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【株式会社CotoLab.】トピックスレポート 3月度

こんにちは!デジタルマーケティング事業部の山本です。
今月も、デジタルマーケティング事業部にて取り組んでおりますトッピクスレポートを社外の皆さまにもお届けします!

トピックスレポートとは音楽マーケティングに関して、また、音楽に捉われずマーケティングやブランディング、SNSやWeb3、広告/PRといったカテゴリなど、各々の興味関心ごとを毎月事業部、社内にレポートするCotoLab.ならではの取り組みになります。

今月は下記8つをご紹介します。
海外ニューストレンドや新たな音楽テクノロジーを用いた取り組みにフォーカスした内容となっています!


1)コロナ禍を経たお笑いライブ 

1新型コロナウイルスの拡大によりエンタメ業界は大きな打撃を受け、長い模索の期間において多くの興行はスタイルが変革を迫られました。

オンラインチケットサービス

お笑い業界は賞レースに重きを置いているため、ネタバレ回避傾向がありネタが拡散されうる配信は避けられてきたが、コロナ禍により配信の開始に踏み切りました。吉本興業が開始したオンラインチケットサービスFANY ONLINEはお笑いライブのみに限定し、網羅的に検索・購入が可能であるという点がターゲットのニーズに合致し目覚ましい勢いで拡大しました。

配信のコントロール

コロナ禍が終息に近づき、無配信のライブがかえって価値を持つようなりました。賞レースが近づくと、芸人たちは配信無しと告知することで本気のネタを試すライブであることを示唆するようになりました。また、配信を販売しないことであえて界隈の関心を惹きつけたのち、披露したネタの動画のアップロードは芸人各自で行ってもらうという先進的なスタイルを開拓しています。

収入源・ファンとの関係性の変化

配信を開始したことによって時間・空間的な制約がなくなり、賞レースや地上波からが主な収入源だったのが、ライブシーンから収入を得て、ファンとの交流をより深く行うことが可能になりました。

2)ラブライブ! 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ

2022年に概要が発表され、今年に入り本格的に活動が始まった『ラブライブ! 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』は人気シリーズの最新作にして大胆な転換をみせたコンテンツとなっています。

ラブライブシリーズ

部活動としてアイドル活動を行う女子高生たち「スクールアイドル」の青春の日々を描くといいう大枠のもとで多数の系列作品が誕生。漫画やアニメとのみならず、ライブや歌番組ではキャラクターのCVを担当する声優が役柄を担ってパフォーマンスを行っています。

ラブライブ! 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 

本作はゲーム、動画コンテンツ包括したアプリ『Link!Like!ラブライブ!』が活動起点となり、ライブやトークの生配信、育成カードゲームなど、多彩なコンテンツへのアクセスを統合しています。包括的なコミュニケーションチャネルを手中に納めておくことで、活動やブランドイメージを左右されてしまうことも回避できるようになっています。

V tuberのデメリットの克服

今シリーズでは各キャラクターごとに3Dモデルが存在し、担当キャストがモーションキャプチャーで動かした、VTuberのような活動がメインとなっています。バーチャルアイドルはブランド構築に綻びが生まれやすいというデメリットもある中、声優が自己のパーソナリティとキャラクターを同時に担う構造により、キャラクターとキャストの溝を埋め、ブランドの一致を守りつつ柔軟な活動を可能にしています。

3) 全部知ってる?『DiMA Streaming Innovation forward 2022』

DiMA(Digital Media Association)は2022年の音楽配信業界におけるイノベーションをピックアップした『DiMA Streaming Innovation forward 2022』を発表しました。

アーティストマーチ ・ Podcast reviewer(Amazon Music)

Amazon musicでは先行費用0、在庫リスクなしでマーチを展開でき、アーティストチームはAmazonのオンデマンド・プリントサービスの迅速な承認を取得できる機能があります。また、リスナーが新しいPodcastを発見しやすくするため、Podcastの短い要約をプレビューで聞くことができます。

