あなたの優先順位は、あなたの中身ではなく、あなた全体を動かすこと

あなたの人生での優先順位は常に、
「あなたが自己実現をしながらあなた自身の人生全体を進めて行くこと」
です。
その中身の一部だけを動かすことが優先順位でもないし、
その中身の一部だけを「消す」ことが優先順位でもないし、

その中身の一部だけにフォーカスしてそればかりしか見えなくなったら、全体も動かないどころかそのフォーカスしている対象も動きません。
なぜなら、全部全体が動かなければ中身も動かないし、そもそも中身の一部だけをフォーカスしている状態というのは、実は「それにフォーカスすることで”人生全体を動かさない、動けないようにする”」という目的になってしまっている、つまりあなたの目的が知らず知らずのうちに変わってしまっている時なのです。
(これについては少し難しい深い話になってきますので、この記事では割愛します)

人生で悩みを持ちやすいかたや、物事が動きにくいと感じるかた、心身の状態が不安定なかたは、ほぼ100%、この状態(パターン)に縛られています(ご自身では気付いていません)。

「とある問題」が解決しないと、今、私の人生はこのせいで止まっている!これが解決(解消)しないと人生は動かない!!
と、本人はかなり強固な確信で苦しんでしまっているもの。

しかし、例えどんな(本人が人生の道を阻む大きな障壁と感じてしまっている)「問題」や「障害」であれ、

実はそれがあろうがなかろうが、「人生全体」は、着実に、しかも「あなたのあなただけの」人生を、しっかりと納得いく形で、しかも実は満足しながらでさえ、進めていくことはできるのです。

そして、その「人生」を進めて行く中で、そして実際そうしてどんどん進んでいる中で、その問題や障害を解決・解消したい(自分の納得いく形に納めたい)なら、そうすることもできるのです。

しかしながらそれは、あくまで、「あなたの人生」が先。
先行するのは常に、あなたの人生全体です。
例えばですが、ペットボトルに水がいっぱい詰まっていて、その底に、大きな石があると考えてください。
あなたはその石を動かしたい。…けれども、石をいくら見つめたって、石の部分だけをいくらつついてみたって、ペットボトルの底にある石は動きませんよね。これを動かすには、ペットボトルの中の水ごと、いやそもそもペットボトルごと、大きく動かさねば、中の石も動きません。

もしこの石がペットボトルの中でもかなり大きな割合を占めているなら、大きければ大きいほど、ひとはこの石ばかりが気になりますが、実はそうであればあるほど、なおさらなのです。なおさらペットボトルごと大きく大きく動かしていかねば、大きな石は動きません。

ひとは良く、「問題」や「障壁」「障害」が、いつの間にか、本人無自覚のうちに、「自分の人生よりも先」に来ます。自分の人生や日常・今というようなものよりも大きく感じます(実は感じている自覚もない場合が多いのですが)。

そして、しかし、本人は気付いていないので、例え外側から見て「そればかり見過ぎているから問題なのではないかなあ。そんなに人生の中で大きな問題かなあ、それよりも見たほうがその問題も含めて人生が一気に動く可能性があるよな、それ見落としているよなあ」と感じても、それをダイレクトにもし伝えたところで、本人はわかりませんから伝わりません。寧ろ本人としては、「わかってもらえない!この人は自分や自分の問題を軽く見ている!本当にこの問題の大きさ大変さをわかっていないからそう思うんだ!」などと感じます。

これには、もう、自分でどこかのタイミングで気付くしかないのです。
その「気付く」タイミングを、せめて早めるように誘導することができるのが、セラピストというやつです。

しかし、どんな大きな問題や障害であっても、それよりも、あなた自身やあなた自身の人生のほうが断然断然大きいのです。
なので、問題や障害をいつの間にかあまりに大きく感じすぎて自分の人生が見えなくなっていたり自分の人生のほうが重要さの比重が小さくなってしまっていたり、「あなたをわかってあげていない」「あなたを軽く見ている」「あなたを蔑ろにしている」のは、実は相手や周りではなく、あなた自身なのですよ。

ペットボトルの水の中に大きな石があったら、確かにその石に振り回されているかのように感じるときがあるかもしれません。その石が動いてくれないと動けないとか、自由に動くことができないと錯覚するときが(それは錯覚なのですが)あるかもしれません。

それでいて、その状態になっているご自身にも通常は自分では気づかないものなので、何やら動かない、何やら生きづらい、何やらうーっと鬱屈している感じになるのですよね。
そして、それは自分にとっての特定のひとや、周囲や環境や、あらゆるものとうまくいかないという感覚にも繋がって行ってしまいます。
寧ろ、あなたが自覚しているところがもし<誰か(何か)とうまくいかない(相手や環境がおかしい)>なら、そもそもその前に、この記事に書いているような状態があるということでもあります。

しかし、あなたは必ず、何があろうとどんな状況であろうと、あなた(全体)さえ決めれば、あなたの人生、あなた自身が謳歌して動かしていくことや、その「過程(通過点)」でその問題や障壁障害をいかように扱うことも、できるのですよ。
本当にご自身に必要なところ、つまり、生きている「ご自身」自体を、手足全身のびのびと伸ばして、進めていきましょう。


もし、それが信じられないなら、
うまくいかないなら、
お手伝いいたします。


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