カウンセリングって、受ける意味ある?!
私もカウンセラーになる前は、
「経験した人でないと理解してもらえない」
「相談しても意味がない」
と思っていました。
また、カウンセラーになっても、
自分が経験したことのない悩みを相談されたら、
答えようがないんじゃないか、
とも思っていました。
確かに、
専門的な分野で、
具体的に仕事のやり方や方法を知りたいのであれば、
職場の先輩や上司に
指導を仰いだ方が良いでしょう。
ただ、
実際に悩んでいる時というのは、
自分の置かれた状況、
自分の感じ方や
これまで経験してきた過去が関係していて、
それら全て同じ状況を経験したことがある!
なんて人、地球上に一人としていないんじゃないでしょうか。
カウンセリングは、
最初から、
「相手は自分とは違う人間である」
ということが前提にあります。
だから、
相談されてきた人と同じ悩みを持ったことがなくても、
同じ状況に立ったことがなくても、
カウンセリングできるのです。
カウンセリングって、
職場の先輩への相談と、
何が違うんでしょう?
カウンセリングとは
~対話から気付くこと~
カウンセリングの定義は、
各団体によって異なりますが、
私の感覚としては、
単なる相談、よりも
相談を受けることによる「援助」、
という意味合いが強いように思います。
相談を受けて、
実際に異動勧奨などの行動に出ることは少ないですが、
かと言って、
話を聞くだけでもありません。
対話のプロとして、
本人の感じていることを受けとめ、
言語化し、
さらに本人に気づきを促します。
そうすることによって、
本人は自分が真に考えていることを認識できるようになったり、
また、新たな考え方・感じ方ができるようになったりして、
カウンセリングを受ける前と後とでは、
生き方そのものが変わることもあるのです。
このような過程は、
自分ひとりで体験することは、
非常に稀ですし、
自ら望んでも難しいことだと思います。
カウンセラーである私自身ですら、
自分の考え方の枠を正確に認識し、
その枠を変えることは容易ではありません。
それが、カウンセリングを受けることによって、
これまで見たことのない世界を
見ることができるようになるのです。
職場の先輩に相談すると、
「自分の若いときは~だった。」
なんて、
変な武勇伝を聞かされるハメになったことないですか?
あなたは、あなた。
あなたが経験していること、
想いを持っている人は、
地球上にあなた一人だけなんです。
あなたの見ている世界を一緒に見て、
これからのことを一緒に考えてくれる、
それがカウンセラーだと思います。
まだカウンセリングを受けたことのない人は、
是非まずは体験してみていただきたいな、
と思います。
悩みがあっても無くても、
自分の人生を見つめなおして、
より素晴らしい未来を築いていく
とても良い機会になると思います。
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