Apple Music・Sporify

Apple musicではApple musi singというリアルタイムに表示される歌詞に合わせ、カラオケのように歌声のレベルを調節してリードボーカルとして歌うことができる機能が追加されました。対するSpotifyでは、メタバース空間Spotify island on Robloxを通して他の音楽ファンとリンクして、一緒に新しいサウンドを作ったり、デジタル空間で遊んだりすることができます。

YouTube・YouTube music

Creater musicというカテゴリーから、クリエイターが長編動画で使用し増え続ける音楽カタログに簡単にアクセスできるようになりました。また、2021年7月から2022年6月にかけて、YouTube Musicから音楽産業に60億ドル以上の貢献があり、プレミアムの加入者数が8,000万人を突破し、2021年から3,000万人増加しています。

4) Kpopバーチャルアイドル?!

MAVEはMETERVERSE ENTERTAINMENTから2023年1月25日にデビューした4人組バーチャルアイドルグループ。バーチャルとは思えないビジュアル映像と楽曲のクオリティーの高さで話題になっています。

コンセプト、キャラクター

「感情の自由を求めて未来から来た4人の子どもが2023年の地球に不時着した」という異色の世界観を持ち、未来感の溢れる要素が盛り込まれている。個々のメンバーは基本情報だけでなく、性格や趣味、座右の銘、MBTIなど細かくキャラクター作りがされており、特質したメンバーの個性やグループのコンセプトが差別化されています。

バーチャルとは思えないリアルさとエンタメ性の高さ

歌声やダンスもデジタルで管理され、コンテンツも最新のAI技術やCGを基に作られているが、本物のアイドルと遜色のないクオリティーで活動しています。デビュー曲の「PANDORA」は中毒性が高いと人気を集め、MVは1ヶ月で1500万再生を記録し、ダンスの振り付けを真似するファンが増えています。

バーチャルアイドルのメリット 

パフォーマンスへに影響が出ないため、常に完璧なクオリティーを持続することができるため “世の中が求める理想形”を作ることが可能です。生歌が下手だと批判される心配もありません。またグループ脱退、熱愛などのスキャンダルなど、現実のアイドルが活動する上で支障が出る要素がないのも利点の一つと言えます。

5) Superbowl halftime show 2023

2月12日にNFLのファイナルマッチ、スパーボウルがカンザス州で行われ、ハーフタイムショーが例年のように注目を集めました。

リアーナのパフォーマンス

リアーナは誰もが知っているヒット曲が多く、セットリストの盛り上がりは凄まじく、特に最後の二曲 ”Umbrella” と”Diamond”は、ロングコートを着て高いステージにのぼる演出もあり、女王リアーナ感があって個人的にすごくかっこよかったと思います。一方、ゲストが1人も出てこなかったこと、ステージ構成やダンスなどさまざまな批判も見受けられました。

Halftime showは演者にノーギャラ

NFLはショーのプロダクション費を負担し、アーティストや出演しているダンサーなどタレントにギャラを一切払っていないというニュースが話題になりました。アーティストはハーフタイムショーより多くの観客の注目を集め、ストーリミングからの収益を期待できるため、ノーギャラでも出演を決めるアーティストが毎年いるようです。(ハーフタイムショーがどうプラスに働くかはわからないのでほぼギャンブルに近いと言えるでしょう。)

ショーでの機会を有効活用したプロモーション

そんな中でも今年の出演を決めたリアーナは、独自に様々なプロモーションを行っていました。Apple TVと提携したバックステージの要素を配信、楽曲のロイヤリティーのトークン化、NFTとして販売、ショー内ではリアーナプロデュースのコスメブランドFenty Beautyのフェイスパウダーを用いたパフォーマンスもありました。

6) ダイバーシティ、cultural appropriationの問題

グローバルに活躍するアーティストは海外のどの人種、ジェンダーの人にもリスペクトと理解のある行動、音楽活動が求められます。アーティストのある特定の人種に対する差別や文化への理解不足などは未だに度々問題に上がるトピックです。 

