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徒然 「ほしとんで」はお願いだから文学誌で連載して

なんで5巻で終わっちゃうんだよぉぉおおお!一生続いて欲しいいいいい(涙)

『ほしとんで』という漫画をご存知だろうか。
本格〈俳句〉青春グラフティだそうだ。

公式Twitterで漫画が多少読めるので読んで欲しい。
読んで欲しい。

読んで欲しいんです!!(クソデカボイス)

私は、この漫画が大好きなんだよ。
素人大学生が俳句やらされる話なんですけど、もう、もう、共感に次ぐ共感。
noteをやっているような人は確実に、この主人公たちに感情移入して、もはや読めないってなります。なるんです。

それぐらい〈創作〉の話なんです。

舞台は、屋島大学芸術学部だ!
通称やし芸。
文学や映画、音楽やらデザインやら色んな学科があるそうだ。他の学部は知らん!出てこない!
この学部は、『戦後長らく有名人及びちょい変人を輩出し続ける国内屈指の迷学部』と説明がある。

なんか、この感じ知ってるぞ?

うちの大学じゃん……?

我が大学は、芸術大学なのだが、学部の感じもとても似ている。そして、戦後長らく有名人と変人を輩出してる……。
なんなら、最大限まで在学して、卒業しないで退学するのがステータスみたいなイカれた学校。

そして、私は、文芸学科。

ほぼ、一緒なのです。
これを読み始めたのは確か、1巻が出た頃だから2018年ごろでしょう。
私が今の大学に進学することを決めたのは、高校2年生ぐらいだから、まさにぴったりなんです。

高校に入って、1年の最後の方に初めて芸大にオープンキャンパスに来た。中村佑介さんの講演会が聞きたくて、ヤバイTシャツ屋さんの講演会が聞きたくて、そんなミーハーな感じで大学のオーキャンにおびき出された。

たのしいいいいいいい

ほぼ、美術館。ほぼ文化祭。
少し行っただけで感じるイカれた感じ。

たまらねぇ……。

そうして、毎回オープンキャンパスに行くようになって、私は今その大学にいる。

正直、文芸学科か舞台芸術学科に行くかを迷っていた。
脚本がやりたかったんだ。

私は、高校時代演劇部で脚本演出をバリバリにやっていて、あの楽しさをもっと感じたかった。

人と何かを作り上げるような方が向いていると思っていた。

というか、小説みたいに1人でガーッて頑張るの向いてない……。完成しても見て貰えないし、自己満足できない……。

なんて思っていた。

ついでに読んであげてほしい。
note始めた頃に上げすぎたので誰にも見て貰えてなくて寂しいんです。
読んで……、そして、演劇してる方がいたら使ってくださってもいいので読んでください。私の小説好きなら絶対好きなので……。

というのは、おいといて。

でも、やっぱり脚本をやるなら文学を勉強していた方がいいんじゃないかと!
というか、書く授業が多い方がいいと思ったのです!

そして、訪れた深淵は……混沌であった。

1年ゼミは、大学に勝手に振り分けられる。
これもやし芸と一緒。
しかし残念ながら、私の大学ではゼミを変えることは出来ないのだ!!!やし芸優しい!羨ましい!!私も変えたかった!

いいなー、めっちゃうちの大学みたいな感じやーん

なんて思っていたある日のゼミ終わり

「そういえば、ほしとんでって知ってる?」

そう、先生は言った。

「実はねぇ、私作者さんと担当さんにうちの大学を案内して取材受けたんだよ」

???!?!!

「ほら、俳句ゼミの実習してる部屋はこの部屋なんだよ」

なんとまあ!!
テンションが上がる上がる。
そら、ここまで全ての雰囲気が似てるわけだ……。

と思うけれど、多分どの芸大も全部が全部揃いも揃って頭がおかしいんだろうなとも思うのです。

そして、創作やるような人間はみんなほしとんでの主人公たちのような精神の持ち主なのです。

そこで、4話。
『ほしとんで』公式Twitterは、4話を公開するべきだ。

それぐらい、全創作を嗜むものをメンタルを現している!!

俳句ゼミのメンツは、こじらせ文芸野郎なんだ。
その中でも、川上薺というネット民の語彙の人間がいるのさ。

この右のメガネが、薺さん。
私は読む前に母親に「薺さんはとかげに似てます」と言われました。
はい、似てますとも。
似てますとも!
評価に一喜一憂して、
作品の評価を自分自身の価値を言われていると思ってしまう。そして、その情緒不安定さで死ぬと自覚してる。
彼女は趣味で小説を書いてネットで静かに公開している……。

限りなく私じゃん。私たちじゃん。

本当に良くぞここまで創作オタクのキモイ感情を表現してくださった!客観的に見れるし、感情移入も出来るし、わかるうううって安心できるんだ。

お願いだから、読んでくれ……。

なんてずっと布教していたんです。
だけど、とうとう終わってしまった。

全5巻。

買いやすいけどっっっっ!まとめ買いしやすいけどっっっっ!

