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黄昏時

逢いたいだけの気持ちを
切なさに仕舞いこんだ帰り道
日は沈み 空は茜色に染まる時間

なぜか口にできなかった
ただもう少し長く 
君のそばでいたかったそれだけなのに

染まった落ち葉が足元で
かわいた音を無邪気に響かせ
暮れていく

あの日 ぼくらは未熟で
時間を止めるすべもなく
いつしか反対方向に道を歩いた

長い間探し求めたけれど
答えは見つからず 青い時間が
流れたことをかみしめただけだった


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