ミライのカタチ
こどもの胸には
まだカタチにならないミライの種がある
おかあさんがミライのカタチを読もうとしても
つかみどころのないかたまりが
ドクンドクンと波を打つ
こどもは平気な顔をして
遊びに行きたがるけど
おかあさんはハラハラを仕舞うのが精一杯
輪郭もはっきりしないミライが
壊れてしまわないか不安を大きくする
こどもの短い1時間は
おかあさんの長い1時間
こどもはそうやって輪郭線の一部を
見つけてくるけど
おかあさんはカタチがどうなるのか心配でいっぱい
こどものミライのカタチは
不定形
カタチが決まるまであっちこっち
おかあさんのカタチがフラフラゆれる
ミライのカタチは生きている
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