あと、全巻重版かかったようなので手に取りやすくなったはずだろう。

だけど、だけど、私はずっと続いて欲しかった。もっと、評価されてて欲しかった。

最終巻を読んだ。

え、これ、え、なによもう……
まって、は?え?なにこれで終わるの?
打ち切りですか?やっぱり打ち切りですか……?

私は叫んでいた。

でも、考えてみてくださいよ。
連載しているのはジーンだ。

ジーンといえば、カゲロウデイズやら終焉ノ栞やらそういう若い中学生あたりがハマるところじゃん。私の時はそうだったよ?!

そんな雑誌で?
俳句?
謎じゃね?

ジーンLINEコミックだから、ちょっと違うのかもしれない。私は詳しくない。

だけど、イメージとしてそんな感じに思うんだ。

若い世代に俳句を流行らせようと言うのはめっちゃいいと思う。
プレバトの影響もあり、明らかに俳句はブームを起こし始めている……、気がする。私だけか?

短歌は強い。
短歌が強い。
Twitterでもやっぱり短歌が強いんじゃ。

でも、俳句ってめっちゃ面白いんだ。
難しいけど、面白そうなんだ。

私は、ほしとんでを読み始めて歳時記を買った。

簡単なやつだけど、持ち運んで俳句をやっていた。

創作がどうしてもできない時に『ほしとんで』を読むと「やってやるかー!」という気分になれた。
だから、大学一年生の間は特にこの本を頼りに生きていた。
コロナで大学に行けない日々、
対面授業のない日々、
大学の友達と喋ることすら出来ない日々、
その中で、限りなく本来ならば体験出来たであろう世界を見ることで来年こそは!と思えるんだ。

「創作ってこんなに面白いんだよね」
と希望が持てるんだ。私はこんなに面白い世界に繋がれているんだって。

だけど、五巻が出て、ページをめくるのが苦痛だった。
最終巻であったこともあるけれど、
3年生になった彼らがゼミでゼミ誌を作ることになるんだ。

それが辛かった。

思い出すんだ。
自分の創作実習のゼミのことを。

みんなで素敵な作品集を作ることが私にはできたはずなのに、私は心をへし折られ、苦しむことになった。

俳句ゼミと夢文学ゼミは仕組みはほぼ同じだ。

だけど、中身は全然違った。
他者の作品を貶し、誰が一番下手くそか決めようとするような価値観。二度と立ち直れないようなダメだし合戦。

そうだ、『ほしとんで』一巻2話でこじらせ文芸野郎たちが恐れたことが実際に行われてしまったんだ。

そんな話はここに置いてある。これ以上引っ張りたくなかった。

だけど、五巻の2話を読んだ時やっぱり思い出してしまったんだ。これが理想だった。私の理想はここにあった。いや、当たり前がこれなはずだったんだ。

けれど、私にはなかった。それが辛くて辛くて。大好きで仕方ないから読みたいんだけど、私は読めなくなっていた。それが悔しかった。

「私は絶対にアイツらを見返すんだ。絶対に人気者になって、作品で評価されて、あいつらがバカにした私で強くなるんだ」

そして、私は覚悟を決めて読んだ。

結果として「連句巻きてぇ」と完全に影響された。

ゆえに、近いうちに連句を完成させて投稿するつもりだ。

それぐらい、俳句の面白さを、言葉の面白さを、創作の面白さを感じさせてくれる作品が『ほしとんで』だ。

本当に私はもっと続いて欲しかった。
映像化なども嬉しいよ、いつかアニメか映画かドラマかやってほしい。

だけど、それよりも続けて欲しい。

まだまだ掘ってないキャラがいっぱいいるじゃないか!
まだまだ面白い話があるじゃないか!

彼らの日常をもっと教えてくれ。

そう叫ぶ。作者さん、担当さん、出版社に届いて欲しい!!

だけど、もう雑誌移動しませんか?!
きっと、「ほしとんで」の読者層は文学をやる人の方が届くと思うんだ。
だから、是非文學界とかでやればいいと思うんです。短い隔月とかでもなんでもいいから、絶対に、ウケるから……。
お願いします。
最高にいい作品だから。

もしくは、ちょっと変わった勉強になるいい作品を連載しているモーニングとかがいいです。読者層にあってるって……お願いだから、もっと人気になっていい作品だから……。

ダメですか。
まだ読んでいたいと思っている。

だから、読んでください!!もう!本当に!!
創作楽しいってなるんで!
俳句面白いってなるんで!
是非読んで欲しいんだ!
最高な作品なのだ。

お願いだ。お願いだから。
最高にいい漫画だ。いつかまた続きが読めたらいいな。

ちなみにトップの写真は、漫画棚の一部です。ハコヅメ大好きです。3巻だけ買えてなかったのですが、買おうとしたら3巻セットしか売っていなかったので被った一巻と二巻だけがここにあります。
重版出来も最高ですよね……。ミステリと言う勿れもいいので、今度なんらかで語ります。うるさくてすみません。漫画大好きなんです!

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