に邦楽だから嫌いということもなかったので、良さ気な曲を追いかけていると、いつの間にか邦楽のレベルも相当上がってきているな、と思うようになっていた。

それは多分、80年代に第二次バンドブームと呼ばれる現象が起こってから顕著になってきた傾向なんだろう。本当なら、年代的にリアルタイムでこの頃のバンドを追いかけていれば良かったのだが、僕が邦楽のレベルアップに気が付くのはスピッツが出てきた辺りからになる。

その後、遅ればせながら80年代のグループも聴くようなると、えっ、これってこんなに良い曲だったけ?と思う曲にも出会うようになった。

TVCMや何かのタイアップで耳にすることがあっても、あんまりじっくり聴いたことのなかった曲も多く、改めて聴いてみると、思っていたより良い曲だった、ということが度々あったのだ。

その中で僕が一番その実力に驚かされたのが「レベッカ」だった。

人によっては「おいおい、そこはBOØWYだろう」という人もいるかも知れないが、個人的な好みも入ってるので、あまり気にしないでもらいたい。

ということで、今の若い人が当時の楽曲を聴いてどう感じるのか、今の楽曲と比べてそのスタイルを古臭いと感じるものなのかどうかよく分からないが、僕の感性では名曲に聴こえる曲を紹介しておこうと思う。

「それ、超有名曲で全然埋もれていないよ」という意見もあると思うが、リアルタイムで知らないといけないはずの世代の僕が、だいぶん後から知ったくらいだし、発表からもう40年くらい経つし、ということで強引に紹介しておきます。

レベッカ 「Maybe Tomorrow」


写真撮ったり、文章書いたりしてる人です。

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