【どうする電気代】電力会社
今回は、決算が出揃った「電力会社」をリサーチしました。
生活に欠かせない電気を作ってくれる会社ですね。
一方、燃料代の高騰とか電気代の値上げとか原発再稼働とか、課題が山積しているイメージがある業界でもあります。
それでは、さっそく見ていきましょう〜
①概要
日本にある電力会社は、
①北海道電力②東北電力③東京電力
④中部電力⑤北陸電力⑥関西電力
⑦中国電力⑧四国電力⑨九州電力⑩沖縄電力
の10社です。
定義としては、
となります。
供給電力量と小売販売電力量
供給電力量=電力会社の供給力
小売販売電力量=実際に顧客に販売された電力量
供給電力量では東京電力が抜けていますね。他の主要都市圏が続きます。
電力会社は、電力需要に100%対応しなければならないので、需要に対して少し余分に発電をします。
余った電力は他の電力会社に融通したりして、受給を調整しているようです。
電源構成
電源構成は全体的に火力が多く、特に沖縄電力では90%以上が火力でした。他には、北海道電力では再生可能エネルギーが、北陸電力では水力が多いのが特徴的です。
ちなみにその他には、FIT制度(固定価格買取制度)で一般家庭等から購入した電力など、細かな分類をひとまとめにしています。
②直近の決算
営業利益:本業で稼いだ利益
経常利益:営業利益+本業以外の損益の合計
純利益:税金などを引いたあとの最終的な利益
各社とも利益が大幅に改善。
前期赤字のため、前年同期比の比較ができないところが多いですが、収益性は大幅に改善しています。
なお、電力会社は燃料の調達にかかる時間差などから、業績が必ずしもリアルタイムに反映されない特殊性があります。
「収益が回復したから電気代を下げて」というのは尚早かもしれません。
③株価の動向
最後に、直近5年間の株価推移です。
参考として電力会社とガス会社の「(NEXT FUNDS)電力・ガス上場投信」というETFがありますので、こちらの直近2年の価格推移を掲載します。
国際情勢の変化で、電力会社にとってアキレス腱となる燃料費の高騰があったことなどから、しばらく価格は低調でしたが、2023年以降は上昇基調にあります。
直近の電力各社の好決算を受けてか、ETF価格も値上がりしています。
④まとめ
以上、「電力会社」についてリサーチした結果、
・各社の電源構成は地域によって差が見られる
・直近の決算は絶好調も、電力会社の決算は時間差の要素に留意
・株価は2023年以降上昇傾向
でした。
今後も個人的に気になった企業についてどんどんリサーチしていこうと思います。
参考資料
東京電力ホールディングス 公式サイト
各社決算資料/ファクトブック
北海道電力
東北電力
東京電力
中部電力
https://www.chuden.co.jp/publicity/teirei/__icsFiles/afieldfile/2023/04/28/2022kessan.pdf
北陸電力
関西電力
https://kepco.jp/ryokin/power_supply/
中国電力
四国電力
https://www.yonden.co.jp/press/2023/__icsFiles/afieldfile/2023/05/09/pr009.pdf
九州電力
沖縄電力
https://www.okiden.co.jp/shared/pdf/ir/zaimu/2022/230428_1.pdf
https://www.okiden.co.jp/shared/pdf/corporate/profile/s_and_d.pdf
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