【再放送を巡る母との論争】~ムードが持つ‘’なんとなく力‘’~
※2020.5.12のバックナンバー
おはようございます!!
家に居る時間が増えるご時世ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
最近はテレビ番組も、収録分が追いつかず再放送も増えていますね。
昔懐かしい映像は、それはそれでエモくてノスタルジックで僕は好きです。
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▼ 再放送だと野球の試合は見たくない?
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僕の好きなプロ野球も開幕が延期になっており、シーズンがスタートしません。
“野球ロス”なファン向けに最近は、
過去の試合がケーブルTVのスポーツチャンネルで放送されています。
先週末は元メジャーリーガー伊良部が先発投手の2003年阪神の優勝決定試合がやっていました。
その前の週は、2017年の野球世界大会WBCの日本vsオランダ戦でした。
土曜の夕食時にWBCの再放送をリビングで流していると母親にツッコミを受けました。
「それ、いつのやつ見てるの?
昔のなんか見てもつまらないじゃん。
今やってるなら私も見ても別にいいけど。」
あんまり野球観戦好きではない母曰く、
リアルタイムでやっている世界大会であれば見ても良いが昔の試合は見たくない、とのこと。
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▼ 試合展開が読めないなら、過去試合でも良くないか…?━━━━━━━━━━━━━━━
「いやいやいや。
たしかに2年半前の過去の試合だけど、この試合の結果覚えてないでしょ?
この山田哲人の打席の結果も、
次ピッチャーが何の球投げるかも覚えてないでしょ?
もはや、この大会の日本の順位も覚えてないくない?
結果も予想できない試合ならリアルタイムで観てた時と変わらないよね?
それなのに当時と同様の楽しみ方は出来ないのだろうか?いや、できる。(反語)」
と、心では思いましたが、モメるコトはせず
渋々チャンネルは民法に切り替えました。
試合展開や未来予想が出来ない試合であれば、
リアルタイムでも過去の試合でも同様に楽しめるのでは?と僕は思っています。
でも母は違う。
リアルタイムの世界大会なら見てもいいけど、
過去の試合の世界大会は見たくない。
野球好きの僕と、野球好きではない母ですが、
ただそれだけの結論では片付けられない気がします。
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▼ リアルタイムにあって、再放送にないモノ
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この差は何なのか?
あくまで仮説ですが試合を見る目的の違いはあるのかな、と思いました。
僕は「試合の展開/結果」を見て楽しんでいますが、
母は「ムード/トレンド」を見て楽しんでいるのではないか?
たしかに野球でも他のスポーツでも世界大会の最中は、
「優勝できるのか!?」「日本の順位は!?」と世間的にも盛り上がります。
その世間のムードの中で試合を見届けるコトに価値を感じているのではないか。
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▼ ムードやトレンドが持つ"なんとなく"力
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そう考えると、「ムード/トレンド」のチカラって大きいなと改めて実感します。
普段はしないコトを"なんとなく"やらせるチカラが「ムード/トレンド」にはある気がします。
僕らの行動や趣向は、
目に見えないムードやトレンドによって"なんとなく"変わっているのかもしれません。
特に“そこに強い意志がない”(野球に対してにニュートラルな母のような)場合には、
ムードやトレンドが持つチカラは大きなものになる。
ロジックだけでは人は動かない。
みんなで何かを為す時には、
ムード作りやトレンド意識はやっぱり馬鹿に出来ないモノなのかもしれません。
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