なちゃん

マイペースにオリジナルの小説を書いていこうと思います!マイペースに!笑

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夢と現実 2

彼女が僕の前からいなくなっても朝は来た。 まだ僕の中から彼女の存在は消えない。 まぁそんなにすぐ消えると思っていないけど。 昨日はあれから気づけば外が僕を待ってい…

なちゃん
5年前
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絶望と現実

「今までありがとう、幸せだったよ」 それが精一杯の言葉だった。 私は彼の胸から離れて玄関へと向かった。 温もりなど少しも感じなかった。 抱きしめても触れている心地が…

なちゃん
5年前

夢と現実

「今までありがとう、幸せだったよ」 そう言って彼女は僕の胸からそっと離れた。 あー、これで本当に終わりなんだ。そんなことを思いながらもまだ実感というのはしていない…

なちゃん
5年前

夢と現実 2

彼女が僕の前からいなくなっても朝は来た。
まだ僕の中から彼女の存在は消えない。
まぁそんなにすぐ消えると思っていないけど。

昨日はあれから気づけば外が僕を待っていたかのように黒くなっていた。
妙に居心地が良かった。
このまま世界が終わってしまえばいいのに。そう思った。
でもきっと僕はこれからこの苦しみと罪悪感を抱えていかなければならないのだと思う。
それが僕にできる唯一の償いだ。
なんて綺麗事を

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絶望と現実

「今までありがとう、幸せだったよ」
それが精一杯の言葉だった。
私は彼の胸から離れて玄関へと向かった。
温もりなど少しも感じなかった。
抱きしめても触れている心地がしなかった。遠かった。

あの瞬間、私は一度死んだ。内臓が全てなくなった感覚がした。
自分の足が地についているのかもわからなかった。
苦しくて、息ができなくて、私は彼を愛していたのかすらも忘れていた。

終わりにしよう。これでいいんだ。

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夢と現実

「今までありがとう、幸せだったよ」
そう言って彼女は僕の胸からそっと離れた。
あー、これで本当に終わりなんだ。そんなことを思いながらもまだ実感というのはしていない。
明日になればいつもの日常が訪れるだろう。そんな甘い考えが宙を舞っている。
彼女の温もりがまだ僕の胸に残っているまま、扉が閉まった。

行ってしまった。
昨日まで、当たり前のように隣で笑っていたあの彼女が。
何度も好きだと、愛していると

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