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【IRORIA】第2回プレプロジェクト レポート

2022年 10月28~30日、LivingAnywhere Commons 八ヶ岳北杜(以下、LAC八ヶ岳)にて「第2回IRORIAプレプロジェクト」を実施いたしました。

IRORIAは、家族の「いきかた、ひろがる。」をコンセプトに、全国各地で、子どもには自然の中で遊び・学べ、親には付き添い滞在しながら働ける環境を提供する、「多拠点親子ワーケーションサービス」への発展を目指したものです。 

今回のプロジェクトのテーマは、
【ゲームの世界をリアルでも!大自然を思いっきり楽しもう!】

※この発想の原案は、都内にて、フリースクール『シン・スクール』(https://www.shin-school.com/) を運営され、ゲームを通じた遊びや学びを提供されております、吉澤一雅さん(https://note.com/yossi185)(https://www.facebook.com/kazumasa.yoshizawa)によるもので、IRORIAと共同で企画・実施をさせていただきました。

フリースクールに所属する方々(塾長1名、5-14歳のお子さま19名、親御さま9名)が、東京、神奈川、埼玉、奈良、福岡、フランス…それぞれの場所から、八ヶ岳の地に集まりました。

はじめはどうしたらいいかわからず、あたりを不安そうに見まわすお子さんもいましたが、時が経つごとにまわりとの関わりも増え、いきいきとした姿をたくさん見られるようになりました。

その2泊3日の様子の一部を共有させていただきます。

オフグリット施設見学

LAC八ヶ岳では、「”ゼロ”から完全なオフグリッド生活の実現」を目指されており、施設マネージャーの渡鳥ジョニーさんに、案内をしていただきました。


こういった、普段あたり前にあるものごとの原点を知り、サステナブルな取り組みにふれていただけるような機会も、提供してまいります。

テント組み立て/テント泊

このプログラムでは、屋外でテントを組み立てて、みんなで泊まりました。
はじめてのテント泊、はじめての寝袋、というお子さんがほとんどでしたが、チームのメンバー同士、テントの中で身を寄せ合い、一緒に過ごした体験は、それぞれどのようなものだったでしょうか。

前の夜から翌朝にかけて、同じテントだった友達同士の関わりの中での笑顔が増えている様子を見て、はじめての体験を、一緒に過ごすことがとても特別なことであり、仲間との絆が深まっていくことも感じておりました。

食事

自分のものを準備する・自分で選んでとる、そして、それらを複数人で一緒に食べる、ということを大切にしていました。
好き嫌いなく食べよう、ではなく、自分の「こうしたい」を、言葉や行動にできることが大切であると考えています。

その中で、初日にいらないと言って選ばなかったものを、次の日に何事もなかったかのように食べている姿も何度か見かけました。
いつもと違う場所で、仲良くなったメンバーと一緒という空間は、そういった自分の知らない世界に挑戦を、促されずとも自らおこなっていけるような環境だったのかもしれません。

木工作

マインクラフトの世界観をリアルで再現し、自分のオリジナル作品を作るリアルマイクラを実施しました。
自分で思い描いた形を紙に書く設計段階から、それぞれに真剣な表情。

その設計図を、ショップボットという機械を用いて、切り出していきました。

イメージの中だけであった作品が、自分の目の前にかたちとなってあらわれ、手にしたときの子どもたちは大興奮! 思い思いに嬉しさや感動を表現していました。

自分のイメージを自由に表現でき、世界に一つだけの自分の作品がつくられることは、忘れられない特別な体験になったのではないでしょうか。


山のぼり

地元をよく知る「自然コーディネーター」として、この山を選び、ガイドしてくれたのは、岩橋 美幸 さん。

木々が色づき始めた天女山を、参加者全員で歩いていきました。

リアルな山道は、親指でカーソルを動かしただけでは進めず、自分で足を動かし、次の道を選んですすんでいく必要があります。
辛い中でも、お気に入りの棒を持ちながら歩いたり、声をかけあったりと、試行錯誤しながら、歩みを進めていく姿が、とても印象的でした。

