見出し画像

うつ病になる、って異常ですか?

精神疾患患者を異常者扱いする人を見かけますが、
とても悲しいことですね。
そこまででなくても、
罹患者に対して、
どう対応すれば良いか分からないとか、
腫れ物に触るように距離をおかれたら、
やはり悲しいな、と思います。

そもそも、精神疾患になる割合をご存知でしょうか。
うつ病や気分障害などを含め、
一生のうちに一度でもかかる人の割合は、
18.6%(※)と言われています。

およそ18~19人に一人という計算ですが、
これは医療機関を受診した人の割合であり、
実際には、もっと多くの人が
罹患していると言われれいます。

たとえば、欧米では、
カウンセリング等のために
心療内科などに通うことは
とても一般的ですし、
健康に関心の高い人ほど
高い金額を払ってでも通います。

しかし、
まだまだ日本では、
精神疾患への偏見があり、
メンタルクリニックに行きたくない、
通っていることを知られたくない、という方も
多いのが現状だからです。

そういう背景から、
実際には、
一生のうちに罹患する割合は、
10人に一人か、
もっと多いと推測されているのです。

つまり、
一家族が4~5人だとすると、
2家族がいれば
一人は精神疾患になる人がいる可能性が高いわけで、
この場で割合の話をするつもりはないのですが、
自分を取り巻く
近しい人10人をあげた時に、
精神疾患にかかったことのある人や
これからかかる人が一人は入る、というのは
決して珍しいことではないことが分かるのです。

このことから、
精神疾患者を異常者扱いするのは
そのような現状をご存知ないことが分かります。

精神疾患は珍しい病気ではありません。
ましてや、罹患することが異常なのでもありません。
むしろ、気持ちの機微に敏感で優しい人がかかる、と
私は考えています。

精神疾患は決して他人事ではなく、
自分にとって大切な人が罹患した時のために、
どのような対応をすべきか知っておくとともに、
自分が罹患した時の術も知っているような
そんな世の中になれば良いなぁと思います。

※「心の健康に関する疫学調査の実施情報に関する研究」H15ーこころの健康科学研究事業(厚生労働科学研究費補助金)

▼インスタ
林 花江(@hanae.hayashi) • Instagram写真と動画

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?