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日系自動車メーカーのダイバーシティランキング

日本の自動車メーカーのダイバーシティ度を調べました。
本当は外国人に対する施策を調べたかったのですが、
単純比較することは難しかったため、今回は、
子育て・女性・障がい者・LGBTQ+の観点で調べています。


調査データ

全てではありませんが、以下の資料を中心に情報を集めました。
他には企業公式サイトや複数の報道機関で取り上げられた情報となります。

トヨタ自動車株式会社:統合報告書 2023他
日産自動車株式会社:ESGデータブック2023他
本田技研工業株式会社:Honda Report 2023他
スズキ株式会社:統合報告書 2023他
マツダ株式会社:マツダ統合報告書2023他
株式会社SUBARU:統合レポート2023他
三菱自動車工業株式会社:統合報告書2023他
ダイハツ工業株式会社:DAIHATSU Sustainability Report他

評価項目

子育て:時短勤務が使用できる子供の年齢
女性:管理職割合
障がい者:雇用率
LGBTQ+:PRIDE指標2023
 ※PRIDE指標とは、企業や団体におけるLGBTQ+に関する取り組み評価制度です。詳しくはこちらを参照ください。

評価方法

相対評価としました。
8社で順位付けをして、上位ほどポイントを高くしました。

1位 8pt、2位 7pt、・・8位 1pt

なお、情報公開されていない場合は、
自動的に1pt扱いとしています。

結果

子育て(時短勤務が使用できる子供の年齢)

トヨタ自動車が唯一、18歳まで使用可能という結果となりました。
高校生でもお弁当作りがあったり、部活の洗濯物があったりと、
時短勤務が使えるのはありがたいですよね。

女性 (管理職割合)

日産自動車株式会社が唯一、10%を超える結果となりました。
他の企業は5%以下です。
なお、三菱自動車工業株式会社は割合ではなく、人数のみの記載でした。割合は不明のため順位付けはできませんでしたが、しっかりと記載はあったので、記載なしの本田技研工業株式会社との差をつけるため、2ptとしました。

障がい者:雇用率

従業員が一定数以上の企業は、身体障害者・知的障害者・精神障害者の割合を「法定雇用率」以上にする義務があるため、大きな差は出ませんでした。
法定雇用率につきましては、こちら(厚生省HP)を参照ください。

LGBTQ+:PRIDE指標2023

5社がゴールド取得、1社がシルバー取得という結果でした。
自動車メーカー以外にも多くの企業がゴールド等取得しております。
興味がある方は、こちらを参照ください。

https://workwithpride.jp/wp/wp-content/uploads/2023/11/7479b301f83d59245dd11256addd1e0d.pdfより

総合ポイント

総合順位は、以下の通りです

<TOP3>

1位 日産自動車株式会社
2位 トヨタ自動車株式会社
3位 株式会社SUBARU

<4位~8位>

4位 マツダ株式会社
5位 三菱自動車工業株式会社
6位 スズキ株式会社
7位 本田技研工業株式会社
8位 ダイハツ工業株式会社

事前予想では、どの企業も大手企業なので、差は出ないかもしれないと感じていました。実際、顕著な差はなかったですが、少しずつ差がありました。

実際は認証を取っていないだけで、ダイバーシティが進んでいるケースもあります。しかし、ホームページ等で発信することが大事だと思いますので、積極的な情報発信を期待したいです。

以上となります。


ダイバーシティな社会に向けて

”ことのば”では、ダイバーシティ社会を目指した、様々な研修を提供しています。

外国人向け

ビジネス日本語、ビジネスマナー研修
(対面・オンライン共に可能です。)
 →企業や学習者の立場に合ったオリジナル研修を提供します。

日本人(企業)向け

・外国人を受け入れる企業向けの異文化理解研修
外国人に伝わる日本語研修
・訴訟を防ぎ、誰もが自分らしく働ける、LGBTQ+研修も行っております。
  →今回ご紹介したPRIDE指標の内容に沿った研修となります。
・ホームページやSNSの投稿、作業マニュアル等をやさしい日本語に変換するサービスも提供中です。

○ ホームページ : ことのば (cotonoba.net)
○ X : ことのば (@cotonoba) / X (twitter.com)


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