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少年時代のかさぶた

ルービックキューブができなかった少年時代に
絵を描くのは得意だった
徒歩競争が遅かった小中学時代に
書道やペン習字は上手かった

運動神経がイマイチでも人気者だったことに
ちょっとばかり内心で自慢気にしていた
コンプレックスなんて誰にもあるもんだ
それと同じくらい
他人がうらやむ才能を持ちあわせている

早くに気づいているか
いつまでもコンプレックスに押しつぶされて
気づけないでいるか
ちょっとした違いが少年時代の充実感を変える

今でもルービックキューブはできないだろう
だけど文章を書くのはちょっと得意だったりする


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