そして、しばらくすすんでいった先には、ゲームで見る以上に、五感で美しさを感じられる景色が。


世の中には知らないだけで、たくさんの心動かされる場所があります。
今回の登山のように、自分から主体的に動いていくことで出会える新しい世界を知ってほしい、その中で、自分のお気に入りの場所をたくさん見つけてほしいと感じています。

焚火

IRORIAのネーミングにも込められている、”いろりを囲むかのようなゆるやかなつながりをもつこと”。
親御さん同士が語らい合える焚き火の場も、この想いをかたちにした企画のひとつです。

普段と異なる環境の中で、空間を楽しんだり、話したいことを話したりしながら、少しでも親御さん同士がリラックスできているといいなあと感じております。


朝ヨガ・コーヒー

参加してくださった親御さまと塾長主催の企画です。
小川のせせらぎや小鳥のさえずり。深呼吸すればしみわたる透明な空気。
目の前には大きくそびえる富士山。    

その中でのヨガは、本当に気持ちのよいものだったのではないでしょうか。ヨガの後のコーヒーも、格別でしたね。

BBQ×星空ゲーム大会

家の中でゲームするのももちろん楽しいですが、今回は、満点の星空の下の巨大スクリーンで、大きな声出しても、飛び跳ねても、悔しい感情をあらわにしても、なんでもOKなゲーム大会!
大自然の中だからこそ、できることです。

自分のありのままを表現しながら楽しんでいる子どもたちの表情は、とてもキラキラしていました。

社会で生活している中では、自分が努力してまわりにあわせる場面が、多くあるかと思います。 それも、生きていく上では大切かもしれません。
しかし、もしそこに生きにくさを感じているのであれば、自分の生きる世界がそこだけでは決してないことを知ってほしい。

自分らしくいられる場所が必ずあり、自分の過ごす環境や捉え方を少し変えるだけで、過ごしやすくなっていくことを少しでも感じとってもらえたらいいなと思っています。

いろり番との関わり

IRORIAのスタッフである、いろり番やいろり番サポーターも今回、参加しております。
私たちは、社会の物差しで価値判断せず、どんな時も味方でありながら、同じ目線で、どうしたらいいか一緒に考えていく姿勢でかかわり、
その中で、こうやったらうまくいった、こうやったらできたという体験をたくさん積めるよう、レジリエンス(心のバネ)を育むお手伝いをしています。

この地で出会った大人たちが、日常の中でもふと思い出して力が湧いてくるような、あたたかな存在となっていることを願っています。


終わりの会

「また来るからさよならじゃないよ」と言いながら去っていった子どもたち。
また来たい、と思ってもらえる場所になれたことを、ほんとうに嬉しく思います。


ここでのさまざまな乗り越えた体験や、心から楽しかった体験が、日常生活を生きていく糧になっていますように。


参加してくださったご家族の声

本当に、今回参加させてもらって良かったです。山登りは予想以上の難易度でしたが、登り甲斐がありました!初めてのテント泊も経験する事ができて、最高でした。子どもと丁寧に関わっていただき、また親の想いや不安も受け止めて頂き、本当にありがとうございました!

大変お世話になりました。子供にあたたかく接していただき、本当に感謝しております。キャンプから帰ってきてから、子供自らやることが増えたので、行かせて良かったです。また機会がありましたら、参加させたいと思います。ありがとうございました。

最後に

生きる場所も、暮らし方も、考え方も、ひとつだけじゃない。
ほんとうにたくさんの生き方ができることが感じられ、
ひとりでも多くの方の幸せに結びつくサービスにしていきたいと、
強い願いをもって、これからさらに、歩みをすすめてまいります。

これから

次回プロジェクトも、LAC八ヶ岳にて開催予定です。
今後も引き続き、子どもたちのやりたい!を大切に、あらゆる場所で、わくわくするプログラムを作ってまいります。
ぜひ、IRORIAを体験しにいらしてください!

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