Cultural Appropriation

日本語で”文化の盗用” 意味としては「文化の私物化」が近く勝手に縁もゆかりもない文化を借りてくるような行為として批判されます。Katy Perryは人気絶頂期2010年前半ごろ、パフォーマンスやMVなどに日本やアフリカなどのカルチャーを取り入れたものがあり、正しい文化的解釈がされておらず、特定の人種に対する侮辱的な行為であると批判が集まりました。

差別的メッセージ

アーティストが特定の人種や性別に対する発言、歌詞などにそのような要素が含まれたことで大きな問題に発展したケースも数多く存在します。The 1975のボーカルMatty Healy が出演したpodcastにて日本人や中国人、ハワイ系やユダヤ系の人種に対する差別的発言、会話のアクセントを揶揄したような発言で笑いをとったことで多くの批判が寄せられています。

これらの問題を起こさないためにできること

カルチャーに対する理解を広げ、ムーブメントに関心を持つこと、コンテンツを作る際に多様な人々の視点を取り入れることで一定の問題は防げると考えます。またな、ぜその文化を取り入れる必要があるのか、その文化にあった取り上げ方はなんなのか模索すること、そして実際に問題に発展したら一度立ち止まりなぜ問題だったか耳を傾けることも重要です。

7) JVKEって何者?!

アーティスト、JVKE(読み方はJakeです)は去年10月にでた新曲がネットでロングヒットを記録、有名TV番組への出演やツアーを決めるなど、最近更なる人気を獲得しています。

TikTokからインディペンデントで活動するという新しい時代を象徴する経歴の持ち主であるJVKE。SNSでの発信、音楽プロモーションなどトレンドを生み出すの上手で、少ない音楽カタログを有効的に活用しプロモーションを行っています。今までに出したシングルのMVは4曲が100万再生以上を記録しており、新曲のGolden hourはYoutubeで6000万再生を記録しています。

SNSでのトレンド作り

新しく作った曲を昔のピアノの先生に見せる動画など、身近にいる人のリアクションを写した彼をより身近に感じやすいコンテンツvlog系の動画を頻繁に投稿しています。また、Tik Tokがデュエットできる機能を用い、彼と一緒に歌う動画を作れる素材を投稿したり、世界各国のTikTok上のアーティストにコンタクトし、楽曲の新たなバージョンを作るなどカタログを有効的に活用しています。

ビルボードのインタビューによると数百万ドルのメジャーレーベルとのオファーをいくつももらっているが断り続けているそうです。アーティストがネットの力でここまで人気を獲得できる時代が来ているということは、レーベルに頼らずとも独立した形で有名になるアーティストがどんどん増えていくでしょう。

8) バレンタイン関連マーケティング 

アメリカのバレンタイン事情

アメリカには日本の友チョコ文化や、バレンタインは女子から渡すものというのは主流ではなく、パートナー同士、特に男性が女性にチョコに限らず花束やぬいぐるみなどをプレゼントし、日頃の感謝や愛情を伝える日となっています。

Spotifyのバレンタインコンテンツ Blend guide for Lovers 

Spotifyにある、他ユーザーとの好みをミックスしたプレイリストを作る機能”Blend”には2人の音楽的な好みがどのくらい一致するかパーセンテージで示す機能があります。それらを用いてパートナー同士の音楽好みの相性を示す”Blend guide for Lovers”をSNSにシェアできる機能をバレンタイン用に追加しました。ユニークな診断結果と、バレンタイン仕様のかわいいグラフィックでSNSにシェアできるのが高ポイントです。

バレンタイン関連のユニークなプロモーション

チョコレートを販売するブランドCadburyは、CMではカップルがいちゃつくバレンタインを嫌う少年が主人公として登場させ、2月14日にはデートエリアなどをマップに示し、カップルを避けて行動できるWebサイト”Mush detector“を公開しました。 Z世代に向け独り身バレンタインを正当化し、カップルから逃げる様子をプロモーションに取り入れるのはかなり尖っていて面白いと感じました。

最後に

株式会社CotoLab.は現在、以下のポジションにてメンバーを積極的に募集しています。

興味を持ってくださった方はもちろん、「こんなところが知りたい」「まずは話を聞いてみたい」なども大歓迎です!
コーポレートサイトのCONTACTからお気軽にご連絡ください。



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